富士スプリントカップ2010(フォーミュラニッポン編)
 
11/13(土)・14(日)に静岡県の富士スピードウェイで行われた、JAFグランプリスーパーGT&フォーミュラニッポン富士スプリントカップ2010に行ってきました。既にシリーズ戦は終了しておりタイトルも決まっていますが、決勝は土曜と日曜のツーヒート制で総合優勝者にはJAFタイトルが授与されます。また、通常はスーパーGTとフォーミュラニッポンが同時開催されることはありませんが、この大会では両レースとも各日行われる贅沢な内容となっております。まぁ、メインディッシュが2つあるコース料理を二日連チャンで楽しめるようなもんです(笑) ということで、まずは富士スプリントカップ2010のフォーミュラニッポン編からです。



11/6(土)AM9:00 富士スピードウェイ 【画像下】
 朝、6時前に出発して大井松田ICからR246経由で東ゲートに8時半に到着です。さすがに11月の富士山は雪帽子を被っていますが、思った程は寒くありませんでした。結構、重装備で来たんだけど歩くと暑い位で、サーキット内ではもみじが綺麗に紅葉しており絶好のサーキット日和でした。


フォーミュラ4 【画像下】
 F4なんてカテゴリあったっけ? 調べてみるとF4はFJ1600とF3の間と埋めるクラスで、参加費用の低減を目的とした日本独自のカテゴリーだそうです。排気量は今年から2000ccまでOKで、タイヤ、シャシー共、現在はワンメイクとなっているそうです。でもよく知らない管理人からするとF3とどう違うの?って感じですがF3はFIAの規定のカテゴリーということらしいです。


ダンロップコーナー 【画像下】
 オープニングラップのダンロップコーナーで2台が接触していまいコース真ん中で立ち往生です。どうやら、マシン同士が絡み合ってしまったようで、周回してくる前にマシンの撤去が出来ず赤旗中断となってしまいました。仕切り直したオープニングラップでも再度接触スピンするマシンがいましたがなんとかレース続行です。


ヘアピン 【画像下】
 ヘアピンをクリヤーしていくF4マシンですが右にカウンターを当てています。そういや昔レーシングカートを少しかじってた時、ケツが滑って必然的にカウンター当てた時って失速しちゃって全然タイム出ないんだよなぁ・・・結局、いかにスピードを乗せて行くかがタイムアップの鍵なんだろうけど、言うのは簡単だけど難しいんだよね(苦笑) 



ガライヤ & ガズーレーシング 【画像下】
 スタンド裏のイベント広場ではトークショーや飲食物や応援グッズの販売だけでなく、レーシングマシンの展示なんかもしており、見ているだけで楽しめます。先日、のモータースポーツジャパンで展示されていたARTAガライヤとガズーレーシングのレクサスLFAも展示されていました。流石にコックピットには座らせて貰えないけどね(苦笑)


カストロールトムススープラ & ザナヴィGTR 【画像下】
 ゼッケン36番のカストロールトムススープラはトムスの監督を務める関谷正徳さんが乗ってたマシンですかね? OBで行われるレジェンドカップでのカーナンバー36番は関谷さんではなく舘さんがつけていました。画像下右のザナヴィニスモGTRは2008年に本山哲とミハエル・クルムが乗ってシリーズチャンピオンを獲得したマシンのようです


服部尚貴 【画像下左】
 今回のスプリントカップと併せて行われるOBによるレース(レジェンドカップ)の発起人の服部尚貴さんもトークショーをしていました。過去にはF1にもスポット参戦したこともあり(残念ながら予選落ち)、その後、インディライツやCART(今で言うトコのインディカーシリーズ)にも参戦していました。
シンハービール 【画像上右】
 大会スポンサーのひとつタイで最もポピュラーなビールのシンハーです。でも一杯¥400とは随分ボッてるなぁ〜 本国での値段を知らない人は「海外ビールなんてこんなもんでしょ」と思うかもしれませんが、現地セブンイレブンで36バーツ位(約108円)なんだよね!ぼったりの現地ホテルの冷蔵庫だって80バーツ(約240円)なので輸送費を考えても高過ぎです。それとも関税が高いのかな・・・


AE86

 3ドアハッチバックのAE86は管理人の一番最初の愛車でもあります。軽量コンパクトな車体にFR駆動で楽しかったなぁ〜 しかし、このハチロク格好いいな・・・定番のRSワタナベもいいけど、パナスポーツG7のホイールも当時流行っていたよね! まぁ、ハチロクに履いていたのは見たこと無いけど、70スープラなんかには定番でした。こんな格好いいハチロク見たらもう一度乗りたくなってきたなぁ〜 もちろんメカチューンでね(笑)


ユニシア32GTR & 雨宮FD3S 【画像下】
 ナンバー付きの公道仕様の車両も展示してあり、ユニシアカラーの32GTRはかつてのGTカー選手権に参戦した車両をモチーフにしたみたいです。RE雨宮のFD3Sは現スーパーGT300クラスに参戦しているM7ムティアラモータースSGC7のカラーを真似たもので、気分はまんまGTレーサーって感じですかね?


ザナヴィS14 & MR2 【画像下】
 S14シルビアは1998年頃の全日本GTカー選手権に参戦していた頃のマシンのようです。この頃はコンドーレーシングの近藤監督が現役でS14シルビアのステアリングを握っていました。その頃の日産に対向するトヨタのマシンが画像MOMO SW20 MR2で、お台場のヒストリーガレージに展示してあったやつだな・・・


ARTA NSX & auセルモスープラ 【画像下】
 ホンダの現GTマシンHSV-010が投入される前のGTマシンNSXも展示してあります。NSXも登場したときはバブル真っ只中で人気あったけど、所詮ジャパニーズスポーツカーで結局フェラーリのようにはなれなかったな・・・しかもバブル崩壊後は人気ガタ落ちだったし・・画像下右は2004年モデルのauセルモスープラね!


F3000 & フォーミュラニッポン 【画像下】
 かつてのF3000やフォーミュラニッポンのマシンも展示してありました。画像下左のキャビンカラーのマシンは星野一義が乗ってたマシンですかね?そういや、ティレル時代の片山右京にもキャビンがスポンサーについてたっけな・・・画像右のカーナンバー20のマシンはホシノインパルの松田次生が乗ったフォーミュラニッポンのマシンです。


F2 & グループC

 中嶋悟がかつて乗っていたエプソンカラーのF2も展示してあります。なんか、今見ると随分ちっちゃいなぁ・・・今のフォーミュラニッポンは殆どF1と大きさが変わらないように感じますが、今見ると当時のF2はF3に毛が生えたような大きさです。画像下段は1989年頃のグループCの車両で左はYHP日産R89Cで右はミノルタトヨタ89CVかな?



オープニングセレモニー 【画像下】
 日曜日のオープニングセレモニーではメインストレート前にドライバーや関係者が整列して、まるで高校野球の甲子園での開会式のようです。開会式ではレーシングプロジェクト坂東の坂東親分が挨拶したり、ドライバーの出身地による東西対決の東軍代表本山哲と西軍代表の脇坂寿一が選手宣誓したり通常のレースには無い光景が見られます。
国歌斉唱 【画像上】
 開会式の最後には観客、関係者共に起立脱帽して国歌斉唱します。外国では当り前の光景ですが、日本ではあまり馴染みが無いのか、脱帽しない方や座ったままの方も見受けられます。外国人からすると信じられないんだろうなぁ・・・スタート直前には航空自衛隊岐阜基地所属のF-2戦闘機とF-4戦闘機が現れました。


フォーミュラニッポン 【画像下】
 今回フォーミュラニッポンを初めて観るけどドライバーの後頭部のロールバーに怪しいLEDが光っています。フォーミュラニッポンには昨年からオーバーテイクボタンが導入され20秒間レブリミットを上げてくれるそうです。使用は1レース5回で、ロールバーに残りの回数がLEDで表示され、観客や他チームにも分かるようになっているそうです。
フォーミュラニッポン 【画像上】
 オーバーテイクボタンを押して、レブリミットが上がっている最中はLEDがずっと点滅して、まるでウルトラマンのカラータイマーのようです。しかも、使えるオーバーテイクボタンの残りの回数まで表示されるなんて、残りの弾が丸見えになった拳銃のリボルバーみたいです。手の内がバレバレだけど走行中に相手の残り回数を見ることはできないだろうな(苦笑)


JPオリベイラ

 オーバーテイクのLEDが何故か1台だけ赤色の車両がありますが、シリーズ中はポイントリーダー車はLEDが赤くなるのだそうです。画像のモービルチームインパルのJPオリベイラは今シーズンのシリーズチャンピオンなのでLEDが赤く表示されているようです。今回のスプリントカップでの結果はというと、シリーズ戦とは異なりいいトコ無しといった結果に終わりました。


大嶋和也 & 石浦宏明 【画像下】
 画像下左のペパーミントグリーンのカラーリングが綺麗なマシンは、ペトロナスチームトムスの大嶋和也選手で、土曜日の第1レースでは2位になっています。画像下右のキグナス石油とスノコとスポンサーについたマシンは名門チームルマンの石浦宏明選手です。


松田次生 【画像下】
 画像はコンドーレーシングの松田次生選手ですが、殺風景な白いボディーでいかに今の時代スポンサーが少ないかが分かります。松田選手はチームインパルやナカジマレーシングといった名門チームに長いこと所属していましたが今年からコンドーレーシングから参戦です。


井出有治

 モチュール無限の井出有治選手ですね!フォーミュラニッポンは同一シャシーにホンダエンジンとトヨタエンジンユーザーがいますが、無限だけに当然ホンダエンジンユーザーです。シリーズランキングでは今シーズンは最下位だった井出選手ですが、スプリントカップでは第1レースでは3位表彰台、第2レースでは4位と活躍しました。


伊沢拓也 & 【画像下】
 画像下左はドコモチームダンディライアンアンの伊沢拓也選手でドコモもモータースポーツのスポンサーするようになったなんて時代の変化を感じるね!画像下右はKCMGの平中克幸選手で、スーパーGTのGT300クラスにもフェラーリF430で参戦しており土曜日の第1レースでは優勝しています。


小暮卓史

 エプソンナカジマレーシングの小暮卓史選手ですが、ダンロップコーナーでコースアウトしてしまいました。スーパーGTではウィダーHSV-010でGT500のチャンピオンを獲得しましたが、フォーミュラーニッポンでの今シーズンの成績はランキング4位でした。今回のスプリントカップではあまりいいトコ無かったですが、日本を代表するトップドライバーになることは間違い無いです。


井口卓人 & ケイ・コッツォリーノ 【画像下】
 デリッツェフォリエ/セルモ・インギングの井口卓人選手とチームルマンのケイ・コッツォリーノ選手です。なんか舌噛みそうなチーム名と名前だよね(苦笑) この二人は今年からフォーミュラニッポンに参戦したルーキーですが、ルーキーザオブザイヤーはエプソンナカジマレーシングの山本尚貴選手が獲得しています。


ペトロナスチームトムス 【画像下】
 土曜日の第1レースはペトロナスチームトムスのアンドレ・ロッテラーと大嶋和也のワンツーフィニッシュで、画像はそんなウィニングランでランデブー走行するアンドレ・ロッテラーと大嶋和也選手ですが、トヨタのホームコースでワンツーフィニッシュということでチームも面目を保ったというところでしょうか? アンドレ・ロッテラー選手は日曜日の第2レースも制したのでスプリントカップでは完全勝利の総合勝者となります。


健康福祉会館ゆったり湯 【画像下左】
 レース終了後は晩飯にはまだ早いし腹も減ってないので先に風呂へ行くことにします。小山町にある健康福祉会館のゆったり湯は東ゲートから比較的近く、料金も\300とリーズナブルで大変お勧めです。でもボディソープはあるんだけど何故かリンスインシャンプーが無いんだよなぁ〜
魚啓 【画像上右】
 晩飯は御殿場のデカ盛りで有名な「魚啓」さんに行くことにします。仲間内ではツーリングでよく行ってるみたいですが、グルメ目的のツーリングをしない管理人としては行くのは初めてです。定番の海鮮丼は噂通りのデカ盛りで、味噌汁の椀も丼と同じ位の大きさで久しぶりにギブしかけました。



編集後記

 今回初めて行われたJAFグランプリスーパーGT&フォーミュラニッポン富士スプリントカップ2010ですが、ただ単にスーパーGTとフォーミュラニッポンを同時開催したというだけでなく、ドライバーの出身地による東西対決などといった、今までとは異なる工夫がなされており面白いと思いました。まぁ、NHKの紅白歌合戦じゃないけどね(笑)観戦料も土日二日間有効な前売りペアチケットが1万円ポッキリと、大人二人が丸二日楽しめて1万円で済むなら安いと思います。また、駐車場は通常は夜間クローズドですが、土曜から日曜にかけては終日オープンとなっており駐車場内で宿泊が可能です。駐車場内でのテント設営や直火以外のバーベキューも許可しており、レース観戦とキャンプを同時に楽しめるように配慮されています。まぁヨーロッパやアメリカじゃ当然のサーキット風景だけどね!このように、JAFグランプリ富士スプリントカップは今でのレースと異なり、よりいっそうレースが楽しめるよう創意工夫されたイベントとなっています。


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