オートサロン2018(幕張メッセ)

 アップするのが随分遅くなりましたが、今年も毎年恒例の正月明けのイベントとして大学の級友を集めてオートサロンに行ってきました。このイベントの認知度も国内だけでなく海外にも広く認知され、昨今は東南アジア圏だけでなく欧米人の来客が増えているようで、日本のカスタムカー文化が世界に認められた感じがします。しかし、自動車大国と言われる日本もまだまだ文化的価値という認識は海外に比べて低いようで、国を挙げて取り組む必要があると思います。ということで、今年はアメリカのドリキンことケン・ブロックのデモ走行もあり大変楽しみです。 






 旧車レストア&カスタムで有名なロッキーオートのトヨタ2000GTならぬ3000GTになります。今や1億円超えの価値があるとも言われる2000GTを惜しげもなくエンジンを2JZにスワップと思いきや、車体から丸々一台作り上げたレプリカで価格は2千万円超だとか(汗)受注生産だそうだけど、レプリカとは言え一から車を作り上げちゃうなんて、もはや見てくれだけのハイボテ車両が得意な光岡自動車を超えたな・・・



RSパンテーラ 【画像上】
 RSパンテーラが製作したNA3ローターFD3S! 何故かラジエーターがVマウント化されていますが、元々ターボ仕様だった名残りか? 昨今では絶対パワーよりフィーリングや楽しさを追及したマシン作りが主流で、3ローターのNA化は羨ましい限りです。




RE雨宮


 今年の雨さんはコスモスポーツを展示! 昨年はNA3ローターのFC3S、一昨年はSA22Cを展示していましたからね〜 やっぱり、チューニングカーで有名な雨さんも旧車人気は無視できないといったところでしょうか? しかし、相変わらずFDのカスタム車両は毎年展示しています・・・って、FDも結構古いんだけどね(苦笑)



R32GTR

 会最近人気急上昇中のR32GTR! まるでかつてのベイルサイドのようなワイドフェンダーになっていますが、当時のベイルサイドより自然な張り出しなので好感が持てます。当時のベイルサイドはリアフェンダーだけがやたら張り出していたからね〜(NG)



R31ハウス 【画像上】
 当時はお世時にもかっこいいいと思わなかったR31通称:セブンススカイライン(苦笑)でも、今見ると何気に恰好いいんだよなぁ・・・やっぱ他人と違ったモノを極めると何でも商売になるという良い見本ですね!しかし、マジ恰好いいと思いますよ〜!このR31スカイライン!




 ケン・ブロックが操るマスタングは、いかにもアメ車って感じの出立ですが、中身はパイプフレームに前輪にドライブシャフトが確認できることから4輪駆動化されているのがご理解頂けるかと思います。ボンネットからはツインターボのタービンとスラッシュマフラーが露出するスタイルはアメ車ならではのセンスです。日本カスタマーなら絶対にエンジンルーム内に収めるところをわざと露出させるところがアメリカンならではのセンスです。


                      ケン・ブロックデモ走行動画


トーヨ−タイヤ 【画像上】
 屋外のイベント会場でトーヨータイヤの川畑選手のD1仕様35GTRに同乗走行するのは、ますだおかだの岡田ですね! おぎやはぎも一緒にいることから、愛車遍歴の収録でしょうか? もはやオートサロンも車番組を作る上で欠かせないイベントとなっています。




マーキュリー

 1950年代のマーキュリーでしょうか?まるでアメの包み紙のようにカラフルなカラーリングが施されていますが、マーキュリーはシルベスター・スタローンの映画コブラでもカスタムされた車両がカーチェイスを繰り広げていました。いかにも古き良き時代のアメ車って感じで最もアメリカが輝いていた頃の車です。



インターセプター 【画像上】
 初代マッドマックのインターセプターを忠実に再現しており、最大の特徴であるボンネットから飛び出たスーパーチャージャーも映画同様スイッチでオンオフできるようになっています。ベースはオーストラリアフォードが製造していた3代目ファルコンで国内登録するのは難しいそうですが、サイドマフラーに至るまでフル公認車両だそうです。




 左上の見慣れない車両はパガーニ・ウアイラだそうです。AMG製6LのV12ツインターボエンジンを搭載しているそうです。また、LBワークスではマクラーレンも惜しげもなくワイドフェンダー化してしまいます。そして、ワイルドスピードでドミニクが操るダッチチャレンジャーも大量展示されていました。古き良き時代のデザインを踏襲した現行のアメ車もいいと思うんだよなぁ・・・ぜひ日本車も見習って欲しいやね・・・。



伊&独 【画像上】
 LBワークスの手にかかれば貴重なランボルギーニ・ミウラもワイドエンダー化され、さしずめランボルギーニ・三浦といったところか・・・同じくワイドエンダー化されたポルシェ911は千葉生んだ迷チューナーならぬ名チューナーのRWB中井ポルシェです。




 かつて富士のツーリングカーレースで活躍した東名サニーも展示してあります。小径ホイールにサイドマフラーというのが泣かせますな〜(笑)そしてサニーがあればライバル車のKP47スターレットも展示されています。このレースをきっかけに一流レーサーになった方も多数いる古き良き時代のレース車両ですが、KP47の方は当時モノじゃなくてトムスが新たに作った車両だそうです。




 はい、族車文化も根強く残っていますよ〜 デッパにワークスフェンダー、でかいリアスポに突き出たボンネットフード、むき出しのオイルクーラー(その昔はダミーも売っていた)を装着したスタイルは日本独自の族車カスタムで、何故か4枚ドアセダンが好まれるのも特徴的です。まぁ、好き嫌いは別としてこれも日本の自動車文化のひとつかな(苦笑)最近では公認とってるのもあるらしいし(驚)



 最近の旧車ブームはメーカーも無視できないようで、自動車メーカーや大手部品メーカーのブースでも旧車が展示されています。画像下はサニトラベースの510ブルの顔面移植、ハコスカ顔のサニトラなんかもありましたが、車格的にはこっちの方がすっきりします。まぁ、シルエイティやワンビヤ風に呼べばブルトラといったところでしょうか?



スワップ 【画像上】
 旧車のエンジンスワップだとロッキーオートが得意で、L型エンジンを捨ててRBエンジンを搭載してエアコン付きなんてのがありますが、こちらはハコスカにトヨタの2JZエンジンに換装・・・しかもターボ(驚)ん〜 日産にゃ直6の3Lエンジン無いからな仕方ないといったところか・・・。



トップシークレット

 モータースポーツジャパンでも見たトップシークレットが製作したR32GTR・・・エンジンを35GTRのVR38DETTに換装しただけかと思いきや、コックピットから動力系まで全て35GTRという変態車、見た目は32で中身はまるっきり35というアッパレな車両になります。いいか悪いかは別として、こんなのを作り上げちゃう情熱に脱帽です。




 こちらのハイエースもエンジンスワップ車になり、エンジンは35GTRのVR38DETTにトヨタミッションの組み合わせだそうだけど、ミッション持つのだろうか・・・ハイエースでマニュアルミッションというだけでも珍しいですが、エンジンスワップとはアッパレです。前述のハコスカは日産社にトヨタエンジンですが、こいつはトヨタ車に日産エンジンと何でもアリアリですな(汗)



35GTR 【画像上】
 エンジン換装の車両ばかり紹介しましたがオリジナル正統派35GTRカスタム車両も多数展示されています。毎回35GTRを展示しているのは凝った塗装のKHUL、エンジンチューンで有名な黄色がトレードカラーのJUNオートメカニック、そしてオバフェン装着はLBワークスの車両になります。




変態カー

 さて、究極の変態カーは何と言ってこいつでしょう!エンジンルーム内には4つタービンが収まり、リアには何故か小型のジェットエンジンが・・・(ダウンフォース用とのこと)まぁ、その昔リアの巨大ファンでフロア下の空気を強制的に負圧するファンカーとういブラバムBT46というF1があったが、ジェットエンジンとはバーニー・エクレストンも脱帽の変態マシンです。




編集後記

 さて、今年のオートサロンの様子は如何だったでしょうか?年々盛り上がる一方で来場者も増え続け、かつてはアンダーグランドなチューニングカーの祭典、エキサイティングカーショーが前身のイベントは思えないほど成長しました。また、カスタムショップだけでなく自動車メーカーも出展するようになり海外からも注目されるイベントになりましたが、今後は単に盛り上がるだけのイベントではなく、文化的価値を高めて自動車大国として後世に残すモノとして車の社会的地位が向上するようにメーカーも国も努力してくれることを望みます。







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