富士ワンダーランドフェス

 3/12(日)に富士スピードウェイで行われた富士ワンダーランドフェスに行ってきたのでご紹介したいと思います。このイベントは富士スピードウェイ開設50周年記念として行なわれ、入場無料ながら往年の有名ドラーバーが集まり、かつて活躍したレーシングマシンを走らせるイベントです。また、1976年のF1日本GPの再現として動態保存されているF1マシンを海外から呼び寄せて走行させたりもします。ということで富士ワンダーランドフェスに突撃です。





 3月上旬ということで、まだ寒いですがバイクで行きますよ〜 車で行って渋滞に巻き込まれたら洒落になりませんから・・・と思いきや全く渋滞してないでやんの(汗) でも御殿場の九十九折区間でレクサスLFAを追いかけて200kmオーバーはやり過ぎだから・・・。

スターティンググリッド

 グリッドには往年のレーシングマシンがずら〜りと並んでいます。無論、フォーミュラからプロトタイプカーからツーリングカーまでクラス分けも排気量も関係なく無差別に並べられています。ピットウォークもできますが、別途料金が必要みたいです。かつて活躍した有名ドライバーや現役ドライバーも勢揃いして記念撮影も行われました。



スカイライン 【画像上】
 日産のレースシーンを語る上で外せないスカイラインのデモ走行も行われました。ハコスカGTRはもとより、長谷見選手がドライブするシルエットフォーミュラはマフラーから火を噴く姿が印象的でしたが、当時と異なり殆ど火は吹かなかったけどね(苦笑)



ツーリングカー 【画像上】
 オーバーフェンダーが装着されたダルマセリカとB110サニーでしょうか?スポンサーロゴも当時っぽくて雰囲気ありますなぁ〜 最近の車両は車両全体でデザインされているからこういった取って付けたようなオーバーフェンダーってないから新鮮ですね!




 510ブルにKP61スターレットにB310サニーですね!特にレイトンハウスのサニーをドライブするのは景山正彦選手で、レイトンハウスはツ−リングカーだけでなく国内トップカテゴリーのF3000からプロタイプカー最終的にはF1にまで手を出したかんな・・・バブル絶頂期の不正融資で運営していたけど勢いあったな この頃は・・・



フェラーリ 【画像上】
 真っ赤なレーシングトレーラーはフェラーリのものですね!日本製車両ではなく北欧スカニア製のトレーラーというのが雰囲気出ています。ということで、かつてGTカー選手権で活躍したF40も展示されています。



スープラ 【画像上】
 グループA用の富士通テン・70スープラ・ターボAとGTカー選手権用のエッソウルトラ80スープラですね!ターボAはホモロゲ取るための限定車両ですが80スープラの方はというと、スープラとは名ばかりでエンジンは3S−G・・・同一メーカーならエンジン換装OKだからね・・・



スカイライン 【画像上】
 グループAのヂーゼル機器R30スカイラインとカルソニック・スカイライン32GTRですな・・・R30スカイラインはレプリカっぽいけど当時のグループAの雰囲気が良く出ています。カルソニックスカイラインは言わずと知れたチャンプマシンですね!




 1976年のシリーズを戦ったマクラーレンM23ですね!ジェームス・ハントのドライブにより、雨の最終戦富士で3位入賞しワールド・チャンピオンに輝いたマシンでエンジンはこの時代の定番のフォードDFVになります。う〜ん、小学生の時にテレビで観たF1が目の前にあるなんて感動モノですな〜 もしかしたら映画ラッシュで使われたものかも?



ロータス77 【画像上】
 コーリン・チャップマンが手掛けたジョン・プレイヤー・スペシャル・ロータス77ですね!マリオ・アンドレッティのドライブにより雨の最終戦富士を制したんだよなぁ・・・ 小学生だったけど鮮明に覚えています。陶器の優勝トロフィーはいかにも日本らしい演出ですね!この後、グランドエフェクト革命を起こしたロータス78に引き継がれますが、1976年なのに77とは一年先を行っていることを意味しています。




 ニキ・ラウダがドライブして76年のシリーズチャンピオン争いをしていたのが、このフェラーリ312T2になります。最終戦までポイントリーダーだったもの雨によるコースコンディションの悪化から早々にリタイヤしてチャンピオン争いか自ら離脱しました。エンジンは自社製水平対向12気筒になりますが、エンジン幅が広いことから後のグランドエフェクトカー時代には不利になります。




 ウルフWR1は76年ではなく77年シリーズを戦ったマシンになります。ジョディ・シェクターのドライブによりデビューウィンを飾った伝説のマシンになり、カナダの石油王のウォルター・ウルフが手掛けたマシンで流線型のボディに濃紺とゴールドのカラーリングが美しい車両です。確かタミヤもスポンサーになっていたかと思います!う〜ん、今回見たF1の中では個人的最も格好良かったです。




 黒いマシンは76年の富士最終戦にスポット参戦するために造られたコジマ007になります。ダンロップタイヤと長谷見選手のドライブにより予選第一セッションで好タイムをマークしたものの最終コーナーでクラッシュ大破してしまいました。徹夜でマシンを修復してグリッドに並べたものの元の状態にはならず残念な結果になりました。白いマシンはコジマより先に参戦していたマキF1ですね!



 1976年のF1日本GPの再現ということで、優勝したマリオのロータス77と3位入賞したハントのマクラーレンM23のランデブー走行! いや〜泣けてくるなぁ 小学生の頃にテレビでしか観られなかったF1マシンが目の前を疾走するなんて、マジ感動モノですよ!

 こっちは1977年のF1日本GP再現って感じかな?312T2は77年シリーズも戦ったからね〜 こうなるとタイレルP34シックスホイラーやブラバムBT45、ジタンカラーのリジェなんかも並べたくなるね!




グラチャン&F2


 ペンタックスカラーは日本一速い男こと星野一義選手がドライブしたマシンですかね? レイトンハウスと伊藤ハムカラーのマシンはグラチャンマシンになり現在では無くなってしまったカテゴリーですね!このグラチャンマシンはF2マシンにフルカバーのボディを被せたものになり、基本的には実はF2と同じなんだよね・・・




F1


 かつて活躍したホンダのF1とトヨタのF1マシンも展示されています。一時期はかなり力を入れて取り組んだもの結果は残せませんでしたね・・・そして、現在ホンダは4回目となるチャレンジでエンジン供給していますが結果は散々たるものみたいです(泣) レイトンカラーのマーチのF1かと思いきやF3000のマシンでした。残念




F3000&
フォーミュラニッポン


 日本のトップカテゴリーのフォーミュラーカーも走行しますよ〜!キャビンカラーのF3000はかつてF1に参戦する前の片山右京がドライブして車両でしょうか?黄色いシオノギカラーはノバエンジニアリングのものですね!ローラB99/51は影山正美がドライブしたマシンになります。




 トヨタ自動車初のプロトタイプレーシングカーのトヨタ7も展示してあります。まぁ、実際の設計と製造はヤマハ発動機らしいけど・・・エンジンは専用のV型8気筒を搭載し、排気量も当初の3Lから5Lまで拡大され最終的には国産発の加給器付レース用エンジンが搭載されました。馬力は800PSとも1000PSともいわれていましたが燃費0.8km/Lだったとか・・・よって250?タンクを搭載するなどトラック並みでしたね(汗)



ルマン 【画像上】
 ルマンに参戦したマシンの数々も展示されています。マツダは787Bでルマンを制しましたが、トヨタはいい線までいくものの中々勝てませんね・・・今年も小林可夢偉がポールポジションを獲得したものの決勝は駄目だったしなぁ



グループC 【画像上】
 グループCのプロトタイプカーのデモ走行も行われました。日産のシルビアターボCニチラやマツダの787B、国さんがドライブしていたタイサン・アドバン・ポルシェ962Cや関谷さんがドライブしたレイトンハウスのトヨタ・トムス85CLも走行します。




インタープロト

 インタープロトはシリーズ専用に設計された国産レーシングカーになり、ワンメイクで争われます。カーボンモノコックとパイプフレームにトヨタ製V6の4L340PSのエンジンを搭載しパドルシフトの組み合わせで、見ている限り中々戦闘力がありそうな車両です。また性能だけでなくランニングコストが安くなる装備でドライバーの技量重視の車両に仕上がっているそうです。




ドリフト


 場内では本コースのデモ走行だけでなく、水を撒いた駐車場でD1マシンによるドリフト走行も行われており、体験同乗もできるみたいです。D1は富士のコースでも行われていますからね〜! 富士スピードウェイの50年の歴史からすれば最近できたカテゴリーになりますが、D1も富士スピードウェイを支える競技のひとつと言えるでしょう!
 






編集後記

 新年度になって職場環境が変わり忙しくてアップするのが遅れましたが、富士スピードウェイ50周年記念、富士ワンダーランドフェスは如何だったでしょうか?これだけの車両を集めるのも、さぞかし大変だったことでしょう。しかも、サーキット走行させるには関係者、メカニック、ドライバーの協力あってのことと思います。しかも、入場無料とは太っ腹ですね!流石にオフシーズンということで寒いのは仕方ないけど、目を閉じると当時の光景が目に浮かぶようです。今回、このようなイベントを開催してくれた富士スピードウェイに感謝すると共に、関係者の皆様に敬意を払いたいと思います。







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