東北ツーリング 2010

 以前NinjaのO氏がバイクを売却してしまったことから、コンビ解消となって暫く経ちますが、足代わりにDトラ(キャブ車)を購入したことから、2年振りに元祖おっさん珍道中の復活となりました。リッターバイクとオフ車ベースの250では性能が違い過ぎることから、管理人とのツーリングを躊躇っていたO氏ですが、先日の行政処分から飛ばすことが出来なくなった管理人としては、のんびりと観光メインでみちのくの旅も悪くないかなぁ〜と久しぶりのコンビを復活です。さて今回もどんな珍道中となることでしょう! 
 ここでぇいっしょに〜 死ねたらいいとぉ〜♪ すがる涙のぉ いじらしさぁ〜♪ その場ぁしのぎのぉ〜なぐさめ云って〜♪ みちのく〜ふたり旅〜♪(by山本譲二)



7/31(土)AM6:00 守谷PA 【画像下左】
 いつもの常磐道守谷PAにて待ち合わせをして一路、東北道の古川ICを目指します。巡航速度はメーター読みで120km/h位ですから、実測はそれ以下なので桜の大門に捕まることはまずありません(笑)しかし、Dトラは細いシートと非力なエンジンで高速走行は疲れそうだな・・・ 
AM8:00 トラブル1 【画像上右】
 常磐道を快調に走行するO氏ですが、日立手前の山間部で突然ストップです。結局、管理人が非常電話で助けを呼ぶことに!(初めて使っちゃった・・)すると直ったみたいで電話中にO氏登場! しかし、その後もトンネル内で2回止まり、症状から「リザーブにしてみ!」と言うと直りました。250のシングルとは言え高速での全開走行は思ったより燃費が悪くなります。


AM11:30 あ・ら・伊達な道の駅 【画像下左】
 東北道の古川ICを下りて国道47号線を鳴子温泉にむけて北上し途中の道の駅で休憩です。トイレの前に小便小僧があったのでこんなポーズで決めてみました。(顔の目隠しは意味ないけどね)これを撮影してる最中にトイレから出てきた親子連れは凄ぉく嫌ぁ〜な顔してたけどね(苦笑)
AM11:40 トラブル2 【画像上右】
 休憩を終えて出発しようとするとDトラのメイン電源が入りません(ガ〜ン) しかも、O氏は工具持ってねぇとか言ってるし(怒) 結局管理人の工具でバッテリーのターミナルを接続し直して解決です。今回は管理人のZではなくDトラがトラブルメーカーだな・・・


PM12:00 鳴子駅 【画像上】
 鳴子温泉駅前で記念撮影をしたら夕飯の買出しと給油を済ませます。ここから先は鬼首街道を山中に入り、今夜の宿泊地の須川湖まで買出しする所が無いと思われるからです。以前の東北ツーリング2005ではひもじい思いしたっけ・・・閉店間際の栗駒山荘の売店で買った土の味するインスタントきりたんぽ汁とか・・・


PM1:45 川原毛地獄 【画像上】
 川原毛地獄は青森の恐山と富山の立山と共に日本三大霊山のひとつであり、古くは女人禁制の山だったそうです。確かに硫黄が噴出する荒涼とした景色は恐山や宮崎のえびの高原の賽の河原に似ています。しかも、ここはこれらの所と異なり山深い場所にあってとても秘境っぽいです。


PM2:00 泥湯温泉&川原毛大湯滝 【画像上】
 川原毛地獄から県道310号を進むと泥湯温泉郷があり、湯畑を貫く道を進んで川原毛大湯滝を目指します。大湯滝へは川原毛地獄から遊歩道にて徒歩で行くことも出来ますが、大湯滝近くの駐車場へは県道51号線からしかアクセス出来ないようです。画像下右は駐車場から大湯滝へ向かう遊歩道ですが橋下を流れているのは温泉です。


PM3:00 川原毛大湯滝 【画像上】
 川原毛大湯滝は雰囲気といい泉質といい知床のカムイワッカの滝に似ています。しかも、カムイワッカの滝は落石により第一の滝までで立ち入り制限されているし、世界遺産に登録されて観光客が増えたことから、今後は有料化して人数制限も行うらしい・・・もはや知床は秘境では無くなったわな・・・
PM3:00 川原毛大湯滝 【画像上】
 いくら秘境の湯とは言え子供連れの家族なんかもいて、見た目はオヤジあそこは子供(サイズがね・・)の迷探偵コナンの管理人としてはスッポンポンで入浴するには勇気がいります。よって海パン持参は必須です。滝壺は打たせ湯というよりは修行僧のようだったけどね!管理人はというとクロールポーズで決めてみました(笑)


PM4:00 三途川渓谷 【画像上】
 川原毛大湯滝近くの三途川渓谷にやってきました。秋には紅葉がとても綺麗だそうですが、橋の上のオーバーハングした展望台から覗く景色は地獄覗きのようです。この三途川橋のたもとの四隅には泰山大王・閻魔大王・延命地蔵・合掌地蔵の石造が鎮座しています。


PM6:30 栗駒山荘 【画像上】
 今日のキャンプ地は須川湖ですが、D トラとのツーリングなのでいつもよりかなり余裕を持った行程です。よって明るいうちに設営を済ませて栗駒山の露天風呂(入浴料600円)に入ります。ここの露天風呂は目の前に絶景が広がっており最高なんだよなぁ〜 管理人イチ押しの露天風呂です。


PM7:00 須川湖
 
 前回の反省から今回は豪勢な夕食ですが、まだ明るいうちに風呂も済ませて焼肉とビールとは管理人のツーリングでは珍しく、夕暮れの湖畔にたたずむZもいい雰囲気です。ここのキャンプ場は栗駒山荘の入浴割引券付で一泊400円と本州のキャンプ場としては格安で、ビールの自販機(夜7時まで利用可)もあってとても便利です。しかし、塩ホルモンは旨かったなぁ〜 でも野鼠に生肉かじられそうになったけどね(苦笑) 



8/1(日)AM6:40 須川湖 【画像上】
 昨夜は早々と就寝(管理人は秒殺でした)して5時に起床して早めに出発することにします。天気は今にも雨が降りそうなのでさっさと朝飯食って荷造りして撤収です。よって出発前に湖畔で記念撮影です。しかし、管理人の顔は浮腫んでかなりヤバイことになってるな(苦笑)


AM7:15 祭畤大橋 【画像上】
 国道342号を一関方面に向かいます。周辺の山々は岩手・宮城内陸地震の地滑りの影響か山肌が見えています。そんな光景を見ながら下って行くと崩落した橋がありました。橋脚から橋桁は折れ曲がり川に落ちており、道路側から見た光景は走行中に崩落したらと思うとぞっとします。


AM8:00 厳美渓
 
 国道342号を下り切って一関の道の駅厳美渓で休憩です。学生らしきチャリダーのグループ男女10名位がテントを撤収していました。野郎はともかく近くには風呂も無さそうだけど女の子が道の駅でキャンプとは恐れ入りました。近くには栗駒山を源流とする磐井川の中流にある厳美渓があり、国の名勝および天然記念物に指定されているそうである。



AM9:00 中尊寺金色堂&野外能楽殿 【画像上】
 平泉の中尊寺にやってきました。ここにはコンチキショウ・・・じゃなくてコンジキドウ(金色堂ね!)という平安時代後期に建てられた黄金の輝く金閣寺を小さくしたような仏堂があるのだが、残念ながら撮影禁止のため画像上左は覆殿である。画像上右は境内にある白山神社の能舞台である。


AM10:40 流鏑馬(やぶさめ) 【画像下左】
 遠野に向けて国道283号線を猿ヶ石川沿いに走っていると、川原で流鏑馬をやっているのを見つけたのでちょっと寄り道して見学することに! 生の流鏑馬を見るのは初めてですがプロとアマがいるんですねぇ〜 採点は三箇所の的とゴールまでのタイムの総合点で決まるようです。
AAM11:15 遠野駅 【画像上右】
 遠野には色々と見所があるみたいですが、場所がよく分からないので取り合えず遠野駅に行きけば何か分かるでしょう・・・と遠野駅に行くことに! 駅舎内には観光協会が入っており無料の観光マップを貰うことが出来ました。よってマップを見ながら作戦会議です。


AM11:40 かっぱ淵 【画像上】
 遠野と言えば何と言ってもかっぱ淵でしょう!とJR東日本のCMで有名になりましたが、はっきり言ってホントちんけな小川です。見所としては100m位で全国からわざわざ見に来る程のものでもないかなというのが正直な感想です。一応、かっぱの祠もあったりするけどね(苦笑)


AM11:50 ホップ畑 【画像下左】
 かっぱ淵の近くにはホップの畑がありました。遠野はホップの産地らしくキリンの一番搾りは遠野産のホップを使用しているそうです。ホップの畑なんて初めて見ましたが、肝心のビールは売っていませんでした。売ってたとこでどうせ飲めないけどね(苦笑) 
PM12:00 伝承園 【画像上右】
 かっぱ淵近くの伝承園は遠野地方の民俗の伝承を目的とした施設で、曲がり家や水車、井戸等の古民家が保存されています。この他にもふるさと村という施設もありますが、伝承園と同じような展示物みたいなので、こちらでは昼食とお土産の購入のみでスルーさせて戴きました。


PM12:00 オシラサマ
 
 オシラサマとは東北地方で信仰されている家の神であり、ご神体は1尺程度の桑の木に男女の顔や馬の顔を彫った棒に布切れで作った衣を幾重にも重ねて着せたものである。画像は継承園の曲がり家の一番奥にあるオシラ堂内に飾られたオシラ様であるが、薄暗い部屋の壁一面飾られたオシラ様はロマンと神秘に満ちた世界というよりは不気味な空間です(怖)



PM1:30 山口の水車
 
 山口の水車は雑誌等でも見かける有名スポットみたいですが、田園風景の中にポツンとある水車で周りには何もありません。まぁ、こういう何気ない日本古来の田園風景が東北の良さというトコですかね! 水車の中も見学可能ですが軸と軸受けも木製なんですね(驚)流石に焼付かないように油がたっぷり塗ってあったけどね!



PM3:00 いすゞTSD4U改
 
 宮古の浄土ヶ浜へは駐車場から岩手県北自動車の無料ボンネットバスで結ばれています。いすゞ製の4駆で1968年式って管理人より2歳も若いし・・・ちょっとショックです。でも未だ現役なんて凄いなぁ〜 岩1文字の当時モノと思われるナンバープレートもいい味出してますが、関東じゃ1都3県のディーゼル規制で走ることは出来ないんだろうなぁ〜



PM3:05 浄土ヶ浜 【画像上】
 東北を代表する名勝地の浄土ヶ浜ですが、名勝地というよりはただの海水浴場でした・・・こんなトコで水着にもならず写真撮っていると怪しい二人組にしか見えず、県の迷惑防止条例で検挙されそうです。わざわざこんな名勝地を海水浴場にすること無いのになぁ〜 観光ポスターと全然違うんですけど・・・はっきり言って超がっかりで5分で撤収して乗ってきたバスで駐車場に戻ります。


PM6:45 海楽荘 【画像下左】
 今日の宿泊地は大船渡の陸中海岸国立公園碁石海岸内にある碁石海岸青少年キャンプ場です。キャンバーの顔ぶれからは中高年キャンプ場に改名した方が良さそうだけどね(笑)風呂はキャンプ場近くの民宿「快楽荘」・・・じゃなくて「海楽荘」の露天風呂で、目の前には太平洋の大海原が広がって最高でした。
8/2(月)AM5:20 碁石海岸青少年キャンプ場 【画像上右】
 昼間の猛暑からどうなることかと思いましたが、松林に囲まれたキャンプ場は、夜間は涼しく快適に眠れました。料金は1人千円で昨日より倍以上高いですが、管理人のおじさんはとても親切で酒や朝食の買出しをするのに、閉店している商店に電話して開けてくれたりしました。夕食は近くの食事処で済ますことが出来ます。


AM7:00 穴通磯 【画像上】
 朝一番で昨夜の食事処のおばさんに勧められた穴通磯を見学します。駐車場から5分程度下っていくと海に3つ穴が開いた岩磯が眼下に広がっています。浄土ヶ浜なんかよりずっと良く、あまり有名じゃなさそうですが国の名勝、天然記念物に指定されているようです。


AM11:00 松島
 
 日本三景の松島までやって来ました。せっかく来たので遊覧船に乗らなくちゃ!でも出港したばかりで、所沢ナンバーのBMWの夫妻に誘われて一緒にチャーター船に乗ることに! 料金は4人で\7,500なので一人当たり\1,875です。まぁ、大型船より\475高いですが1時間を\475で買ったと思えば安いかな・・・



PM1:30 青葉城(仙台城) 【画像上】
 松島で昼飯に名物の牛タンを食べて、時間的にも余裕があるので仙台に移動して青葉城を見学することにします。でも案内標識は仙台城となってるけど・・・一般的には青葉城と呼ばれることが多いみたいです。管理人の世代だと、さとう宗幸の青葉城恋唄のイメージで2年B組仙八先生だな・・・でもここは城跡しかないんだよね(苦笑)
PM1:40 サンドウィッチマン  【画像上】
 伊達政宗像の前に人だかりがしてるけど何かな?と行ってみると芸人のサンドウィッチマンが着ぐるみを被ってCMと思しき撮影をしていました。両手を挙げて「地デーじん!」とか言っていたので、頭に付けたアンテナからして地上デジタル放送のCM撮影みたいです。


 その後は、仙台を後にして東北自動車道・磐越自動車道・常磐自動車道と走り守谷PAで夕食を食べて解散となりました。



編集後記

 さて、今回の東北ツーリング2010は如何だったでしょうか? 2年振りのO氏との復活ツーリングでしたが、心配していたDトラとのランデブー走行も多少ペースが遅くなったものの特に問題ありませんでした。流石に青森まで一気走りは無理と言っていましたが(苦笑) それより問題なのはタンク容量が少なく航続距離が短いことで、これで燃料計が無い辛さが分かったろ! 今までつるんで走る時は管理人がガス欠の不安と戦っていましたが立場逆転です(笑) でも東北ツーリング2005で管理人がガス欠になった時に、O氏は一緒に高速降りてガソリン買って来てくれたんだよね(涙) やっぱロングツーはO氏とに限るわな(感謝)
 しかし、自分で言うのも何だけど今回もいい旅だったよなぁ〜 川原毛地獄や大湯滝はホント山奥の秘境って感じで今回のツーリングの最大のヒットで、何で前回の東北ツーリングの時に気付かなかったかなぁ〜 須川湖のキャンプ場も相変わらず良くて、何といっても栗駒山荘の絶景露天風呂が最高だよね! 岩手・宮城内陸地震の爪痕もまだ沢山残っていたけど、徐々に道路等も復旧しているようで、被災地の方々が早く復興されることを祈っており、また機会があればぜひ訪れてみたいと思います。







inserted by FC2 system