夷隅農場ぽっぽの丘

 夷隅郡にあるファームリゾート鶏卵牧場ぽっぽの丘を訪れる機会がありましたので、ご紹介したいと思います。ネーミングは牧場とのことですが、家畜もおらず鉄道車両が展示されているだけの施設だったりします。しかも、入場無料・・・鶏卵牧場と言う位だから鶏くらいはいるのかと思いましたが見当たりません。一羽くらい居ても良さそうなもんだけど・・・。恐らく養鶏場を営むオーナーの個人的趣味で行っている施設かと思います。それでは、ぽっぽの丘に出発進行!





ポッポの丘
 
ぽっぽの丘は小高い丘の砂利敷きの敷地に多数の鉄道車両が並べられています。JRに限らず私鉄各社の車両が展示してありますが、千葉だけに千葉県にゆかりのある車両が多いです。まぁ、購入価格は解りませんが、廃車になるものを買い付けるのだから、車両代より運搬費の方が高くつきそうなので、必然的に近隣で使われていたものが主流になるようです。
 
 こちらのエリアでは主に千葉県内で使用されていた私鉄車両を連結させているようです。よって、会社も年代もカラーリングもバラバラです!正直言ってあまり詳しくありませんが、夷隅鉄道や小港鉄道、銚子電鉄といったところで使われていた車両ですかね? 外観から見るだけでなく殆どの車両で車内を見学することができました。



万葉線 【画像上】 
 
こちらの車両は路面電車のようですが、行き先表示板の米島口からすると富山の万葉線で使われていたものみたいですね!車内では千葉県の名産品や卵なんかが売っています。銚子電鉄を救った「ぬれせんべい」も売っていたので思わず買ってしまいました。まぁ、車内は冷房も効いておらず夏場は商品の鮮度に疑問はありますが・・・



夷隅鉄道 【画像上】 
 
真っ黄色の車体は夷隅鉄道の車両です。側面にはカフェTKGの文字が・・・ということで、車内はテーブルと椅子が完備され食事を摂ることができます。名物は卵掛けごはんみたですが、昼飯を食っちゃったのでパスしました。新鮮な卵掛けごはんは旨いだろうな〜 ところで味噌汁は付くのかな・・・卵掛けごはんに味噌汁は必須でしょう!




銚子電鉄

 赤い車両は銚子電鉄で使われていた車両です。車内では子供に大人気のプラレールが売られていました。すだれで日よけはされているものの、パッケージは色あせてしまっています(汗) また、車両搬入時に撮影されたと思しき写真のカレンダーなんかも販売されています。でも、中に店員さんはおらず万引きされないか心配になります。




久留里線

 
こちらはJR久留里線で使用されていたキハ38気動車になります。国鉄時代から電化されていない路線で使用されていましたが、現在は全て退役しているそうです。退役した車両の中には海外で活躍しているものもあるそうです。車内では鉄道と風景を描いた水彩画展示されています。
 



千葉都市モノレール 【画像上】
 
流石に千葉だけに千葉都市モノレールの車両も展示されています。しかし恥ずかしながら千葉県民なのに乗車したことがなく、こいつが初乗車になります・・・まぁ、動かないけどね(苦笑) 当然、レールまでは造ることはできず。台車は別途展示されています。



183系 【画像上】 
 
国鉄時代から活躍している183系L特急も展示してあります。ヘッドマークは急行妙高ということですから、特急引退後に急行列車として信越本線で使用されていたものみたいです!特急車両が急行列車とは贅沢ですけど急行列車って現在は聞かないよな・・・




車掌車

 客車だけでなく貨物系の車両も展示されています。貨物列車の最後尾に連結されていた車掌車は現在では使われていません。よって、処分されるものを購入したと思われます。車内にはストーブも設置されて何とも風情のある車内です。



丸の内線 【画像上】 
 
地上を走るものだけでなく地下鉄も展示されており、この特徴的なカラーリングは地下鉄丸の内線ですね!真っ赤なボディにサイドの白い帯がトレードマークです。車内のコンディションもよくドア上部の路線図も健在です。運転台にはコンプレッサーが装備され警笛も鳴らすことができます。



113系・111系・183系 【画像上】 
 
広場上部の高台には房総で活躍した車両が展示されていました。183系「わかしお」と「しおさい」ですね!ヘッドマークも健在です。その他にも総武快速として活躍した111系や東海道線で活躍した113系も展示されています。切断されているのは残念ですが・・・



ブルートレイン 【画像上】 
 
かつて日本全国の遠距離寝台列車として活躍したブルートレインも展示されています。行き先表示板によると青森行みたいですね!牽引するのはDE10船の科学館に係留されていた青函連絡船の羊蹄丸内部に展示されていたものだそうです。



 丘から広場を見下ろすとこんな感じ!小さいお子さんを連れた家族連れが多く訪れていました。晴天の中、大好きな電車に囲まれて過ごすなんて子供にとっては夢のような場所ですね!きっとオーナーもそのような光景を想像して造ったのだと思います。





編集後記

 今回初めて夷隅農場ぽっぽの丘を訪れてみました。今のところ各車両とも良くコンディションが保たれていますが、屋外保管の為、今後は日焼けによる外装の劣化や、部品の盗難といったところが今後の課題となると思います。しかし、よくこれだけの車両を集めたもんだ・・・どう考えても、半分趣味でやっているような施設ですが、惜しげもなくコレクションを公開しているところがオーナー懐の大きさを感じます。鉄道ファンには物足りないかとは思いますが、同じ趣味を持つものとしては羨ましい限りといったところでしょう!ということで、機会があれば立ち寄ってみるのも宜しいかと思います。















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