もちや二輪車会館（in朝霧高原）

　先日の南信ツーリングで訪れた朝霧高原の「ドライブインもちや」にある二輪車会館の模様をご紹介したいと思います。この「もちや」は知る人ぞ知るオフ会等で利用されるドライブインでかつては雑誌ＢＧ主宰のＺミーティングも行われていました。しかし、参加者の増大により会場が手狭になったことから修善寺のサイクルスポーツセンターに会場を移したものの、更に増大する参加者と近隣からの苦情により2年で開催出来なくなった経緯があります。今回はそんな旧き良き時代の「ドライもちや」の中にある二輪車会館をご紹介したいと思います。

　
富士の裾野の朝霧高原にある「もちや」はレストラン・土産物コーナー・遊園地・二輪車会館といった施設からからなり、ただのドライブインではなくちょっとしたテーマパーク的な要素も兼ね備えた施設となっています。最近はコンビニやファミレスが幅を利かせて昔ながらのドライブインって少なくなりましたが、いい意味で旧き良き時代を思い出させてくれるような場所で、入り口上部に観光会社看板もいい味出してます。なっております。

入場券　【画像上】
　二輪車会館の入場券は大人５００円で、どうせオーナーの個人的趣味のコレクションを見るのに払う金額としては少々高い気もしますが、この入場券には２５０円分の金券が付いているので、実質２５０円の入館料なのでまぁ妥当なところかと思います。

小型特殊　【画像上】
　入り口左手に展示してあったのは農家のおっさんが乗っている小型特殊みたいなトラックでした。何でもエンジンが前輪に付いておりＦＦかよ！って農家のおっさんのもＦＦだけどね･･･まぁ、どっか引っ張ってきたのか知りませんがこれもオーナーの趣味か？

　入り口中央に陣取るのはアマゾネス（金八先生に出てくる養護教諭：賠償美津子ではない）です。こいつは、ワーゲンエンジンの１６００ｃｃを搭載し世界最大のバイクとして有名でしたが、現在ではもっと排気量がでかくて良く走る国産バイクがあります。（バルカンの２０００とか･･･）また、排気量だけならボスホスの５７００ｃｃとかあるし･･･しかし、このテールはまるでパキスタンのデコトラみたいだな（苦笑）

ＢＭＷ

　古～いＢＭＷも展示してありますよ！　この軍用サイドカーはスティーブ・マックイーンの大脱走に出ていそうな車両です。また、水平対向じゃないＢＭＷも･･･　白バイ仕様のＢＭＷはスペルマ･･･じゃなくてスペルＰＯＬＩＣＥではなくＰＯＬＩＺＥＩなのでドイツ警察で使われていた車両みたいです。

共産国のバイク　【画像下】
　珍しい共産国のバイクも展示してあります。【画像下左】はロシアのドニエブルという６５０ｃｃのバイクで、【画像下右】は中国の長江という７５０ｃｃのバイクですが製造は１９８０年だって･･･この頃の国産車の同排気量といえばカワサキならＦＸⅡ・Ⅲといったところで見た感じでは１０年以上格差があるような気がします。

Ｖツイン

　インディアンだのハーレーだのＶツインアメリカンも展示されていますが興味がないので解りま千円･･･まぁ、マニアには涎がでる車両なんですかね？調べてみるとインディアンはハーレーより歴史が古いメーカーらしいですね！　その後は倒産を繰り返しているらしいけど最近ではモーターサイクルショーなんかでも展示されています。

ホンダ　【画像下】
　外車だけでなく国産バイクも展示してありますよ～　画像左はＣＢ７５０Ｋ０のサイドカーですかね？　オリジナルでない塗装が残念ですが船と同色にするためには仕方ないのか･･･画像右はＣＢ４５０でおっさんの黒カブっぽくも見えますがエンジンは生意気にもＤＯＨＣだったりします。

メグロ　【画像下】
　画像左はカワサキメグロ５００Ｋ１の白バイだそうです。ＯＨＶツインエンジンの５００ｃｃだって！画像右はお馴染みのＷ１Ｓで１９６９年製なので右シフトの左ブレーキの車両です。片岡鶴太郎･･･じゃなくて義男の「彼のオートバイ・彼女の島」の世界だな･･･あれはＷ３だけど

スクーター　【画像下】
　古～いスクーター系も展示してありますよ！　この手のやつだとラビットスーパーフローしか思い出せないけど、こいつは本田のジュノオというスクーターだそうです。画像右は何の車種だか解りませんがタンクとライトが一体となったデザインが特徴的です。

　も～っと古い国産車もありますよ～　キャプトンマフラーの代名詞ともなったみづほ自動車のキャプトンＲＴＳ、タンクのＹのエンブレムが特徴的な山口自動車工場の山口モーターＳＳ－３０、新明和興業のポインターエースＰＡ－Ｔだそうで、現在の新明和工業がバイクも造っていたなんて知らなかった･･･新明和工業って飛行機造ったり何気に凄い会社ですね！

ＫＲ２５０　【画像上】
　もしかして、ここで最も新しいバイクがこのＫＲ２５０だったりして･･･っていっても２５年前くらい前のバイクだけど！　なぜ、このバイクが展示してあるのかというとタンクのコーク・バリントンのサインだったりします。ＫＲで２年連続ダブルタイトルを獲ったコークのサインはお約束ですね

　オートレースの車両も展示してありますがクランクケースのＨＫＳの文字が誇らしげです。ＨＫＳってあの車のチューニングパーツで有名なＨＫＳですよ！　オートレースの世界ではフジエンジンとして一時期ワンメイク化していたみたいです。ということで、これで二輪車会館のご紹介を終わりますが、金券でソフトクリームが食べられます。また、食事には「もちや」だけにヨモギもちも付いています。

編集後記

　さて、「ドライブインもちや」の二輪車会館は如何だったでしょうか？　正直言って我々の世代にとっては古過ぎて心躍るような展示車両は少ないので、わざわざ見に行く程のものではありません。（もちやさんすいません）　しかし、ツーリング途中の休憩場所としては食事や買い物が出来るだけでなく、二輪展示物を見られるので大変お勧めです。また、遊園地も併設されていますので家族連れにも楽しめるドライブインかと思います。また、日によってはオフ会等も開催されているようなので、イベント等に参加するのも楽しいかと思います。よって、皆さんも機会があればツーリングの途中で寄り道してみるのもいいかもしれません