タミヤ歴史館&ショールーム

 田宮模型と言えば世界的に有名な模型メーカーで自分らの世代では子供頃に大変お世話になった馴染み深い会社です。この田宮模型は静岡に本社・工場がある会社ですが予約すると田宮製品の歴史を展示したタミヤ歴史館を見学することが出来ます。また、模型だけなく製品化するために集めたと思われる貴重な実車も見ることができます。少人数制の平日のみというところが残念ですが一見の価値がある施設となっております。ということで、タミヤ歴史館とショールームの様子をご紹介したいと思います。






田宮模型
 
見学は入場無料ですが平日の9時から16時半までとなっており、事前にメール等の予約が必要で当日いきなりの見学はできません。また、駐車場は来客者用を使用できますが多くの駐車台数を確保している訳ではありませんので相乗りで来ることをお勧めします。

 本社ビルのてっぺんにはお馴染みの星のマークの看板があり、否が応でもテンションが上がります。駐車場にはタミヤ仕様の社用車もずらりと並んでいます。玄関入口にはロータスに搭載されたいすゞ製のF1用V12エンジン展示され、いすゞがF1用エンジンを造っていたなんて全く知りませんでした。まぁ、実践投入されたことはなく幻のF1用エンジンらしいけどね(苦笑)



歴史館 【画像上】 
 
歴史館にはショーウィンドウに過去の製品パッケージや完成品が展示されています。ミリタリー系からレース系、ラジコンまで全て揃っていますので年配の方でも十分楽しめる内容かと思います。男にとっては夢のショーケースですな(笑)




 戦艦シリーズのプラモは自分の年代よりもっと上の方に馴染みかと思います。パッケージが時代を感じますが、殺風景な箱は幼少の頃に見たことあるような無いような・・・宇宙戦艦ヤマトじゃなく戦艦大和の模型は親父が作っていた記憶があります。あと、親戚の伯父さんの家には戦時中の飛行機のプラモも沢山あったっけ・・・この年代にとっては模型と言えばミリタリー系ですね!



F4&F15 【画像上】 
 
画像左は航空自衛隊のF4EJファントム、尾翼のオジロワシの部隊マークから302飛行隊でしょうか?パイロットスーツがオレンジなことからEJ改になる前のモデルのようです。画像右は空自でも使われているF15イーグルになります。



F14&F16 【画像上】 
 
画像左はアメリカ海軍で使われていた艦載機のF14トムキャットで可変翼が特徴的な機体になります。トップガンのトム・クルーズの愛機でも有名ですね!画像左の白赤青の派手な機体はアメリカ空軍のアクロバットチーム・サンダーバーズのF16になります。



1970年代 【画像上】 
 
1970年代のF1マシンのモデルも多数ラインナップされており、この辺のモデルは自分も小学生の時に作りました。ロータス72やタイレル、フェラーリ312やマトラは低学年、マクラーレンM23からタイレルP34、ロータス78、ウルフWR1、ブラバムBT46は高学年の頃でリアル世代になります。



 小学生の高学年から中学生にかけて熱中したのが田宮のラジコンで、この934ターボは持ってたなぁ・・・個人的には935や936より934が大好きで針金バンパーが特徴的でした。この頃のラジコンはポリカーボディではなかったのでスケール感満載でしたね!934のオリジナルは電池パックでしたが6Vニッカドバッテリーに換装して、最終的には標準のマブチRS360モーターからRS540Sモーターに変更したけどゴムタイヤはグリップがありませんでした(苦笑)




F1シリーズ

 中学になってから買ったのがフェラーリ312T3だった。このモデルはプラボディとポリカーボディと2種類作れるようになっていましたが、タイヤは相変わらずスケール感あるゴムタイヤでした。リジェJS9マトラのモデルはスポンジタイヤとRS540Sモーターが標準装備でバッテリーも7.2Vだったけど、312T3はRS380モーターと6Vバッテリーが標準装備でした。



 F1シリーズも定着してきて、初代のタイレルP34シックスホイラーからロータス、
ウィリアムズ、ブラバムと派生していきました。前輪はサンドイッチタイヤと言って、センターのグレー部分がゴムでインサイドとアウトサイドがスポンジタイヤになっており直進安定性の確保とコーナーリング時のグリップ増大が目的だった。シャーシはアルミ製が標準だったのでぶつけてよく曲げた(汗)当然オプションでFRPシャーシがあったけど買えなかったからね(泣)



 自分には全く分からない戦車系の模型も多数展示されています。ちょっと話が逸れるがラジコンは実車の構造を知る上で大変勉強になった。戦車が曲がる仕組みもそうだけど、車のデフギアの仕組みなんて実車そのものだし、この頃は殆どリジットサスだったけど、スプリングのイニシャル調整やダンパーの減衰力調整なんて実車と全く同じだもの・・・しかも、実車と異なり実際の動きを目で見ることが出来るので大変勉強になる。



ジオラマ 【画像上】 
 
完成品の模型だけでなくロータスのピットを再現したオラマ実車も展示してあります。また、CB1100Rの部品を並べて額縁に収めたモノもあり、こうなると模型ではなくアートですね!




バハバグ

 模型だけでなく実車も展示してあり、ビートルのバハバグ仕様は受付の後ろに展示してありました。模型を造る上で実車のデーター取りは重要であり、当然メーカーの協力を仰がないと製作することはできないでしょうが、手に入るモノは買っちゃた方が手っ取り早いといったところでしょうか?



ロータス102B 【画像上】 
 
大変貴重なF1のロータス102Bも展示してあります。フロントウィングにTAMIYAの文字があることからスポンサーをしていたと思われ、その関係で手に入れられたのでしょうか?その他にもロータスやタイレルのフロントノーズが壁に掛けられています。



ロータス91 【画像上】 
 
ナイジェル・マンセルがドライブしたロータス91もあるでやんの(汗)こいつはモデル化されなかったので道楽と趣味のコレクションでしょうか?この91はフロントウィングが無いのが特徴でグランドエフェクタカーの象徴のようなマシンになりますが、翌年からフラットボトム規定となりグランドエフェクトカーの時代は終わりました。



タイレルP34 【画像上】 
 
タイレルP34シックスホイラー・・・まさか実車を見ることが出来るなんて感無量です(泣)日本グランプリ仕様じゃないけど、こいつが雨の富士スピードウェイを疾走するのを小学生の時にテレビで食い入るように見ていました。でも、空力抵抗を減らすために前輪を小さくした割には今見ると車高が高いでやんの(汗)



 
 その他にもレイブリックのNSXや軍用ジープ、ラリー仕様のランクルなどの実車が展示されています。しかし、ミニ4駆は大きくする必要ないと思うんだが・・・そもそもあれは実車をモデルにしたものじゃないし(汗)まぁ、自分はミニ4駆世代ではないので、こんなの見ても心ときめかないけどミニ4駆世代の人なら興奮するんでしょうね(笑)



新車 【画像上】 
 
こちらの市販車はモデル化するために購入した新車と思われます。KZ1300・CX500ターボ・RC30・フェザー・CBR400Fはメーターを見る限り全て新車ですね!特にCBRは自分も乗っており、初期型は80km未満のスケールが白色なんだけどU型は黄色なんだよね〜!今となっては大変貴重な車両で値段の付けようがないだろうし、もしかしたらメーカーですら新車は持っていないかもしれません。



サイン 【画像上】 
 
奥のショーケースにも多数のプラモが展示されていますが、モデルとなった車両のドライバーのサインなども展示されており貴重なコレクションとなっております。ジョニーハーバートなどの世界的に有名なF1ドライバーだけでなく国内外の有名レーサーのサイン を多数見ることが出来ます。



レーサー 【画像上】 
 
モーターサイクルレーシングマシンも多数ライナップしており箱にはライダーのサインが確認できます。YZR500の箱のサインは平忠彦ですね!こうやってラインナップを見ると、その時代で何のカテゴリーのレースが人気だったのが良く分かります。



市販バイク 【画像上】 
 
市販車のラインナップは原付のMB−5やダックスもあり時代背景を感じます。当時ゼロハンなんて呼ばれ原付も人気あったんだよね〜 また、各社アメリカンタイプのラインナップがあり、ヤマハはXSベースにSPLとネーミングしました。その中でもこの黒金仕様はミッドナイトスペシャルという限定仕様だった。




タミヤショップ


 館内にはタミヤショップがあり、プラモや工具、プラカラーや筆、ステッカーやTシャツなんかも購入することが出来ます。中には特価のモノも有りお土産としてお得に購入することができます。特にゴールデンボンバーは田宮Tシャツを着ていることで有名ですね!しかし、店員のネーチャンが凄い化粧だったのは焦った(汗)まじギャグかと思った。






編集後記

 今回、初めてタミヤ歴史館とショールームを訪れてみましたが、男にとっては夢のような場所でした。子供の頃の憧れや欲しかったモノが全てここにあるといった感じで、男だったら誰しも楽しめると思います。模型だけでなく実車も展示してあり、特にタイレルP34は感動モノです。こんな貴重なマシンを持っているのなら、富士のワンダーランドフェスに展示して、マクラーレンM23やフェラーリ312T2、ロータス77やウルフWR1、コジマ007なんかと並べてくれれば良かったのに残念です。田宮模型様に対しては、大変貴重なコレクションを見る機会を与えてくれたことを感謝すると共に、有意義な時間を過ごすことが出来たことをこの場を借りてお礼申し上げます。















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