岩下コレクション 2015

 南の国から2015(九州道中記)前編の中でスペースの関係上ご紹介できなかった岩下コレクションの様子をご紹介したいと思います。岩下コレクションは大分の湯布院にある知る人ぞ知るB級観光スポットで・・・(オーナーさんすみません)昭和のレトログッズやバイクや車を展示した個人ミュージアムだったりします。この手のミュージアムは全国各地にあるようですが、どれも金持ちの道楽・・・に思えちゃいますが、商売抜きにしたコレクションは一見の価値があります。今回、某氏の提案によりこの度初めて訪れることができました。





岩下コレクション
 
岩下コレクションは別府から続く「やまなみハイウェイ入」の途中にあり、九州ツーリングに立ち寄るにはもってこいの立地条件です。入場料は600円ですがJAF割引が使えますので会員の方は会員証を忘れずに提示すようにしましょう!
 
 入口には星型エンジンや人形が展示されており怪しい雰囲気満点です。よって、女性グループや1人では入り辛いかもしれません。ただ、一歩足を踏み入れたなら吹き抜けのフロアには綺麗なステンドグラスが壁一面に広がっており、カウンターでコーヒーも楽しむことができます。まさに大人の男の隠れ家といったところでしょうか(笑)



昭和の街 【画像上】 
 
1階は昭和のレトログッズで埋め尽くされています。伊香保おもちゃと人形 自動車博物館といい、何で金持ちは昭和のレトロな街が好きなんですかね? 昔ながらのタバコ屋さんの一部まで外壁ごと移設してしまっているのにはアッパレですが、このタイルは昭和ならではの味があるよね!



 何故か古〜い歯医者の診察用の医療機器や旋盤などの工作機械が展示してあるエリアも・・・この辺のノリは伊豆の「まぼろし博覧会」に近いものがあります。どうして、こういう人達はこういうモノが好きなんですかねぇ?



ポスター 【画像上】 
 
お約束の昭和を代表する映画のポスターが展示されたエリアも・・・定番の「男はつらいよ」シリーズは勿論のこと管理人が大好きな「トラック野郎」のポスターもありますが。やっぱり定番は高倉健シリーズですかね(笑)



 昔の薬局を再現したエリアもあり、店頭には佐藤製薬のマスコットキャラのサトちゃんも並んでいます。この辺は販売されていないだけに入手困難なレアモノか・・・また、木造校舎を連想させる教室も心の中は少年って感じで再現したくなるんですかね?




電話ボックス

 古〜い電話ボックスも展示してあります。この頃の電話ボックスはFRP製ですかね?犯罪防止のスケルトンタイプになる前の電話ボックスですな・・・まぁ、最近では携帯が普及して電話ボックス自体見かけることが少なくなりましたが、昭和の街を再現するには必要でしょう。



メグロ&BSA 【画像上】 
 
古〜い三億円事件に使われたような白バイはメグロですかね?3億円事件ではヤマハスポーツ350R1が使われましたが、当時の警視庁の運用はホンダCB350だったそうです。入口近くに展示してあるのはイギリスのBSAことバーミンガム・スモール・アームズですな・・・。




アメリカ文化

 
昭和の時代の富と憧れと言えばアメリカ文化でしょう!という訳でキャデラックやT型フォードも展示してあります。プレスリーのマネキンもお約束ですね!でもさぁ、本物の戦闘機ノースアメリカンF86セイバーまで購入しちゃうなんてどんな神経しているんですかね?というかいくら退役した機体とはいえ戦闘機って個人でも買えるんですかね? 



ブリキのおもちゃ 【画像上】
 
ブリキのおもちゃが並べられた一角も・・・ショーケースにはブリキのバスや電車が展示されており幼少の頃にはよく遊んだもんです。大人になると子供の頃に手に入れられなかったものを集めたくなるのは解りますがやりすぎですな(汗)




ヨシムラ

 2階はバイクコーナーとなっており、階段を上がるとヨシムラのおやっさんが手掛けたCB72でしょうか?が展示してあります。元々ヨシムラのおやっさんは福岡で米兵相手のバイクのチューニングをしていたのが発端ですから、その頃に手掛けたマシンですかね? テールカウルにはFUKUOKAの文字が記載されています。しかし、よくこんな古い車両が残っていたもんです。




 
2階にはごちゃごちゃと押し込められたバイクに混じって4輪の展示もあります。1936年製のダットサンをはじめとして、青いトラックはホンダT360! その他にもT型フォードやらよくわからにクラシックカーも・・・白いフォーミュラーカーはオートポリスの独自のフォーミュラー・レース専用マシンのFC45だそうです。まぁ、1シーズンで終わっちゃった幻のカテゴリーらしいですけどね(苦笑) 




ホンダ

 仲良く並ぶ黒いバイクはホンダのCL72、CB72、CB450でしょうか? 自分の年代ではありませんがホンダの名車がずら〜と並んでいます。特にCB450はツインながらDOHCエンジンが搭載されている為すぐ解りますね!この頃のホンダの市販車でDOHCは珍しいかと思います。レーサーでは結構あったんだけどね〜



 その他にもSL350やら初期型のノーサスモンキーやら棚の上まで多数の車両が展示されています。ブルーと白のツートンカラーはホンダCB350エクスポートですね!当然、ナナハン時代の火付け役のホンダドリームCB750K0も展示してあります。




 
カワサキの名車W1とマッハV(500SS)も展示してありますよ〜!ただ展示車両はホンダ系がメインで、それ以外の3メーカーは少ないです。そんな少ないスズキ車の展示はT500・・・ホンダはCBX1000やGL500ウィング等色々あるんだけどねぇ〜 まぁ、この辺はオーナーの趣味や地域性にも左右されるところですな(汗) 




 もっと古〜い車両も展示してありますが、流石に解説を見ないと解りません。1955年製ポインターエースと同じく1955年製の山口スーパー300だそうです。この頃は今でないバイクメーカーが存在したんだよね!あのブリヂストンだってバイクを造っていたんだから・・・まぁ、富士重工のラビットスーパーフロー125は結構走っていたから知っているけどね(笑)



ドゥカティ 【画像上】 
 
岩下コレクションの目玉の車両というと、このドゥカティのアポロになると思います。何でも世界で一台しかなく2億円の価値があるそうな・・・って本当かどうかは知らんけど(汗) よって、鉄の檻の中に展示してあります。もう少し撮影し易いように展示方法を考えた方が良いと思うのだが・・・



映画のバイク 【画像上】 
 
コンドルミリタリー580は映画「大脱走」でスティーブマックイーンが乗っていたバイクでしょうか?劇中では銃弾を受けてガゾリンが漏れたタンクをガムで塞いだり、最後は有刺鉄線をジャンプして乗り越えるんだよね〜! 隣のショベルチョッパーは映画イージーライダーでしょうか?





インディアン&ハーレー
 

 かたつむりフェンダーが特徴的な黄色いインディアン・チーフ74は1947年式で空冷Vツインエンジンですが、隣の赤い1941年製インディアン80はは空冷直列4気筒エンジンだったりします。その他にも1912年製のハーレー・ダビットソンJDやらアメリカンアイテムが沢山展示してあります。 



 地2階の全体的な雰囲気はこんな感じです。ハーレーのサイドカーがあるところは朝霧高原のもちや二輪館とおなじですね! やっぱ年配者にはお約束コレクターズアイテムといったところか・・・。



トライアンフ 【画像上】 
 
イギリスの名車トライアンフも展示してありますが、正直言ってよく解りませんなぁ そもそも自分の年代では外車なんて殆ど興味ありませんから・・・最近になってですよねドカとか外車が人気になったのって(汗)




イタリア車

 イタリアの名車コーナーだそうです。イタリア車といえば何と言ってもドゥカティでしょう! ということでマイクヘイルウッドレプリカが展示されています。この辺は定番ですからね〜!その他にもモトグッチなんかも並んでいますな・・・。



TZ500 【画像上】 
 
ヤマハの市販レーサーTZ500も並んでいます。この頃のレーサーはまだスポークホイールの鉄フレームなんだよねぇ〜!何でもあのケーニー・ロバーツ氏もここに来たのだとか・・・まぁ、キングケニーが来るほどの施設じゃないんだけどね(苦笑)





編集後記

 さて岩下コレクションは如何だったでしょうか?今回ご紹介した外にも駐車場に戦車のエンジンがあったり、シートを被った車が何台も置かれていたので、まだまだコレクションは増えていきそうです。正直言って見せる展示物というよりは個人コレクションを公開している施設になりますが、自分の趣味だけで集めたものはプ損得勘定が感じられず嫌味のあるものではありません。興味のない人かすればガラクタ同然のモノも多いですが、男の趣味とロマンを感じる施設です。ということで中々、遠くて行くのは難しいとは思いますが機会があれば一度足を運んでもいいかと思います。















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