ヤマハコミュニケーションプラザ

 静岡県の磐田市にあるヤマハコミュニケーションプラザを訪れる機会に恵まれたのでご紹介したいと思います。ここはヤマハ発動機本社敷地内にある企業ミュージアムになります。最近では各社とも商品を宣伝する概念から企業そのものを宣伝するように変化しており、スズキ自動車はスズキ歴史館、川ア重工はカワサキワールド、ホンダはツインリンクもてぎ内にコレクションホールを設けています。これらの施設は企業PR施設なので基本的に無料(カワサキワールドとホンダコレクションホールは有料)で楽しめます。という訳でヤマハコミュニケーションプラザに突撃です。





ヤマハ発動機本社 【画像下】 
 
ヤマハコミュケーションプラザは予約不要の無料の展示施設ですが、開館日についてはホームページ等で事前に確認する必要があります。開館日によっては開館時間も異なるので注意が必要です。駐車場・駐輪場も確保されているのでツーリングやドライブ先としても最適ですね!
 ヤマハ発動機本社の周囲にはジュビロ磐田のホームグラウンドやバイクの生産ライン工場などが立ち並んでおり、20年以上前に生産ラインを見学させて貰ったことがあります。他社同様に工場内では撮影不可ですが、自分が訪れた前日に撮影した不届き者がいたせいでスクーターのラインしか見せて貰うことができませんでした。




 ヤマハ発動機は自動車を造っていませんが、メインホールにはトヨタ2000GTとレクサスLFAが展示してあります。それもそのはず、トヨタのエンジンは実はヤマハが造っていたりしますからね!2000GTは直列6気筒DOHC、LFAはV型10気筒DOHCエンジンを搭載しており、特にV10エンジンは後に見るジョーダンヤマハのF1用エンジンを連想させます。



M1&YZF−R1 【画像上】 
 
ゼッケン46番のバレーンティーノ・ロッシのモトGP用マシンのYZR−M1ですね!ストロボカラーのYZF−R1は全日本2015シリーズを戦ったマシンで、YZF−R1は昨年、15年振りに8耐を制して今年も優勝しましたからYZF−R1のポテンシャルは高いです!



市販車コーナー 【画像上】 
 
1階フロアにずら〜りと並ぶ車両は、現在ヤマハから発売されている車両でしょうかね? 今時、こんなにバリエーションあったっけかな・・・まぁ、いいや 一部の車両は跨ることも出来ますので車両選びの参考になります。最近正規ディーラーのYSP店も少なくなりましたから、実車を見て選ぶのが難しくなりましたね(泣)




 他の国産バイクメーカーと異なり、ヤマハはスノーモービルや4輪バギー、レーシングカートなんかも製造していたりします。自分は20年以上前にレーシングカートを少しだけかじっていたことがあり、フレームは海外製でしたがエンジンはヤマハのKT100SDを使用していました。結局、コース使用料も掛かるし、一人じゃ運べないので数回乗ってお蔵入りとなり高い買い物だったな・・・



4輪バギー 【画像上】 
 
ホンダとカワサキも輸出用4輪バギーを造っていたりするけど、ヤマハもラインナップが充実していますね〜 この辺の車両は国内ではクローズドコースでしか乗れないので使い道が限られるけど海外じゃニーズが高いようです。まぁ、国内で売れるのはゴルフ場のカートくらいか・・・



 
 シミュレーター施設もあり実車と同様にエンジンを掛けてシフトアップしていくと画面が連動して流れていきます。でもいくら飛ばしても全走車に追いつくことができません。なぜならエンドレスのリピート画像ですから・・・一見、マン島TTのように見えますが、北海道のオロロン街道になり残念な内容のシミュレーターです。画像下はカジキ釣りを体験することができるシミュレーターになります。





ボート

 ヤマハと言えばやっぱボートですね!ジェットスキーはカワサキの商品名になり、ヤマハだとマリンジェットになるんですね〜 総称すると水上オートバイということになるみたいです。画像下のモーターボートは随分レトロな雰囲気ですが1963年の船で、とても程度が良いのでレストアされたものではな、く新艇の頃から保存されたいたものかもしれませんね?




 その他にはボート用の船外機や発電機のラインナップまで展示してあります。まぁ、かなりマニアックな方でないと、この辺は興味を示さないでしょうけど、発電機に関してはテキ屋のおっちゃんというイメージですが、最近では草レースでもタイヤウォーマーを使っていたりしますから持っている方もいるかもしれませんね! 巨大なラジコンヘリは恐らく農薬散布用でしょうか?




 2階はヤマハ発動機の栄光の軌跡といったところでしょうか(笑) 浅間高原で開催された日本オートバイロードレースの優勝トロフィーはヤマハ125とあるけど。所謂、浅間火山レースのことでしょうか? その他にも、かなり昔の船外機(1960年製)やスノーモービル(1968年製)も展示されており、その間にあるツインカムエンジンはトヨタ2000GTのものと思われ、ヤマハ発動機の技術の歴史ですね!




ロードレーサー


 ヤマハ発動機の栄光の軌跡を抜けると、歴代のレーサーが大量展示されており、ここを見るだけでも一見の価値があります。国内レースで使われたものだけでなく世界GPで活躍したレーサーもあり、イエローのストロボカラーはケニーロバーツのYZR500(1978年)で、この頃はは、まだパイプフレームでした。中坊の時にこいつのプラモ作ったなぁ・・・



 その他にも平忠彦が全日本で使用していたYZR500や、鮮やかなマルボロカラーのエディー・ローソンが乗ったYZRも展示されています。この頃はまだレーススポンサーといえばタバコメーカーが多かったからね〜




歴代の名車

 レーサーの他には懐かしい市販車も大量展示! フルカウルの車両は1983年に発売されたベンチャーロイヤル!初代V−MAXのベースとなった車両だそうです。その他には XSイレブンやXS650スペシャルのベースにもなったXS−1も展示してあります。しかし、この頃のヤマハの4ストはパッとしませんな・・・ヤマハとスズキは2ストのイメージだよな〜



RZ&RZV 【画像上】 
 
ヤマハと言えばやっぱ2ストなので、初代RZ250は外せないでしょう!その後に発売されたRZ350はナナハンキラーと呼ばれましたからね!そして、忘れてはいけないのはYZRレプリカと言われたRZV500ですね!輸出仕様名はRDだったけど、自分的にはRDというと空冷のイメージですね!



V−MAX&JOG 【画像上】 
 
名車、初代V−MAXもあるね〜 現在はフルモデルチェンジされているものの、今も発売されているなんて超ロングセラーですね!お隣はスクーターで一世風靡したJOGですな・・・後ろのセローもツーリングオフとして売れたんだよね!



モトクロッサー 【画像上】 
 
歴代のモトクロッサーも展示されており、一番手前はYZ500FMの4ストモトクロッサーになります。レーサーと言えばオンオフ共に軽くてパワーのある2ストが主流ですが、今ではオンもオフも4ストが主流になっています。



十分瀑布 【画像上】 
 
黄色いATVは1982年製YT125、手前の青いのは1987年式YFM200DXだそうです。いかにもヤマハらしいカラーリングのマリンジェットは1987年製のMJ500Sだそうですが、この辺はさっぱり分かりませんな・・・



ジョーダンヤマハ 【画像上】 
 
懐かしいF1マシンのジョーダン・ヤマハ192(1992年)も展示してあります。ヤマハ製V12エンジンを搭載したヤマハ初のF1ですね!その昔、参戦している頃にk上場見学に来たときは見せて貰えなかったからね〜 まぁ、社員でさえトップシークレットで、どこで何をしているのか全く解らないとのことでしたから・・・



資料室 【画像上】 
 
2階の一部には資料室があり、洋書やバイク雑誌なんかも自由に閲覧できるようになっており、当時の様子を知ることができます。また、歴代のプラモなんかも展示されており、このコミュニケーションプラザを造ったヤマハの意気込みが解るっていうもの・・・





編集後記

 さて、今回のヤマハコミュニケーションプラザは如何だったでしょうか?展示物はヤマハ製品オンリーですが、中々充実した展示内容でヤマハフリークでなくても楽しめる内容かと思います。3階にはカフェもあり軽食も楽しめるので、ツーリング先として立ち寄るのも大変お勧めです。また、道路を挟んだ向かいにはジュビロ磐田のホームグラウンドがあり、イベントなどを開催している場合がりますので、サッカーファンも楽しめる場所かと思います。ということで、皆さんも機会があれば一度訪れてみては如何でしょうか?















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