交通科学博物館(In大阪)

 以前に大阪の弁天町にあるJR西日本の交通科学博物館を訪れた時の模様をご紹介したいと思います。この交通科学博物館、大学生の頃に同級生(男女3人)で訪れて以来になります。まぁ、当時の記憶は全く覚えていないんだけどね(苦笑) 実はこの交通科学博物館は50周年記念を迎えた歴史ある博物館だったりします。当日は多くの幼稚園児や小学生で賑わっており、昔も今も乗り物に対する憧れは変らないみたいです。



交通科学博物館

 交通科学博物館はJR大阪環状線の弁天町駅前にあります。この大阪環状線、関東では見かけることがなくなった103系や201系が使用されており、懐かしい気分にさせてくれます。ちなみに色はかつての中央線カラーのオレンジ色になります。交通科学博物館の入場料は大人400円子供100で営業時間は10時から5時半までとなっております。



リニアモーターカー 【画像上】
 
ML500形リニアモーターカーだそうです。子供の頃、図鑑とかでよく見たやつですね!JNRの国鉄マークが懐かしいです。こいつは当時最速の500km超を記録したそうでネーミングもその速度を意味しているそうです。今じゃTGVでも出る速度だけどね(営業運転速度じゃなくて試験速度ね)



つばめ

 151系の特急「つばめ」で新幹線が開業する前に「こだま」等で活躍したボンネットタイプの特急車両です。当時の「こだま」は東京〜大阪間を6時間50分で結んでいましたが、新幹線の登場により東京〜大阪間は4時間となり、151系車両は「つばめ」として山陽本線で活躍することになります。




0系新幹線

 お馴染み夢の超特急0系新幹線ですが、この車両は第1号車だそうで機械遺産に認定され、鉄道記念物に指定されているそうです。同じ0系車両でも、カワサキワールドに展示してあったものと異なり、大型窓でカラーリングも開業当時のものとなっております。運転席の速度計がいかにも歴史を感じさせます。



101系

 関東では中央線として馴染み深いオレンジ色の101系車両です。もともとこの車両は中央線の通勤電車として輸送力増強の為、短い運転間隔でも運用できるように加速性能向上を目的に開発された車両だそうです。その後、山手線や大阪環状線にも導入され通勤電車の代名詞となりました。

初代スカイライン 【画像上】
 
この101系車両は運転席が見れるだけでなく、床下やドアf部分がアクリルのスケルトンになっており、その仕組みが解るようになっています。まぁ、あんまり見ても良く解んないんだけどね(苦笑)



EF52&1800形 【画像上】
 
【画像上左】のEF52電気機関車は国鉄の前身の鉄道省が製造した車両だって! 鉄道省なんていうと中国みたいだけど・・・【画像上右】の1800形蒸気機関車は京都と大津間の勾配区間用にイギリスから輸入された機関車だそうです。



ヘッドマーク 【画像上】
 
マニアなら喉から手が出るほどヘッドマークも多数展示されております。現在は方向幕で簡単に替えることもできるし、愛称にちなんだ図柄もありますが、当時は愛称名だけのシンプルで殺風景なものでした。



新旧改札 【画像上】
 
新旧改札も見事に再現されています。自動改札と新幹線の組み合わせと木製の改札が対照的です。切符切りなんて久しく見ていませんが、この改札ばさみの切り口[鋏こん(きょうこん)」というのだそうです]は駅によって異なっており、それで乗車駅が解るようになっています。



餘部鉄橋 【画像上】
 
餘部鉄橋の実際の橋脚も展示してあります。この餘部鉄橋は1912年に開通し2010年まで運用されました。現在はコンクリート製の2代目橋梁に架け替え済んでいますが、一部、初代鉄橋が残されています。でも、こうやって実物の鉄橋は近くで見るとリベットが無くなってたり腐食してたりして老朽化が進んでいることが解ります。




ヒルコミンクス
三菱500A11型
ミゼット


 【画像上左】はいすゞのヒルマンミンクスという車両だそうです。何でもイギリスの車両のノックダウン生産なんだと、【画像上右】の白い車両はフィアット500みたいですが三菱500のA11型スーパーデラックスで、こんな小さくても一応5人乗りだそうです。最後の 【画像左】の三輪車はもう説明の必要ない位有名なダイハツミゼットですね。



ドリームCP77&リトルホンダ 【画像上】
 
白バイ仕様の車両はCP77だって、何でもCB72をボアアップしたモデルらしい。チャリンコのペダルが付いたバイクはリトルホンダで所謂モペットと呼ばれるタイプで、ファミリーバイクのはしりになります。通称:ラッタッタ(ロードパル)なんかが発売されるのは随分後になります。




ジェットエンジン 
星型エンジン
東風


 交通博物館だけに飛行機も展示してあります。ジェットエンジンと星型エンジンといった動力装置だけでなく、実機も展示されています。この機体は翼が機体上部にあるので、地上撮影がしやすく新聞社の取材等で活躍したそうです。この機体も朝日新聞社機「東風」として使用されていたものだそうです。



青函連絡船 【画像上】
 
飛行機があれば当然船もあります。でも流石に船は展示できないので模型ですね。まぁ、船の科学館でさえ展示物は殆どこれら模型だったりしますから! 【画像上右】の模型は青函連絡船みたいです。



ドリーム号 【画像上】
 
うひゃ〜 ハイウェイバスのドリーム号があるじゃないか〜 こいつに乗って中学の卒業旅行で大阪まで行ったことが思い出されます。今じゃ見かけることが無くなったリベットだらけのモノコックボディ、現在はスケルトン構造なので外板は構造体ではないのでリベットがありません。そのおかげで開口部を多く取れて展望が大変良くなっています。



キハ81 【画像上】
 
「チキチキマシン猛レース」に出てくる「ケンケン」みたいなこの車両は、キハ81気動車で大きなボンネット内部にはサービス電源用の発電機が内蔵されているんだと! 画像の車両は「くろしお」ですが「はつり」や「つばさ」にも運用されていました。



D51

 D51蒸気機関車、通称:デゴイチってやつね! 最近じゃデジイチの方は有名みたいですが・・・で、このD51は初期に製造されたタイプで砂箱と煙突がつながった形状が特徴的です。これがナメクジと呼ばれるタイプなんだと、もっと格好いい愛称なかのかねぇ? でもおおナメクジ型と呼ばれるものもあるそうです。




C62

 D51と並んで有名なC62、通称シロクニって奴ね!先述のD51が貨物用に開発された車両に対して、こいつは旅客用に造られた車両で、東海道本線で「つばめ」として活躍しました。この中には我等が川崎重工業(当時の川崎車両、現車両カンパニー)が製造した車両もあるそうです。




クハ86
マロネフ59形
230


 所謂、湘南電車の初代車両みたいです。このオレンジと緑のカラーは東海道線ではお馴染みですね。
 反対側のホームの車両はマロネフ59形寝台車で皇族・貴賓専用車だそうです。
 【画像下左】のレトロな蒸気機関車は国鉄230形で、日本で量産された初めての蒸気機関車だそうです








編集後記

 さて、今回の交通博物館は如何だったでしょうか? 展示物に関しては昔ながらのもので、これといって目新しいものはないかもしれません。しかし、どこか懐かしい子供の頃を思い出す展示物は、これはこれで味があって宜しいかと思います。しかし、近年、JR東日本の鉄道博物館やJR東海のリニア・鉄道館など新しい博物館が開館しており、JR西日本も京都の梅小路機関区の隣に日本最大級の鉄道博物館を建設するそうです。皆さんも機会があれば一度足を運んでみては如何でしょうか?











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