2014小松基地航空祭

 9/20(土)に石川県の航空自衛隊小松基地で行われた航空祭に行ってきました。例年なら百里基地の航空祭に行くところですが、今年は開催されないことから初めて小松基地まで遠征してみることにしました。小松基地の主力戦闘機はF-15イーグルですがどんな演技を見せてくれることでしょう!特に今年は航空自衛隊60周年記念ということで記念塗装の機体も見ることが出来そうです。という訳で初めての小松基地航空祭に突撃です。




9/21 AM1:30
 航空祭の開催は9時からなので間に合うように早朝に出発します。小松基地は北陸自動車道のインターからも近くアクセスが良く渋滞も思ったほどではなかったです。まぁ、バイクなので多少のすり抜けは出来ますし、すんなりと基地に入ることが出来ました。この辺は百里よりは全然いいですね



 基地内へはバイクに乗ったままの入場はできません。よって、ゲートから押し歩きしないとなりませんが、ゲート脇がバイク置場になっているので苦になりませんでした。今回はキャンプ道具満載ですから尚更です。入場すると小松だけにKOMATSUのホイールローダーも展示してありました。調べてみるとKOMATSU本社は東京ですが前身となる会社の創業が小松だったみたいです。今では建機メーカーではシェアNo.1だそうです。



エプロン 【画像上】
 小松基地のエプロンは百里ほど広くないように感じます。開始直後はそんなに狭く感じませんでしたが、午後になると結構な人で溢れます。とはいうものの、今迄行った航空祭で一番混んだのは入間基地ですけどね・・・歩くことも困難なくらい込みますから(汗)
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306SQ

 小松基地のメインは306SQのF−15Jイーグルになります。この306SQは別名ゴールデンイーグルスって言うみたいです。看板によるとイーグルの運用は1997以降みたいで、それ以前はF−4EJを使っていたみたいです。オープニングは当然、F−15Jの変態飛行ならぬ編隊飛行になります。




 306SQの機動飛行になります。884番機は一見すると通常の塗装のように見えますが特別塗装が施されています。ブロック柄のグラデーションカラー! 派手な特別塗装はそれはそれで格好いいですが、このような地味な特別塗装機も格好いいです。この塗装だったら通常の使用でも違和感がありません。
アフターバーナー 【画像上】
  後方から見ると真っ赤なアフターバーナーが良く見えます。真っ青な空に白く尾を引くベイパーもいい感じです。でも、アフターバーナー全開だと凄い音がするんだよね! 機体が通過してから音がワンテンポ遅れて聞こえる感じがします。



F−2支援戦闘機 【画像上】
 岐阜基地所属のF−2支援戦闘機も遠征してくれました。遠征機の殆どが地上展示主体ですから、F−2の飛行展示を見られてとてもラッキーです。基本的にはF−16がベースですがF−2は翼に複合材が使われていたり、翼面積も大きくなっているところが異なります。



F−15J 【画像上】
 こちらも、306SQの航空自衛隊60周年記念塗装機になり、黄色いゴールデンイーグルスカラーが格好いいですね! 余談ですが小松では訓練中に僚機を誤って撃墜してしまった事故があります。何でも世界で唯一撃墜されたイーグルだとか・・・そのコクピットが海中から引き上げられて市内の某アミューズメントパークにあるそうです。



C−1 【画像上】
 地上展示機のC−1輸送機にはコックピットでパイロットが手を振っていました。でも、このパイロット・・・どうも女みたいなんだよなぁ 恐らく観客向けのダミーパイロットと思われます。このC−1も我等が川ア重工が製造した機体ですよ〜



C−130&P―3C 【画像上】
 空自のC−130と海自のP−3Cも展示してあります。この辺は地上展示機の定番ですね・・・このC−130は小牧基地から遠征してきた機体でしょうか? B777マレーシア機の行方不明事件ではP−3Cと共に捜索にあたりました。未だに見つからんけど・・・




 小松基地所属のT4と遠征組の百里基地所属のRF−4と岐阜基地所属のF−4EJ改も展示してありますよ〜 残念ながら飛行展示は見られませんでしたが百里基地所属以外のファントムを初めて見ました。しかし、部隊マークが小さくて今一に感じるのは自分だけでしょうか? 302SQの部隊マークが特別大きくて通常は日の丸より大きな部隊マークは付けられないそうです。そういや〜米軍機の部隊マークもこんなもんだよな・・・大きさは



T400&U−36A 【画像上】
 T400は輸送機や救難機のパイロットを養成するための基本訓練練習機になり、多座席操縦訓練に使用される航空自衛隊の機体になります。一方、黄色い機体のU−36Aも訓練用支援機になりますが、海上自衛隊で使用される機体になります。




民間機

 小松基地は官民併用空港になりますので、飛行展示の合間に民間機の離着陸が見られます。このイベントに合わせて特別塗装機も運行されるとの情報もありましたが、通常塗装の機体ばかりでしたね・・・残念! でも、離着陸時には自衛隊員ではなく民間航空会社のアナウンスもあったりして航空祭に協力していました。



 最近、見る機会が少なくなったB747も着陸してきました。しかも、B747−8!最新鋭のジャンボジェット機になります。エンジンはB787と同じでジェル後端がギザギザになっているのが特徴です。この747−8はカーゴルックスというヨーロッパの小国ルクセンブルク大公国を拠点とする国際貨物航空会社のものになります。旅客用のB747−8はルフトハンザが成田に初就航させました



 
  戦闘機に装備するミサイルも展示してあります。手前の赤いのは赤外線ミサイル標的で、その先に空対空短射程ミサイル、空対空中射程ミサイルと並んでいます。白い魚雷みたいやつは曳航標的装置といって機関砲射撃訓練用の標的装置を懸架するものだそうです。なんでも標的の張り出し、巻き込みにより再使用が可能だってさ! まぁ、実機相手に実弾で訓練する訳にいかないからね〜



F100-IHI-100 【画像上】
 イーグルのエンジン単体も展示してありますよ! 石川島播磨重工業製の F100-IHI-100またはF100-IHI-220E ターボファンエンジンになります。同じターボファンエンジンでも民間機とは随分異なるようでバイパス比はかなり小さそうです。民間機はジェットと言っても巨大なファンが先方に付いていますから・・・




防空隊

 航空祭とはいっても戦闘機や練習機だけでなく、装甲車や銃器も展示してあります。銃器関係はよく解りませんが、装甲車は窓ガラスと鉄板がもの凄く分厚かったですね、一体車重はいくらあるんだろう・・・そのせいかサスペンションのスプリングもショックアブソーバーもごっついものが付いていました。第6航空団、第6基地防空隊の装備だそうです。



ブルーインパルス 【画像上】
 航空祭の最後の砦を飾るのは、お約束のブルーインパルスの飛行展示です。このブルーインパルスのパイロットを追っかける熱心なファンもいるようで、サインや記念写真に応じていました。まぁ。自分には何番機のパイロットか全然解りませんが、胸のパッチで解るみたいです。
 天候にも恵まれたので真っ青な空に青と白のツートンのT−4が映えますな〜 このT−4はイルカに似ていることから別名ドルフィンと呼ばれ、それを操縦するパイロットはドルフィンライダーと呼ぶそうな・・・個人的にはドルフィンライダーと言うと城みちるの「イルカに乗った少年」を思い出します。



 正対する2機のT−4が高速ですれ違う技はオポジットコンティニュアスロールとタッククロスとかいう技みたいです。自分のカメラの性能では中々、その瞬間を捉えるのが難しいですが。なんとか5番機と6番機をファインダーに収めることが出来ました。反対から接近する機体を同時に追うことはできませんから、これはマグレの産物です・・・一応連写していますが



 広角で撮影するとブルーの演技がよく解ります。青い空に描かれるハートや星マーク! 真っ青な空に白くなびくスモークが美しいです。このスモークはエンジンの排気口にオイルを噴射することによりオイルが燃えてスモークが発生し、スティックのトリガーがスモークボタンになっています。





編集後記

 今回、初めて小松基地を訪れてみましたが、飛行展示は騒音対策の為か、海側から進入してきてエプロン手前でターンすることが多く、主に機体の腹しか見えないのが残念でした。撮影という観点では百里の方が良いように思えます。しかし、高速からのアクセスも良く、基地内も比較的空いているので遠いことを除けばまぁまぁの内容だったのではないでしょうか? 航空自衛隊60周年記念塗装機も見られたので一見の価値のある航空祭でした。このようなイベントは航空自衛隊だけでなく、各自衛隊基地で行われているみたいなので、皆さんも機会があれば近くの自衛隊基地に一度足を運んでは如何だろうか。







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