北の国から2016(B級スポット巡り)前編

 シーズン的には少々早いですが7/18(月)の海の日を絡めて職場の後輩2名と3年振り通算8回目の北海道ツーリングへ行ってきました。流石に8回目ともなると定番観光スポットを巡る王道コースは飽きてしまったので、初めて北海道ツーリングに行く後輩には申し訳ありませんが、B級スポットを中心に巡ることにしました。まぁ、京都が好きな方はマニアックな寺を巡るようになり、清水寺や金閣寺などの修学旅行コースを巡らなくなるのと少し似ているかと思います。ということで王道の観光スポットも巡るには巡りましたが、以前のツーレポで紹介した場所は割愛して今回はB級スポットを中心にご紹介したいと思います。







7/17(日)AM4:30

 今回も北海道へ渡る手段の定番となりつつある新日本海フェリーの新潟→小樽便を使います。チケットは九州ツーリング同様に2ヶ月前に某社を通じて入手したので、フェリー会社から直接購入するより安く入手することができました。シーズンとしては早めだったせいかベッドの空席も目立ちました。




万字線鉄道公園

 小樽運河の観光を済ませたら高速で岩見沢まで行き最初の目的地の万字線鉄道公園へ ここは昭和60年3月31日に廃線となった国鉄万字線の朝日駅跡に造られた鉄道公園で構内にはB20蒸気機関車が展示されています。正直言って訪れる人もなく、蜘蛛の巣だらけで車両の保存状態も良いとは言えませんが、何とも言えぬ哀愁が漂っています。




万字線鉄道資料館


 万字線鉄道公園から4kmほど離れた場所にある万字線鉄道資料館へ ここは過疎地の自治会館の建物の中に鉄道資料が展示されており、入館は電話を掛けると近所の人が鍵を開けにきてくれます。ここは夕張に近いことからかつては不夜城と言われるほど賑わっていたそうですが、現在ではその面影はありません。見学が終わるまで付き添ってくれ解説もして貰える珍しい資料館でした。



日本一長い直線道路 AM8:00 【画像上】
 美唄からは国道12号線の日本一長い直線道路で深川を目指します。直線距離は29.2kmあり、最近ここが注目された事件としては砂川町で一家4人が飲酒運転の車に突っ込まれて亡くなった事故が記憶に新しいかと思います。日本一長い直線道路とはいえ街や信号機もあり決して飛ばせる道ではないんだけどね・・・



戸外炉峠 AM9:00 【画像上】
 深川町にある戸外炉峠へ 元来このバスは農作業の休憩用として設置してあったものを町興しでネコバスカラーに塗装したそうです。緑の畑にネコバスと停留所とは何とも長閑な景色です。近くには戸外炉峠駐車公園があり眼下に深川の街が広がって見えます。



三毛別羆事件復元現地

 苫前から内陸に入り三毛別羆事件復元現地へ ここは1915年にヒグマが襲い7名の死者を出した民家を復元した場所である。街から離れた山中にあるため訪れる人はいないだろう・・・と思いきや道内の観光客が多くいたのは驚きでした。流石、北海道のB級スポット!



苫前町郷土資料館 PM1:00 【画像上】
 三毛別羆事件復元現地の後は苫前町の郷土資料館へ ここは三毛別羆事件の復元展示物のほか再現ビデオも放映しています。その他には古い農機具などが展示されており、どこにでもある郷土資料館ですが、昭和20年頃に小学生が書いた「なにくそ」という習字を展示する意味がよく解りませんwww しかし、ここも三毛別羆事件復元現地と同様に意外と多くの観光客が訪れていたのには驚きました。まぁ、休日だったからね・・・平日ならガラガラだろうなきっと



吉里吉里 PM1:30 【画像上】
 羽幌にあるカフェ&宿の吉里吉里へ ここは1981年よりライダーズ名鑑として訪れたライダーの写真を撮り記録として残しています。自分も1987年の初・北海道ツーリングで訪れましたが、時代はバイクブーム全盛期で入店できず写真を撮って貰う事はできませんでした。前回2011年に訪れた時は定休日でしたが、今回は撮影して頂いたので、そのうちライダーズ名鑑に掲載されると思います。



無事カエルロード PM4:00 【画像上】
 オロロン街道を爆走して稚内の無事カエルロードへ ここは稚内市街地方面とノシャップ岬方面の分岐をノシャップ方面に少し行ったところにあるバス停「坂の下」前にあります。素人さんが作ったものと思われますが、交通安全を願う情熱はただならぬものがあります。




7/18(月)AM8:30
トロッコ王国

 毎度お馴染み美深町のトロッコ王国へ クッチャロ湖を出発してからず〜っと雨でしたが、到着する頃には雨も上がりラッキーでした。トロッコ王国はNPOが運営するトロッコで廃線を走れる施設ですが、トロッコで走るだけでなく583系はつかり型特急車両が展示されていたり、受付事務所内にはサボと呼ばれる行先表示板なども展示されています。




 トロッコ王国の後は名寄にある手塩弥生駅へ ここはかつてあった天塩弥生駅の跡地に元鉄道マン(京王電鉄と思われる)の夫妻が民宿&食堂として駅を再現した場所です。今回は宿泊はしないので食事だけでしたが、ご夫妻はかつて自分の隣市に住んでいたとのことで会話も弾みました。店内にはコレクションしたと思われる鉄道グッズが多数展示してありますが、京王電鉄のものは見当たりませんでした。



北国博物館 PM12:00 【画像上】
 手塩弥生駅の後は同じく名寄にある北国博物館へ ここの屋外展示場にはSL排雪列車の「キマロキ」が展示されています。蒸気の力で排雪用ロータリーを回転させる珍しい排雪車になり、国内唯一の「機関車・マックレー車・ロータリー車・機関車」によるキマロキ編成の排雪列車だそうです。




 下川町のミニ万里の長城は幅・高さ3m長さ2千mで下川町桜ヶ丘公園を囲うように築造されています。1986年より観光町興しとして、町内外よりボランティアの手により手積みで構築されたそうで、積んだ石には積んだ人の生年月日や名前を刻むことができ、全ての石に名前が刻まれています。まぁ、これだけのものを造った情熱は凄いけど、やはりB級観光スポットですね(笑)



上興部鉄道資料館 PM1:00 【画像上】
 旧JR名寄線の上興部駅をそのまま鉄道資料館として残した施設になります。構内にはキハ27気動車とDD14形除雪車が展示してあります。駅構内も見学することができますが、当時のままと思われる広告看板がいい雰囲気です。




 オホーツク海に面する街の紋別町、ここは冬になると流氷が海岸に押し寄せるので北海道立オホーツク流氷科学センター「ギザ」があります。館内にはマイナス20℃の冷凍室があり、本物の流氷や氷漬けになった魚の標本なんかが多数展示されています。冷凍庫に入る前には防寒コートが吊り下げられていますが、そんなに長い展示室とは思わなかったので着ないで入ってしまい後悔しました(泣)




カニの爪 PM2:30

 このカニの爪も知る人ぞ知る北海道B級観光スポットで多くの人が訪れていました。この巨大カニの爪は1983年の流氷アートフェスティバルというプロジェクトで作られたもので、かつては移動させて流氷の上に置いていたそうですが、現在は紋別の観光名所となっているようです。とても、30年以上前に作られたモノとは思えないほどコンディションが良く保たれていました。




 オホーツク海沿いに南下して上湧別鉄道資料館へ ここは道の駅に併設された鉄道資料館で旧中湧別駅のホームと袴線橋が残されており、除雪車も展示されています。う〜ん、いい雰囲気の道の駅・・・ではなく資料館ですが流石にB級鉄道資料館ばかり巡っているので初めての北海道ツーリングの後輩は口数が少なくなってきたような気が・・・(汗) まぁ、北海道くんだりまで来て興味の無い鉄道車両ばかり見せられてもね(苦笑)



計呂地鉄道公園 PM3:30 【画像上】
 更に海沿いに南下して計呂地鉄道公園へ ここは鉄道公園という名ですがSLに連結された客車に宿泊することができるライダーハウスでもあります。でも、プラットホームにテントを張るライダーもいたりして(汗) 車両に泊まらずここにテントを張る意味が解らんな・・・ただ、屋根付き保管ということでC58のコンディションはとても良いです。




 鉄道施設見学3連チャンの最後は網走市鉄道記念館!ということで、後輩は本当に無言になってしまいました(苦笑)一緒に行ったメンバーが悪かったと諦めるしかないですな・・・こればっかりは価値観が一緒じゃないとね!それとも別行動するか一人で来るしかないですなぁ〜ということで、肝心の記念館です鍵掛かっており内部見学できず(泣)看板の開館時間内なんだけどな(怒)



メルヘンの丘 PM5;30

 女満別のメルヘンの丘へ ここの前は何度も通っているものの自分が先頭じゃないのでいつも通過されていました。生憎の天気でしたが晴れた日の景色は絶景だったりします。ちなみに時間が押しており能取岬や網走監獄はカットしており、O氏と二人なら網走刑務所もスルーするところですが、流石に鉄道施設3連チャンだけに可愛そうなので立ち寄ることにしました。




7/19(火) 釧網本線

 釧網本線はオホーツク海沿いに走る大変景色の良い路線になりますが、駅舎も昔ながらの哀愁のあるものだったりします。画像上の藻琴駅には喫茶店が併設されており食事することができます。隣の北浜駅も同様に喫茶店が併設されていますが、こちらは展望台があるので観光バスも立ち寄ります。原生花園駅はシーズンだけに綺麗な花が咲いていました。



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