2014エアフェスタ浜松

 小松基地の航空祭に続き9/28(日)に静岡県の航空自衛隊浜松基地で行われた航空祭に行ってきました。まぁ、それほどマニアという訳ではありませんが、気候も良く絶好のツーリング日和なので遠征してみることにしました。浜松基地での航空祭では1982年にブルーインパルスのT−2が下向き空中開花の引き起こしが遅れ墜落し、周辺住民に負傷者を出す事故を起こしています。その後は水平飛行のみの演技に制限されていましたが、現在は再開されているようです。ということでエアフェスタではどんな演技を見せてくれることでしょう。




9/28 AM5:00
 今回一緒に行くメンバーはE氏とI氏ですが、殆ど高速主体なので、GSX−RとZZRで参加・・・旧車相手に容赦ないなぁ こっちはカウルが無くて辛いんだけど(汗) しかも、無線も使えないし(E氏とI氏はブルートゥース)

 早朝の東名高速を走り夜が明ける頃には由比パーキングへ ここで一回目の休憩をとります。ここは海に面したパーキングで東名の中でもお気に入りの場所なんだよね〜 朝焼けの中、富士山のシルエットもとても綺麗です。その後は、東名を爆走して浜松西ICを目指します。予定通り開始前に到着することができました。




 基地への入場は毎度のごとく押し歩きになります。自分らは早めに行ったので入場門近くの駐輪場へ停められましたが、遅く来た方は基地外で入場待ちの列を作っていましたね(汗)入場門を入ると初代ブールーインパルスのF−86セイバーも展示してあります。しかし、青い衝撃って石碑は山口百恵の赤いシリースのドラマを連想してしまうのは自分だけだろうか・・・



部隊 【画像上】
 浜松基地は訓練基地が主体なので部隊は操縦や整備、装備の取り扱いの訓練がメインです。その他にはE−767早期警戒機を使用する警戒航空隊が配備されています。変わったところだと教材整備部隊なる部隊があり、教育や訓練で使う模型などを作っています。プラモ好きには堪らないかもしれませんが仕事にすると辛いものがあるかもしれません。



T−4 【画像上】
 我等が川ア重工製のT−4中等練習機ですね! ブルーインパルスで使われているものはこいつをベースに曲技飛行用にモディファイされています。こいつは、第一航空団所属の機体になりますが、航空自衛隊60周年記念の特別塗装が格好いいです。



特別塗装機

 こちらも、T−4の特別塗装機の色違いになりますが、増槽には地元幼稚園の園児たちが描いたと思われる絵が施されています。知らない人が見たら爆弾に絵を描かせたのか!と怒るかもしれませんが、これは燃料タンクですから・・・そもそもT−4は練習機なので武器は装備しておりません。
 このT−4は、それまで使われていたロッキード社のT−33練習機の後継として開発されたもので、川崎重工を主体に三菱重工や富士重工の協力のもと開発されました。エンジンは石川島播磨重工業製のターボファンエンジンを2基装着された純国産のジェット中等練習機になります。



P−1 【画像上】
 下総基地の記念行事ではローパスだけだったP−1哨戒機も地上展示されていました。よってじっくり見ることができました。純国産でもこれだけのものを造れるんだから、国産ジェット旅客機の製造も可能と思われますが、諸外国の圧力から中々難しいみたいです。



C−1 【画像上】
 地上展示機の定番C−1輸送機も展示されています。部隊マークから入間基地から飛来してきたみたいです。機内の公開も行っていましたが長蛇の列なのでスルーします。まぁ。所詮は輸送機ですからシートは折りたたみ式の横向きだし、荷物積載優先の機体ですな・・・



パトリオット 【画像上】
 毎度のことですが航空機だけでなくパトリオット・ミサイルも展示されていました。こいつは相手側から]発射されたミサイルを迎撃する能力を持っています。北朝鮮のミサイル発射対応に配備されたことは有名ですね!




 OH−1(通称:ニンジャ)やAH−60D(通称:コブラ)も展示してあります。これらの機体は陸上自衛隊の装備になります。洋上迷彩が施されたUH−60Jは航空自衛隊の救難機になり、ベースは米国の救難専用ヘリコプターUH−60で管理人の大好きなシコルスキー(シコる好き〜)社の機体になり、自衛隊に配備されているモノは三菱重工がライセンス生産したものになります。



AH−60D 【画像上】
 AH−60D(通称:コブラ)攻撃ヘリの飛行展示も行われ、ヘリの機動飛行を見るのは八戸基地以来か・・・戦闘機と違った動きも大変迫力があり、ローター音も一段と大きくなります。まぁ、ラジコンヘリのような3D飛行は流石にできないけどね(苦笑)



 画像上のT400は輸送機や救難機のパイロットを養成するための基本訓練練習機になります。最新の計器表示システム、航法機器を搭載されているそうで、今回は機体ノーズには航空自衛隊60周年記念の文字も施されていました。画像下のU−4は指揮連絡、小型軽量貨物などの空輸、訓練支援などに使用される多用途支援機になります。




 百里基地所属のRF−4も遠征して地上展示してありました。イーグルとF−2は岐阜基地から遠征してきた機体か?と思いきや浜松基地所属の機体になります。浜松基地ではパイロットの教育だけでなく、機体の整備・補給や武器の教育訓練部隊がありますので、それらの訓練に使う実習用の機体が配備されています。



飛行展示 【画像上】
 F−2とイーグルの飛行展示になりますが、距離が離れているだけでなく逆光でいい画像が撮れませんでした。まぁ、ここ浜松は過去にブルーインパルスのT−2が空中開花の引き起こしに失敗して墜落させていますからね・・・演技も控えめといったところでしょうか?




 浜松基地は訓練基地が主体ですが、警戒航空隊があり早期警戒管制機E−767が配備されています。このE−767は名前の通り、旅客機のボーイング767をベースにして早期警戒管制機にしたものです。しかし、飛行展示のバンクは凄いわな・・・民間機だったら有り得ないバンクです。
KC−767 【画像上】
 同じ767ベースでもこちらは空中給油機になります。ベースはB767−200ERで、運用しているのは日本とイタリアのみだそうです。アメリカは707ベースのKC−707とDC−10ベースのKC−10を使用しています。



 E−2C早期警戒機(通称:ホークアイ)も展示されていました。E−767と比較すると随分小さいですが、元来アメリカ海軍の艦載機のため翼が折りたためるようになっています。T−7は富士重工製で航空自衛隊の初等練習機になり空自パイロットの最初の練習機になります。このT−7の飛行展示もありましたが迫力はないですな・・・



格納庫 【画像上】
 ハンガーではT−4をジャッキアップして展示しており各操作系の作動実演も行われていました。その他には767のターボファンエンジンの展示もされており、いつも戦闘機のエンジン展示と違って新鮮でした。



 最後はブルーインパルスの飛行展示になります。しかし、夕方の逆光でマトモな画像は撮れず残念な結果に・・・この辺が浜松基地の欠点ですかね? まぁ、マニアはエプロンではなく向かい側から撮影したりするのでしょうが・・・ 戦闘機の機動飛行と違ってブルーは比較的高度が低いのでまだマシですけどね! 恐らく騒音とかも考慮しているのでしょう!



 ブルーの演技は基本的にどこの基地でも同じなので、帰りの渋滞を避けるために演技途中で撤収します。おかげで渋滞に巻き込まれること無く最初のパーキングで休憩! パーキングからも演技を観ることができました。





編集後記

 今回、初めて浜松基地のエア・フェスタを訪れてみましたが。飛行展示は騒音対策および過去のブルー墜落事故の影響か、高度も高くしかも逆光で撮影には不向きの状況でした。また、場内はとても混んでおり、特に食べ物系の出店の前は身動きをとるのも難しい状況でした。グッズ関係も目ぼしいモノは無かったし、高速からのアクセスはいいだけに残念な内容でした。他の基地では無料のプログラムも有料販売だったし、個人的には色々な航空祭を観てきましたが、アクセスを除けば百里が一番いいような気がします。まぁ、三沢の米軍合同の航空祭も捨てがたいですが・・・ということで、二度と行くことはないと思いますが、皆さんもエア・フェスタに一度足を運んでは如何だろうか。







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