日本自動車博物館(石川県)

 北陸ツーリング2012(元祖おっさん春物語)の中でスペースの関係上ご紹介できなかった日本自動車博物館の様子をご紹介したいと思います。日本自動車博物館は石川県小松市にある日本最大級の自動車博物館であり、国内外の数多くの車両を展示した施設です。展示されている車両に関しては、いわゆるスーパーカーやコレクターズアイテム的な車両は少なく、庶民的な一般大衆車の展示が多いようです。とはいうものの、3フロワに渡りところ狭しと展示してある車両を全て見るのには、早足でも優に1時間以上は掛かってしまい見応えのある施設となっております。



日本自動車博物館

 日本自動車博物館はレンガ造り風の洋風の建物で、自動車博物館としては豪華な外観となっております。開館時間は午前9時から午後5時まで(入館は4時半まで)となっており入場料は大人千円となっています。また、屋内展示だけでなく屋外にも一部車両が展示されており、管理人が行った時はボンネットバスやセグウェイに乗ることが出来ました。


ロールス&カペラ 【画像上】
 
画像上左は元英国大使館所有のダイアナ妃も乗ったロールス・ロイスだそうです。しかし、画像上右のゴールドのカペラは「趣味悪いな〜」と思ったら仏具屋さんが造った車両だそうです。何でも金箔を1000枚も使ったそうで、車より金の価値の方が高い気がするけど(汗) どうせなら「あぶ刑事」のゴールドレパードにでも施した方が良かったのに! それじゃあんま変わらんか・・・


三菱の街 【画像上】
 
三菱の街には歴代の三菱車がずら〜り デボネアを筆頭にギャラン・GTO・ランサーといったところですかね? ここに展示してある車両はナンバープレートにより年式や製造国が解るように工夫されています。昭41 日19-66とかね(昭41年 日本製 西暦1966年)


 画像上左は昭和42年式のオペルでこんな古いオペルは見たことないなぁ〜って現行のオペルも殆ど見ないけど・・・画像上右の車両はスーパーカー世代の方ならご存知かと思いますがイタリアのスーパーカーのマセラッティです。そういや〜 ガキの頃ボーラだのメラクだの言ってったっけなぁ〜


 真ん中のポルシェは昭和38年式の356って奴かな? その隣のボンネットにファイヤーバードが描かれた真っ赤な車は昭和43年式エスプリ・ポンティアックだそうです。反対側の車両は昭和40年式の初代シルビアですが、こうやって外車と一緒に並んでいるとデザインも含め外車っぽいね!


いすゞの広場

 いすゞの広場にあるのはFRジェミニじゃないか〜 昔はラリー用車両として三菱のランサーと共に活躍していました。ラリー車両としてだけでなく一部のマニアックな走り屋にも人気だったっけ! また、いすゞの名車べレットも勢揃いしていますが残念なことにGT-Rは無さそうです(汗)


マツダの広場 【画像上】
 
画像上左の車両はまるで外車のような出で立ちですが、マツダ初の高級車ロードペーサーAPという車両だそうです。昭和60年式でエンジンはロータリーの13B、当時の販売価格はプレジデントより高かったそうです(汗) 販売台数も少なくどうりで知らない訳だ・・・画像上右はお馴染みRX-3ね!


スバルの街

 スバルの街には360(通称てんとう虫)がずら〜りと並んでおり、他にはR2も展示されておりました。 画像左の昭和56年式の青いレオーネは懐かしいな〜 管理人が就職した頃の社用車にこのレオーネバンがありました(笑) また、別な場所にはスバルのスポーツカーアルシオーネ(覚えてる?)も展示してありました。


ホンダの街 【画像上】
 
ホンダの街には定番のホンダクーペやZ(水中めがねのようなリアウィンドウが特徴的)、N360(通称Nコロ)といった車両が展示されています。でも、この頃のホンダ車って水冷エンジンじゃなくて空冷エンジンだったんだよね!まぁ、ポルシェ911も1997年頃までず〜と空冷だったから珍しく無いか・・・


ダイハツの街 【画像上】
 
ダイハツの街では昭和42年式のフェローや、管理人と同じ年の昭和41年式のハイゼットが展示されていました。ハイゼットといえば軽トラや軽ワンボックスとして今でも活躍しているよね! 管理人も昔は社用車として随分お世話になりました。当時はまだクーラー無しのMTだったっけな(笑)


威容を誇る車たちの広場 【画像上】
 
2階フロワのど真ん中には「威容を誇る車たちの広場」として威風堂々とした1950年代のビックサイズのアメ車たちが並べられています。まるで豊かさと強さの象徴のような車両は古き良きアメリカを感じさせます。それに引き換え当時の日本はなんて貧しかったことだろう・・・


ジャガーとボルボの街 【画像上】
 
ジャガーの街にあるのは1959年式のMKUですかね? まぁ、管理人のバイクとは全く関係ありませんが一応MK U繋がりということで! ボルボの街にあった赤い車両は1962年式の122Sという車だそうです。


英国車 VS イタリア車 【画像上】
 
バンプラ(バンデン・プラスの略ね!)のプリンセス(1973年式)もあるじゃないかぁ〜 この車はちっちゃいけどいかにも英国車っぽい気品があるよね! その隣にはトライアンフも確認できるなぁ〜 画像上右はラテン系のアルファロメオ・ジュリア(ベルリーナ)です。


中国車VSロシア車 【画像上】
 
う〜ん、画像上左の黒塗りの高級車?はケ小平さんも乗られた中国の紅旗(1967年製)という車で、画像上右の車は毛沢東さんも乗られたロシアのジム(1951年製)という車だそうです。両車に通じる野暮ったい雰囲気は北朝鮮の将軍様が群集に「マンセー」とか言われながら乗っていそうな車だね(苦笑)



 少数ながらオートバイの展示もされています。陸王にインディアンといったビンテージモノから、管理人の世代では馴染み深いGS750G(シャフトドライブ)、CB750FZ(ハロゲンじゃなかったので!)XJ750SPLといった車両も展示してありました。でも、他にももっと沢山のバイクがあったのですが、スペース不足からか展示車両の後ろに隠すように置いてありよく見ることができなかったのが残念でした。



 管理人の青春の愛車たちも展示してあります。ランタボ(ランサーターボGSR)は同級生が乗ってたっけなぁ・・・奴のは色あせてオレンジ色っぽくなっ赤色だったけど(苦笑) EP71のスターレットも走り屋ご用達でよく峠でバトルしたっけ、シャコタンブギのはじめの愛車5M-Gの2.8初期型ソアラ(MZ10)も昔好きだったよなぁ・・・その隣にはFKP61やSA22Cもあるじゃないか〜!


ニュークラシックカー 【画像上】
 
このエリアにも王道から少しズレた車両が展示されています。TE47トレノに2代目セリカリフトバック!このセリカは「太陽にほえろ」で島さんやゴリさんが乗ってったっけ・・・その隣にはシルビアやギャランΛ(大学の時友人が乗ってました)、130Zや910ブルも確認できます。


歴代マークU 【画像上】
 
歴代のマークUも勢揃いしていますが、昔はコロナ・マークUって言ったんだよね! 2代目は2ドアハードトップのモデルもあって歴代の中じゃ一番スポーティーだったっけ! 3代目は角目と丸目のコンビネーションが特徴的ですが、確かチェイサーは内側の角目が無いんじゃなかったっけ?



 スカイライン誕生から52年ということで昭和を駆け抜けたスカイラインたちとして6代目まで一同に展示されていました。鉄仮面にジャパン、ヨンメリ、ハコスカ、GT-Bといったところですが、管理人が知っているのはこの辺までです。画像右の車両は昭和37年式のプリンス・スカイラインスポーツというモデルだそうですが、こんな沖田裕之みたいなツリ目のスカイラインがあったなんて全く知りませんでした。


ブルーバード&セドリック 【画像上】
 
歴代のスカイラインがあれば、当然ブルーバードとセドリックも必要でしょう!ということで初代310ブルーバードから3代目510ブル、4代目サメブル(ダットサンブルーバードU)もありました(笑) 一方セドリックの方は縦目のセドリックから丸目の230、330まで確認することが出来ます。



 日産がスカイライン、ブルーバード、セドリックとくれば、トヨタはクラウンでしょう! ということで初代から7代目まで一挙公開です。しかしなぁ〜昔は高級車として町工場の社長の憧れだったクラウンですが今じゃ見る影もないな・・・「いつかはクラウン」というキャッチコピーはそんな時代の表れで、クラウンに乗るために一生懸命働いた団魂の世代の人達がいたのも事実です・・今の時代そんな憧れの車ってあるかな?


 大衆車が中心の日本自動車博物館ですが(失礼!)一応、少数ながらコレクターズアイテム的な車両も展示されています。いわずと知れたトヨタ2000GTにTE27トレノでこの辺は定番ですね! セリカリフトバックもいいですが前車に比べるとあまり価値はなさそうです。


 ガルウィングの1966年式メルセデス300SLは俳優の夏木陽介の愛車だそうです。確か石原裕次郎も乗ってなかったっけ? 画像右の一つ目の車両は「ゲゲゲの鬼太郎」にでも出できそうな妖怪だなぁ〜 デザイナーは水木しげると言っても誰も疑わないだろう・・・な訳ないか(苦笑)


トラック&バス

 日本自動車博物館では乗用車だけでなく商用車も展示してあります。マツダのオート三輪トラックは懐かしいなぁ〜 管理人がガキの頃はまだ見かけることが出来たっけ! 画像上右のトヨタトラックは「北の国から」の黒板五郎の愛車としても馴染み深いです。またトラックだけでなくニッサンやトヨタのボンネットバスも展示してありました。


世界のトイレ

 さて、国内外の世界の車を一挙に展示している日本自動車博物館ですが、トイレに行くと便器が全て異なっているのが確認できます。何でも世界の便器(画像は小便器ですが大便器も)として色んな国の便器が設置されています。左からアメリカ・フランス・オーストラリア・スウェーデンといったところでが、便器本体はともかく配管は各国によって規格が違うだろうからさぞかし水道屋さんは取り付けに苦労したことだろう!



編集後記

 さて、今回紹介した日本自動車博物館はいかがだったでしょうか? 他の自動車博物館とは異なり一般大衆車を中心に展示してあるため、老若男女を問わず馴染み深い内容になっているかと思います。また、管理人の世代ではあまり古い車両だと馴染みが薄かったりしますが、ニュー・クラシックカー・コーナーでは管理人が学生時代に流行っていた車両が多数展示してあります。これらの車両は現在では中途半端に古く、コレクターズアイテムとならないものも多いですが、今後、貴重な存在となることは間違い無いでしょう。今回はツーリングの経由地として立ち寄った為、ゆっくり見ることが出来ませんでしたが、また行く機会があればじっくり見学したと思います。皆さんも近くを訪れる機会があれば是非立ち寄られてみてはいかがでしょうか。











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