プリンス&スカイラインミュージアム

 中部ツーリング2012(元祖おっさん夏物語)の中でスペースの関係上ご紹介できなかったプリンス&スカイラインミュージアムの様子をご紹介したいと思います。プリンス&スカイラインミュージアムは長野県岡谷市の諏訪湖近くにあるプリンスとスカイラインを展示したミュージアムです。スカイラインマニアなら一度くらい足を運んだことがあるかもしれませんが、特に日産党、スカイライン好きという訳ではない管理人達は、この度初めて訪れてみました。



プリンス&スカイライン
ミュージアム


 プリンス&スカイラインミュージアムは長野県岡谷市の諏訪湖を見下ろすようにある鳥居平やまびこ公園内にあります。よって、専用駐車場はないので公園の駐車場に止めて歩いて行くことになります。入館は9:00〜17:00(入場受付は16:00まで)で火曜日休館みたいですが、冬季は閉館とのことなので訪れる場合は注意が必要です。


開発者 【画像上】
 
壁にはスカイラインの開発者たちの色紙も飾られています。まぁ、桜井さんくらいは名前を聞いたことあるけど、あとはマニアじゃないので解らんな・・・カワサキのZであれば稲村さんや清さんといったところなんだろうなぁ きっと! 館内ではその他にもスカイライングッズやミニカーの販売もしています。


1500DX

 館内入り口脇にあるのは1500DXで。元来スカイラインというブランドは日産自動車と合併する前のプリンス自動車工業時代からのブランドです(その他にもグロリアなんかもプリンスブランド)。画像の1500DXは1966年に日産自動車と合併した後の後期モデルG15型エンジンSOHC(88PS)を搭載しています。


プリンストラック 【画像上】
 プリンス自動車工業製のトラックも展示してあります。まぁ、日産のトラックと言えばダットサンですが、ダットサンは日産自動車の前身のブランドです。そういや日産ディーゼル(現:UDトラックス)なんてのもあるけど、こちらも元来日産とは別会社がルーツみたいです。


グロリア 【画像上】
 
画像はプリンス自動車時代のG7グロリアで、大衆向けのスカイラインとは異なり、プリンス自動車の高級ブランド車です。確かに車格といいデザインといいアメ車の雰囲気を持ち合わせていますね! 特にグリルのデザインやウィンドウの曲面が美しいです。


初代スカイライン 【画像上】
 
初代スカイラインは昭和32年4月に発売されたそうで、ベンチシートの6人乗りのセダンでした。航空機のような尖ったテールフィンはアメ車から採りいれたデザインなのでしょうが、元来、プリンス自動車工業は戦前までは航空機製造メーカーでした。(敗戦により製造制限を受け自動車製造に転身)


二代目スカイライン 【画像上】
 
二代目スカイラインのGTBって奴かな? エンジンはG7のSOHC6気筒でウェバーの3連装で最高出力は125PSを誇ったそうである。まぁ、元祖羊の皮を被った狼らしいけど、管理人の世代では正直よく解りません。


初代GT-R(PGC10) 【画像上】
 
当然、スカイラインミュージアムだけに初代GT-Rも展示してあります。GT-Rの最大の特徴であるS20エンジンも展示してあり、喉から手が出るほど欲しい方も沢山いるのではと思います。まぁ、今となってはツインカムエンジンなんて珍しくも何とも無いですけどね(苦笑) ちなみに出力は160PSなので今の1600ccクラスと同じくらいかな? 、


ケンメリGT-R(KPGC110) 【画像上】
 
ケンメリGT-Rのレーシング車両もあるじゃないかぁ〜 まぁ、ハコスカより重いけど管理人の世代だとやっぱケンメリだよな〜 でも、このケンメリGT-Rはオイルショックやら排ガス規制やらで実戦投入されることはなく、2007年に日産自動車鰍フ有志によってレストアされたらしいですが、それ以前に日産追浜工場で見たけどなぁ・・・綺麗だったけどレストア前だったのかな?


2000GT&ヨンメリ 【画像上】
 
画像上左は1968年の東京モーターショーにされた、プロトタイプ(後に発売されることになるGT-R)のレプリカだそうである。プロトタイプのレプリカを造ってしまうなんて随分マニアックな方がいたもんだ。対照的な画像上右の車両はヨンメリかな?


ジャパン

 ハコスカ・ケンメリとくれば次はジャパンでしょ! 管理人の世代でスカイラインと言って馴染み深いのはこの五代目スカイラインのジャパンからかな? 実際に友達も乗っていたしね! ジャパンターボに乗る友達は半焼けタービンなんて馬鹿にされていたけど、黒いボディにゴールドのラインが入ったジャパンは西部警察にも使用されていました。


DR30

 このDR30型のスカイラインも友達が乗っていたなぁ〜 特に赤ヘッドのFJ20ETを搭載したRSターボはレースでも活躍しており、マイナーチェンジした鉄火面はターボCって言ったんだよね! 初期型にはシルエットフォーミュラもあったけど名前の通りシルエットだけで中身は別物、エンジンもFJじゃないんだってさ


R31

 GTS・・・所謂セブンススカイラインって奴ですね! エンジンも4発のFJから6発のRB20DET型になりました。ちなみに、日産のエンジンは数字が排気量、DはDOHC、Eがインジェクション、Tがターボを表しています。画像左のGTS-Rはホモロゲを取得するための限定車でギャレットのTO4Eが装着されて、R31の特徴のオートスポイラーが固定式に変更されていました・・・確かオートスポイラーは70km以上になると出るんじゃなかったけ?


R32&R34セダン 【画像下】
GT-RじゃないR32とR34セダンも展示してあります。確か、このモデルはノンターボ2.5リッターRB25DEエンジンを搭載してたんじゃなかったっけ? ホイールも4穴だったりして社外ホイールが選べなかったんだよね(苦笑) そういや〜 名車32GT-Rが展示してないじゃないか!


R33(GT-R) 【画像下】
 
歴代のスカイラインがあれば、当然ブルーバードとセドリックも必要でしょう!ということで初代R32 に次ぐ2番目のGT-R(R33型)も展示されていますが、歴代のGT-Rの中では一番車体が大きいです(汗) オートバックスカラーのBCNR33(#50 ARTAスカイライン)は全日本GT選手権・GT500クラスで本山哲が乗った車両みたいです。


R34(GT-R)

 マットブラックの34GT-Rは試作車で、確かにボディはR34型だけどマスクはまだR33型です。またGT-R伝統のRB26エンジンも展示されていますが、最新の展示車両はこの34GT-Rでおしまいです。35GT-Rは無いのかって? あくまで、プリンス&スカイラインミュージアムなのでスカイラインではない35GT-Rはきっと展示されないのでしょう!



編集後記

 プリンス&スカイラインミュージアムは他の自動車博物館とは異なり、スカイラインだけを展示した珍しい博物館です。よって、かなりマニアックで濃い内容を想像していたのですが意外にも普通でがっかりしました。例えば、歴代のスカイラインのレース車両がずらりと勢揃いしているとか期待してたんだけど・・・まぁ、展示スペースも狭いのでそんなもの展示したら市販車両が展示できないけど、普通のGT-Rじゃないセダンのスカイラインなんて展示したところで誰も見ないと思うけなぁ、それとも価値が無い分、処分されてしまっていて返って珍しいってことですかね? ということで、興味のある方は近くを訪れる機会があれば立ち寄られてみてはいかがでしょうか? まぁ、管理人的には一回見れば十分だけどね(苦笑)











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