2013海上自衛隊下総基地開設54周年記念行事

 9/28(土)に海上自衛隊下総航空基地で行われた開設記念行事に某氏と二人で行ってきました。下総航空基地の記念行事への参加は今回で2回目になりますが、海上自衛隊の記念行事だけに地上展示・飛行展示ともに今一の内容です。まぁ、航空自衛隊の航空祭と比べては可哀想な気もしますが、出店関係も寂しい内容だったりします。よって、あまり期待もしていませんが家から近いことから2年振り行ってみることにしました。




 下総航空基地の第203教育航空隊ではP−3C等の操縦士や航空士になるための教育を行っています。今年は開設54周年記念になるそうで、機体には特別なマーキングが施されたP−3Cが地上展示されていました。コックピットにはぬいぐるみが座っており、隊員の洒落が利いた演出がナイスです。このP−3CもジェットエンジンのP−1に置き換えられるので、下総航空基地でも見られるようになるかもしれません。




C130H 【画像下】 
 地上展示機も2年前と殆ど同じで、航空自衛隊のC130Hが飛来してきていました。こいつは最大で空挺隊員64人、通常の隊員なら最大で94人乗せることが可能だそうです。ちなみにこいつのコックピットにもGIジョーのようなフィギュアが置かれていました。



AH−64D

 毎度お馴染みですが陸上自衛隊のAH−64D(アパッチ・ロンゴボウ)も地上展示されています。こいつは、マクドネル・ダグラス社(現:ボーイング)が開発した機体になりますが、陸自用はエンジンがIHIのライセンス生産されたものを搭載しています。エンジンは2基搭載されており片方が故障しても飛行が可能な性能を持ち合わせているそうです。





UH−1JA

 映画「戦国自衛隊」や「プラトーン」に出ていたようなヘリコプターは陸上自衛隊の多用途ヘリコプターUH−1Jです。日航機墜落現場でも活躍していたっけなぁ・・・
アメリカのベル・クラフト社が開発した機体ですが自衛隊用は富士重工との共同開発した機体みたいです。1機当たりの価格は約12億円だそうですが後に登場するUH−60Jの約37億円と比較すると安価な機体だそうです



 AH−1Sコブラはベル・エアクラフト社が開発した攻撃ヘリコプターですがベースは前述のUH−1Jなんだそうな・・・コックピットは戦闘機の復座型のようなタンデム式コックピットを採用していますが、戦闘機と異なるのは前席が射撃手で、後席が操縦士となっています。まぁ、戦闘機の場合、パイロットと射撃手が兼ねており後席は大抵ナビゲーターですが・・・後席に操縦棹がある機体もあるけどね





SH−60J


 真っ白な機体のSH−60Jシーホークは海上自衛隊が運用するシコる好き〜社(シコルスキー・エアクラフト)が開発し三菱重工がライセンス生産した機体になります。価格は1機約50億円とか・・・また、海上自衛隊だけでなく洋上迷彩が施された機体が航空自衛隊でも運用されており、海自用は対潜哨戒用として艦載機に、空自用は救難用として使用されています。



US−2 【画像上】 
 辛坊治郎を救助したことで有名になったUS−2ね!海自が運用する新明和工業製の飛行艇になりますが、ベースとなったUS−1Aと見た目は殆ど変わらないものの、フライ・バイ・ワイヤやグラスコックピット化され別物の機体らしい・・・また、キャビンの与圧も可能になったそうです。



P−3C 【画像上】 
 下総基地に主力配備されているのはロッキード社が開発して我等が川ア重工がライセンス生産しているP−3C対潜哨戒機になります。いよいよ飛行展示となりますがエンジンは右側から順番に始動させています。



体験搭乗 【画像上】 
 下総航空基地の記念行事では事前申し込みすることにより抽選で体験搭乗することができます。よって、コックピットの窓から手を振る搭乗者が見えます。搭乗者は1機当たり10名弱のようですが、窓の少ない機体ですからあまり景色を楽しむことはできないかもしれません。



 さて、何機が体験搭乗の離着陸を見た後は近くのラーメン屋で昼飯を済ませた後に滑走路脇や滑走路端に移動します。こういう時は機動性に優れたバイクは大変便利です。滑走路脇を疾走する気分は正にトップガンのトムクルーズ・・・のわけないか



ランウェイ01 【画像下】 
 ランウェイ01の滑走路脇へ移動!ここでは頭上をかすめるようにアプローチするP−3Cを間近にみることが出来て大迫力です。基地内でみるより大変お勧めなスポットですが、道が狭いのでくれぐれも通行車両の邪魔とならないように見学しましょう!



 
 滑走路端ではタッチダウンの様子も見ることができます。接地時に舞い上がるタイヤのスモークや風向きなんかもここでは確認できますよ〜 この時は大して風は強くなかったものの機体が随分右を向いており、いかに機体が風の影響を受けるか理解できると思います。きっと、パイロットはラダーを踏み込んで滑走路に正対するようにコントロールしていることだろう。



 夕暮れ時にアプローチするP−3C 辺りが暗くなってきたのでクロスフィルターを使ってアプローチライトを際立たせてみました。




編集後記

 今回は2年振りの下総港基地記念行事でしたが、あまりお勧めできる内容ではないので当初は一人でいくつもりだったものの、某氏より「今日は何してますか〜」と連絡が来たので急遽二人で行くことになりました。それでも、初めて見る基地祭を某氏は楽しめたようです。まぁ、所詮は無料のイベントだしお国がただで開催してくれるイベントですから利用しない手はありませんが、欠点としては駐車場が無いことですが。そのおかげか渋滞はないしバイクなら基地内に駐輪可能ですからライダー向きのイベントと言えるでしょう。ということで、機会があればお近くの自衛隊基地に一度足を運んでは如何だろうか。







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