‘05 東北ツーリング

 2005年にNinjaのO氏と東北ツーリングした時の模様を当時の記憶を辿りながらご紹介してみたいと思います。東北方面には数多くの峠があり、交通量も少ないのでワインディングを楽しみたい方には最適です。見所としては甲信越と比べると凝縮されておらず、観光地間はひたすら田園風景の中を移動することになりますが、宮城・岩手・秋田の三県に跨る栗駒山周辺には素晴らしい温泉もあり大変お勧めです。しかし、残念ながら2008年の岩手・宮城内陸地震により道路が寸断されてアクセスが非常に悪くなってしまいました。




7/28(木)守谷PA 出発 AM6:00 【画像下】
 
常磐道の守谷PAで待ち合わせして蔵王を目指します。管理人はこのようなカルデラ湖は白根山しか見たことが無かったのですが、蔵王のお釜は大変スケールがデカいです。蔵王は霧でお釜が見られないことも多いようですが、この時は快晴で麓の絶景まで見ることができて大変ラッキーでした。
蔵王 AM10:30 【画像上】
 
スキーが出来る程ではありませんが、蔵王では真夏にも関わらず雪渓が残っていました。乗鞍(長野&岐阜)の雪渓では真夏にスキーを楽しむ人もいて、勿論、リフトなんか無いから滑るには板を担いで登らなければならず、コースから外れれば岩に激突だし、パトロールも居ないのでよっぽどの好きモノじゃないと滑れません!


山寺 PM12:00 【画像下】
 
山寺(宝珠山立石寺)は山肌の絶壁に建てられたお寺で、奥の院まで千十五段の石段が続いています。松尾芭蕉が「せみの句」を詠んだことでも有名ですが、JR東日本のCMにより一気に知名度が上がりました。時間の関係上、下からの羨望で終了ぉぉ〜 としましたが登ったらきっと半日掛かりだわな!
山寺駅&流し蕎麦 PM1:00 【画像上】
 
山寺駅の客待ちのタクシーの運転手が「ガキデカ」のような帽子を被っていたのはウケました(笑)。昼食は岩からの流し蕎麦で、きっと裏ではおばちゃんがスダレの隙間から、こっちが食べるペースを見ながら流しているのだろうけど、いつ終わりなのか分かんないんだよねぇ〜


銀山温泉 PM2:30 【画像下】
 将棋の駒で有名な天童を経由して銀山温泉にやってきました。銀山温泉は古びた木造の温泉宿が立ち並ぶ哀愁漂う温泉街でNHK連続ドラマ「おしん」の舞台にも使われたことで有名になりました。木造の温泉宿は小振りながら「千と千尋の神隠し」の油屋っぽい感じもしなくもないけどね!
銀山温泉 PM2:30 【画像上】
 銀山温泉は中央に川が流れており、デカい虹マスが泳いでいます。川の両側には温泉宿が立ち並び、遊歩道にはガス灯が灯りノスタルジックな雰囲気をかもし出しています。取り合えず時間的に余裕がないので足湯のみで雰囲気だけを楽しみます。


湯浜峠 PM5:30 【画像下】
 
国道398号線の湯浜峠では正面に栗駒山がそびえています。しかし、この398号線は岩手・宮城内陸地震により花山ダムから25kmに渡り通行止めになっており、342号線も岩手側は通行止めになっています。よって栗駒山へは398号の湯沢側、342号線の横手側からしかアクセスできないようで、両ルートとも交通規制されています。
須川湖&栗駒山荘 PM6:30 【画像上】
 
須川湖は正面に栗駒山を見ることが出来て湖畔には綺麗なキャンプ場があります。また、近くの栗駒山荘では眼下に栗駒高原が広がる絶景展望露天風呂に入ることが出来て、乳白色の泉質に檜の湯船で管理人が今まで入った露天風呂の中ではナンバーワンです。よって須川湖は管理人が今まで泊まった中では最高のキャンプ場です。


7/29(金)朝モヤに煙る湖 AM9:00 【画像下左】
 
須川湖のキャンプ場は最高!と言いましたがひとつだけ欠点があります。それは食事をする処がないことです・・・いつも外食で済ます管理人達はカップラーメンすら持っておらず、買出しに行くにも40kmも山を下らなくてはなりません。栗駒山荘の閉店間際の売店で食料となりそうなモノを買いあさりましたが、即席カップきりたんぽ汁は超まずかったです(泣)
道の駅 AM10:00 【画像下左】
 
道の駅で休憩していると軽トラの荷台にヤンマーのでっかいラジコンヘリが・・・ヤンボーマーボーのヤンマーディーゼル製みたいです。農薬散布に本物のヘリコプターを使うのは聞いたことあるけどラジコンヘリは初めて見ました。農薬散布用ラジコンヘリがあるなんて東北らしいよね!


田沢湖 AM11:00 【画像上】
 田沢湖は水深423.4mの日本一の深さを誇る湖で、湖面に立つ黄金の像は田沢湖名物の「たつこ像」です。黄金の裸体像は金粉ショーみたいでお世事にもセンスが良いとは言えない・・・湖面にはウジャウジャ魚がいますがウグイといって食えないらしいです。


小岩井農場 PM12:00 【画像上】
 小岩井農場は岩手山の麓に広がる日本最大の農場で、酪農だけでなく乳製品の製造も行っており、小岩井農場まきば園は有料ながら一般解放されています。ということで、昼食はまきば園でジンギスカンを食べて食後は牛舎の見学です。この歴史ある牛舎は国の有形文化財として登録されているそうです。


八幡平 PM3:00 【画像上】
 八幡平へと続く道の麓の湿原に巨大な廃墟群が建っていました。体育館らしき建物や社宅らしき建物も確認出来てどうやら工場跡地みたいで、廃墟マニアには超有名スポットみたいです。肝心の八幡平はというとガスって何も見えませんでした・・・見えたのは湯畑だけです。


十和田湖生出キャンプ場 PM8:00 【画像下左】
 十和田湖に向かう途中で本降りの雨となりました。よって十和田湖畔のキャンプ場では常設テントを借りることにしました。しかしO氏が、自前のテントを張るのと\500程度しか変らないにも関わらず真剣に悩んでいたのには受付のあんちゃんも笑ってたけどね!たった\500の差額で悩むなんて小学生じゃないんだから・・・
7/30(土)十和田湖 AM9:00 【画像上】
 十和田湖には「乙女の像」という一対の裸婦像があり、近くのバスガイドが「双子の乙女の像」ではなく「太めの乙女の像」と案内していました。これは作者の高村光太郎がデブ専だった訳ではなく、みちのくの自然に対抗出来る力に満ちた女性美のモデルを選んだ為だそうです。これでも当時19歳のモデルだと、今ならメタボギャルやな・・・


奥入瀬渓流 AM9:30 【画像下】
 奥入瀬渓流は十和田湖から14kmにも及ぶ奥入瀬川の渓流で、川沿いには遊歩道が整備されており、夏でも木陰で涼しくご機嫌なハイキングコースです。バイクで走っていてもとても気持ちのいい道ですが、道幅が狭く観光バスが多いので注意が必要です。
奥入瀬渓流 AM9:30 【画像上】
 十和田湖や奥入瀬渓流では乗馬も行われており、超綺麗な女の乗馬インストラクターが老夫婦を乗せた馬二頭を引き連れていました。馬上で馬の動きにあわせナイスバディを上下に揺する姿はまさに騎乗位っ! 思わずO氏と「スゲー!」を連呼していたらパカパカパカと早足に去って行ってしまいました・・・


睡蓮沼 AM10:00 【画像下左】
 奥入瀬渓流を抜けると睡蓮沼があります。睡蓮沼は目の前の湿地帯の向こう側に山がそびえていて紅葉が綺麗なことで有名です。睡蓮沼に続く木道ですれ違った修学旅行と思しき女子高生が挨拶してきたのは可愛かったなぁ〜 って景色より女子高生かいっ!
八甲田山 AM11:00 【画像上右】
 映画「八甲田山」で有名な八甲田山には、遭難して雪の中から発見された後藤房之助伍長の像があったりします。この八甲田雪中行軍遭難事件では210名中199名が遭難したそうで、昼間とはいえ多数の死者を出した場所というのは少し気味が悪かったりします。


赤川駅 PM2:00 【画像上】
 野辺地とむつを結ぶJR大湊線は別名はまなすベイサドライン大湊線という愛称が付けられており、陸奥湾の海岸線に沿って静かな内海を横目に見ながら走るローカル線である。この大湊線と平行して走る国道279号線は海産物を扱う店が立ち並んでおり、北国の漁村の雰囲気が漂っています。


恐山 PM4:00 【画像下】
 日本三大霊山の恐山は幻想的なカルデラ湖を火山岩で覆われた山々が囲んでおり、この外輪山の総称が恐山である。その荒涼とした景色は地の果て又はこの世の果てとも思える様で、まるで地獄と極楽を垣間見ているようである。日本にもこんな場所があるのか・・・とさえ思え、この世の界にいる気分になる。
恐山菩提寺 PM4:00 【画像下】
 恐山はイタコの口寄せと言って、盲目の老婆(霊媒師)が死者に成り代わり意志の伝達をする「仏降ろし」が行われています。また境内では無数の風車が廻っており、着物を着た白髪の老婆が居たりして超不気味です。ちなみイタコとは橋幸男の「潮来の伊太郎」とはイタコ違いです。


大間崎 PM5:30 【画像下左】
 ここ大間はNHKの連ドラ「私の青空」でマグロの一本釣が有名になりました。この海峡には大物のマグロがウジャウジャ泳いでいるかと思うと、松方弘樹じゃなくても興奮してさぶちゃんの歌を口ずさみたくなるわな! 北ぁ〜のぉ〜♪ 漁場ぁはぁよぉ〜♪ 男ぉのぉ〜♪ 仕事場ぁさぁぁぁ〜♪(by北島三郎)
大間の土産屋 PM5:30 【画像上右】
 流石に有名になっただけあって岬の裏には土産屋が沢山あります。とある店で真空パックのマグロが和歌山産となっていたので「おばちゃん大間産ちゃうじゃん!」とO氏が突っ込むと、すかさず「だって、大間はマグロ獲れんもん!」って言い返されました・・・オイオイ


海鮮丼 PM5:30 【画像下左】
 せっかくなので夕食は海鮮丼を食べることにします。しかし、先程の土産屋の感じからするとどう考えても大間産のマグロではなさそうです。結局、大間で獲れたマグロは全部築地に行っちゃって地元の人の口に入ることは無いみたいです。この海鮮丼だってこっちの人は値段(約\2,000)見て逃げて行くそうです。(給料安くて食えんらしい・・・)
7/31(日)大間崎キャンプ場 AM7:00 【画像上右】
 大間崎の土産屋の裏にはキャンプ場があります。というよりは駐車場と便所がある広場って感じですが・・・ でも一応多目的室みたいなのもあってここで寝てる奴も居ました。風呂はバイクで数分の所に地元の人の憩いの場である大間温泉海峡保養センターがありますが、この時は工事中で近くの小さな町営風呂に入りました。


仏ヶ浦 AM8:00 【画像下左】
 脇野沢発の第1便のフェリーに乗るために早起きをして仏ヶ浦に寄り道します。仏ヶ浦の駐車場には熊注意の看板があって、駐車場から階段を15分程下って海岸まで行くと海の底にウニが沢山確認出来ました。また、大間から脇野沢までの国道398号線はご機嫌なワインディングで猿も出現したりします。
むつ湾フェリー AM9:00 【画像上右】
 下北半島の脇野沢と津軽半島の蟹田はむつ湾フェリー「かもしか」で結ばれており、陸奥湾をショートカットして両半島を巡るには最適です。そう言えばフェリー乗り場のチケット売場のネーチャンのブラの紐は黒やったな・・・って未だにそんなこと覚えてるんかいっ!

千畳敷 PM2:00 【画像下左】
 昼飯にイカ刺し定食を食べて日本海沿いに国道101号線を南下します。途中の千畳敷海岸は平たい岩が広がる海岸で、岩場では子供達がシュノーケリングや磯遊びを楽しんでいました。海水浴や磯遊びも楽しそうですが時間が無いので先を急ぎます。
五能線 PM2:30 【画像上右】
 五能線は青森の川部駅と秋田の東能代駅を結ぶローカル線で、日本海を横手に見ながら海岸線を走るご機嫌なローカル線で、鉄っちゃん(鉄道マニア)じゃなくても一度は乗ってみたい路線です。また、休日を中心に観光列車の「リゾートしらかみ」も運行されています。


寒風山 PM4:00 【画像上】
 
男鹿半島と言えば「なまはげ」が有名ですが、男鹿半島の付け根には標高355mの芝生で覆われた寒風山があって、とても綺麗な景色が広がっていました。この寒風山を横目に見ながら妻恋峠を越えると回転展望台があり、この展望台へと続く沿道には綺麗な山ユリが咲いていました。


象潟 PM7:00 【画像下左】
 今日の宿泊地は象潟の海水浴場にあるキャンプ場です。日本海に沈む夕日はとても綺麗で、近くには食事も出来るスーパー銭湯もあってとても便利です。しかし、晩飯時のO氏の「ハウルの動く城」ならぬ「ハウルの動く腰」の話には超笑ったけどね(爆)
象潟海水浴場キャンプ場 PM9:30 【画像上右】
 真夏の海のキャンプ場はいくら松林の中とはいえ夜でもメチャ暑いです。昼間地面に蓄熱された熱が放熱されて、フライシートも掛けない蚊帳状態のパンツ一丁でも暑くて寝られず、この際外から丸見えでも気にしていられません!これだから夏の海のキャンプは嫌いなんだよね!


8/1(日)鳥海山 AM9:30 【画像下右】
 象潟のすぐ近くには秋田と山形に跨る標高2,236の鳥海山があります。山形県では最高峰の山で秋田県では秋田富士なんて呼ばれているそうです。鳥海ブルーラインで途中まで登ることが出来ますが、終点には登山口があるだけで登山しなければ景色を楽しむことが出来ません。
月山 AM11:30 【画像上左】
 スキー場で有名な山形県の月山ですが、こちらも鳥海山と同じく登山しなければ景色を楽しむことが出来ないようです。しかも湯殿山神社へは一般車の乗り入れが禁止されており、連絡バスも有料だったはず・・・よって湯殿山神社参拝は却下としました。歩くと30分だそうです。


ガス欠 PM3:00 【画像上】
 月山から山形自動車道に乗り、寒河江SAで給油をして東北道→磐越道と走りいわきの手前でガス欠になりました・・・って燃費悪すぎ!とても次のPAまで辿り着くけなさそうなので途中下車してO氏にガソリンを買ってきて貰いました。という訳でその後は常磐道を順調に走り守谷PAで解散となりました。



編集後記

 今回は2005年の東北ツーリングを当時の記憶を思い出しながらまとめてみました。もうかれこれ4年以上も前のことなで記憶違いや記載間違いがあるかもしれませんが、その辺はご愛嬌としてお許し下さい。冒頭に東北は見所が凝縮しておらず観光地間が離れていると言いましたが、こうやって振り返ってみると東北も見所が多く充実した旅だったように思えます。ただ単にに詰まらないトコを飛ばしているだけとも言えますが・・・東北にはまだ管理人が訪れたことのない東野のカッパ淵や宮古の浄土ヶ浜川原毛温泉地獄等行ってみたい場所が沢山あり、これからもまだまだ楽しめそうですが、岩手・宮城内陸地震により道路が分断されてルート設定の自由度が無くなりました。また、機会があればぜひ訪れてみたいと思っておりますので、被災した方々や寸断された道路が早く復旧されることを祈っております。そう言えばO氏が土産にデカイこけし買ってたけどどうしたろうか・・・















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