2012 航空自衛隊百里基地航空祭

 10/21(日)に航空自衛隊百里基地で行われた航空祭に行ってきました。昨年は航空閲覧式(一般開放無し)とやらが開催されたおかげで、航空祭が開催されなかったので2年振りの百里祭になります。しかし、いつもは7〜9月開催なので、コンクリートの照り返しでまるでフライパンの上にいるような暑さですが、今年は10月後半の開催ということで、とても気候の良い航空祭となりました。ただ行き帰りの時間帯はバイクじゃちょっと寒かったけどね! という訳で2年振りの百里祭に突撃です。




 今年の航空祭は朝一に行ってグッズだけ物色して早々に退散する予定でしたが、またもや道に迷ってしまいました・・・頼みの綱のナビは途中でバッテリー切れになるし、シガーライターはエンジンを載せ替えた時に結線ミスしたのか電源がきていません(泣) ということで、会場入りした時にはオープニングに向けて全機離陸したあとでした(汗)

501SQ


 この501SQのRF−4ファントムは、一見すると302SQのF−4EJ改ファントムを迷彩色にしただけのように見えますが、偵察機となっております。よって飛行展示では毎回、基地を上空撮影して、その写真を展示しています。ちなみに、戦闘機ではないのでパイロットも40代だったりして、いぶし銀の飛行を見せてくれます。



305SQ

 なんてったて今年の百里祭は特別記念塗装の機体が見られるのがラッキーです。この背中に梅のマークを背負ったイーグルは、305飛行隊のF−15運用20周年を記念した塗装だそうです。まぁ、個人的には梅仁丹の宣伝用の塗装にしか見えないんだけどね(苦笑) とはいうもののアフターバーナー全開で飛び去る特別塗装機は文句なしに格好いいです



F−15J

 F−15の機動飛行です。アフターバーナー全開で飛行する様は見ていてとても迫力があります。画像だとその迫力のエンジン音をお伝え出来ないのが残念です。旋回する度に翼面から発生する飛行機雲が超〜恰好いいです。



F−4EJ改特別塗装機 【画像下】
 うひょ〜 302飛行隊の特別塗装機もあるじゃないか〜 こちらはF−4の運用40周年記念の特別塗装機だそうです。ノーズには501SQのRF−4同様にシャークティースが描かれ、機体サイドのブルーの部分はスプークのマントだったりします。
F−4EJ改特別塗装機 【画像上】
 翼下の増槽にはファントムを運用している(いた)部隊マークが描かれていました。301SQ(新田原)、302SQ(百里)、303SQ(小松)、304SQ(築城)、305SQ(百里)、306SQ(小松)、そして飛行開発実験団、501SQ(百里)の部隊マークです。



302SQ 【画像上】
 302飛行隊のF−4EJ改ファントムがギアダウンとアレスティングフックを下げて飛行しています。さて、このアレスティングフックですが、一般的には空母の着艦用として用いられますが、空母を保有していない日本の自衛隊機にも装備されております。これは何らかのトラブルで止まり切れない場合に滑走路端のワイヤーに引っ掛けて停止するために装備されております。民間機もこれを装着すればオーバーランを防げる・・・わけないか


302SQT4 【画像上】
 302飛行隊の連絡用のT4ですが、尾翼に部隊マークの尾白鷲の他に何故かヒヨコとスカイツリーが描かれていました・・・ヒヨコは尾白鷲のエサか? チッキンラーメン こっちにきって♪ てっと てっと ててと てっと♪(by芦田愛菜)



F−4EJ装備 【画像上】
 F−4EJの装備になりますが、主に空対地攻撃用の兵器が装備されております。エンジンはIHI製のアフターバーナー付のターボジェットエンジンが2基装着されております。今では戦闘機でもターボファンエンジンが当り前ですから、ターボジェットエンジンではさぞかし燃費が悪かろう・・・


F−15J 【画像上】
 F−15の装備は空対空ミサイルのサイドワインダー等の空中戦を想定した装備が主体となっています。まぁ、ファントムじゃ空中戦には向かないか・・・ということで、エンジンはIHI製のターボファンエンジンで、機体自体もライセンス生産しており日本製となっております。


パイロットスーツ 【画像上】
 パイロンには装備品も展示されています。Gスーツは下半身を空気で膨らませることにより脳の血液降下を防止しており、これにより最大で9G位まで耐えられるようになりますが、マイナスGは2Gが限界だそうです・・・孫悟空のようなGヘルメットを造って頭も締め付ければマイナスGにも耐えられるかも?



管制塔 【画像上】
 【画像上左】は百里基地の管制塔になりますが、羽田や成田といった大空港と比較すると随分低いです。画像右は移動式の管制塔だそうで、管制塔が破壊されても滑走路さえ残っていれば運用が可能です。これがあれば広い道路も滑走路に転用が可能になる・・・?



PAC3 【画像上】
 パトリオットミサイルは湾岸戦争でイラク軍のスカッドミサイルを迎撃したことで有名になりましたので名前位は聞いたことがあるかと思います。近年では北朝鮮が人工衛星と称して発射した事実上の弾道ミサイルの発射に対応すべく各地に配置されたのは記憶に新しいと思います。




F/A―18

 いつも百里祭の度に飛来してきてくれるアメリカ海軍のF/A―18も展示してあります。多分厚木から飛来してきたものかな? このF/A−18は艦上戦闘機なので空母の無い日本は保有しておりません。また、アメリカ海軍のアクロバットチームブルーエンジェル素にも採用されております。




 輸送機のC1とC130も展示してありますね〜 こちらは航空自衛隊の機体ですが、海上自衛隊の下総航空基地所属と思われる対潜哨戒機P−3Cも展示されていました。海上自衛他というと船しか保有していなように思われますが航空機も所有してるんだよね! まぁ、映画「トップ・ガン」だってアメリカ空軍じゃなくて海軍が舞台ですから



T7&T400 【画像上】
 画像上左は初等練習機のT7でパイロットが最初に訓練受けるために使用されるものです。画像上右のT400も輸送機などの飛行教育に使われている機体だそうですが、一般的にはビジネスジェットとして用いられています。



U−125A&U―4 【画像上】
 U―125Aは航空自衛隊が運用している救難捜索機でUH−60Jヘリコプター(シコルスキー製)とセットで行動しておりデモフライトにおいてもコンビで飛行していました。U−4は多用途支援機で、U−125Aと共一般的にはビジネスジェットとして用いられています。



UH―60J降下 【画像上】
 救難訓練のデモフライトはU―125A救難捜索機で遭難者を捜索し、発見後、発炎筒にて遭難者の位置を示しUH―60Jヘリから降下して、遭難者をウィンチで吊り上げて回収するといった一連の救出劇を見せてくれます。


航空自衛隊百里航空基地航空祭公式プログラム




編集後記

 今回は2年振りの百里祭でしたが、初めて記念塗装機が見れてとてもラッキーでした。一昨年の新撰組仕様の漫画「ファントム無頼」カラーもあれはあれで良かったけど、やはり記念塗装ともなると、かなり手の込んだペイントが施されていますのでマニアじゃなくても必見です。きっとパイロットも晴れ舞台でのお披露目に感無量なことだろう。このようなイベントは航空自衛隊だけでなく、各自衛隊基地で行われているみたいなので、近くの自衛隊基地に一度足を運んでは如何だろうか。







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