第2回サクラ・オートヒストリーフォーラム

 5/12(土)に佐倉にあるDIC川村記念美術館で行われた第2回サクラ・オートヒストリーフォーラムに大学の級友と行ってきました。このフォーラムは1982年までに製造された自走可能な国内外の車両を展示したイベントで、バイクだけでなく車にも興味がある管理人ですが、今まで中々行く機会がありませんでした。(っていうかこんなイベントいつどこでやってるか全く知らんし・・・)この手の旧車ミーティングは管理人の小学生時代からの友人でホンダZに乗る松さんが得意でよく出没・・・いやいや展示しているようですが、今回初めて訪れる機会に恵まれました。



DIC川村記念美術館
 今回の足は級友の車で、久々にシャコタンのMT車(Z33)に乗りましたが、やっぱ気持ちいいね〜 ターボのような暴力的な加速は無いものの、不安なく踏めるパワー感はファミリーカー慣れした管理人にも親近感が持てます・・・何でもセントラル20のハイカムで300PSオーバーだとか?
駐車場 【画像上】
 会場に入る前に駐車場を物色します(苦笑) 流石にこの手のイベントだけに展示車両だけでなく駐車場にもレアな車両が満載です。画像上左の黄色いドロップヘッドはホンダのS800かな? それとは対照的に真っ赤なボディーが鮮やかな画像上右の車はフェアレディSR311です!


輸出車両 【画像下】
 Z31とレオーネですが左ハンドルです・・・ということは輸出モデルですね! 300ZXの輸出仕様は国内でも結構見かけたのでそんなに珍しくないと思いますが、レオーネの輸出仕様は珍しいと思います。しかも、ワゴンではなく後ろ荷台になっており、まるでエルカミーノのようで、こんなの初めて見ました!


アルファロメオ 【画像下】
 ラテン系車両のアルファロメオも来てますね〜 画像下左のブルーの車両はジュニアZで、70年代前半に造られたDOHC1300ccの2シータースポーツカーです。画像下右の段付きノーズの車両はGTA1300ジュニアってやつかな? 違ってたらコメンナサイ(苦笑)


ロータス

 ラテン系車両があれば英国車勢も負けてはいられません! 新旧のロータスが勢揃い・・・って漫画「マッハGOGO」に出てきそうなロータスは何だ!これで公道走れるのが不思議ですが、ちゃ〜んとナンバーが付いていました(苦笑)あとは、定番のスーパーセブンとエリーゼですが、エリーゼはかなりいじってますね(汗) ここまでやると超〜格好いいです。


シトロエン

 伊車、英国車の次はこの手のイベントでは陰が薄い仏車です(苦笑) 画像右はシトロエンDSというフランスでは超ロングセラー(1955〜1975)の車両で、確か服部尚貴も乗ってなかったっけなぁ〜 この車で最も特徴的なのはハイドロニューマチックサスペンション(エアサスの一種)ですが、管理人的には外観的に餃子にしか見えなかったけどね(苦笑)


 えー 本来の展示車両を見学する前に駐車場にて随分堪能させて貰いましたが、この他にも沢山の旧車が来ており、とても全てを紹介できませんので、管理人の独断と偏見により勝手にピックアップして紹介させて頂きました。ということでここからが本番になります。
ポインター号 【画像上】
 まず、開場に入って真正面に陣取るのはウルトラマンのポインター号じゃないか! ベースは1958年式のクライスラーのインペリアルとのことですが、撮影に使われた本物ではなくレプリカだそうです(苦笑) オーナーさんはしっかりウルトラ隊員のコスプレまでしていました(汗)


スバル360 【画像上】
 1958〜1965年式のスバル360も勢揃い〜 しかも1958年式の360はノンレストア車だそうです・・・う〜ん、画像のように綺麗にレストアされたものも良いですがこれはこれで味があります。ナンバーは軽特有の黄色ではなく360cc時代は白ナンバーで現在も入手できるそうです。


三菱車

 【画像上】は1975年式の三菱ランサーGSRですかね? エンジンルーム内もとても綺麗に手入れがなされており、エンジン車体共にフルレストアが施されているようです。ソレックスのキャブレターに装着されたファンネルが渦を巻いているのが特徴的です。一方【画像左】のオレンジのボディカラーが眩しい車は1970年式のコルトギャランAUです。


ロータリークーペ 【画像上】
 三菱車の後ろにはマツダの車が並べられており、白いボディのファミリアロータリークーペは1968年式で、エンジンはコスモスポーツなんかと同じ2ローターの10Aロータリーエンジンになります。1tを切る車重に100psのエンジンで当時としてはスポーティだったろうな〜



トヨタ2000GT


 王道中の王道のトヨタ2000GT(1967年)も展示してあります。しかし、この2000GTは当初からこのようなコンディションを保っていたわけではなく、ボロボロのグズグズだったようです(汗) それをこの状態までレストアするにはかなりの手間と費用が掛かったのは容易に想像できます。エンジンルームにはヤマハ発動機のプレートが・・・この辺がヤマハ2000GTと呼ばれる由縁か・・



スカイラインGTR


 日産ビンテージカーの王道といえば何と言ってもこのスカイラインGTRでしょう! オーバーフェンダーに収まる極太ワタナベのホイールにリアスポ・デュアルマフラーは定番ですけど、ワタナベのスポーク隙間からは赤いブレンボ(スミンボか?)キャリパーが装着されているのが確認できます。よって足回りも車庫調になっていると思われます。


カリーナ&117 【画像上】
 1973年式の初代カリーナでエンジンは1600ccDOHCの2T-Gかな? 発売当時からカリーナのキャッチコピーは足のいいやつだったけど他車と何が違うんですかね? ただのストラット形状の足回りだったと思うけど・・・。 画像上右はいすゞの名車117クーペ(1972年式)ね!


330セドリック 【画像上】
 うひょ〜 330セドリックじゃん!(正確には332になるみたいです) 当時はヤンキー車としても人気がありましたが、実は何気に好きだったりします。フルサイズのボディに角目のライトは今見ても十分格好いいです。ホイールも当時流行ってたクレーガーを履かせているところが泣かせます!


クラウン

 セドグロが展示してあれば当然トヨタのクラウンも展示してありました。1972年式の4代目クラウンHT2600スーパーサルーンで、所謂「くじら」と呼ばれているやつです。この型はタクシーやパトカーに使われていたので馴染み深いです。この頃は高級サルーンの2ドアハードトップなんて設定があったんだよね!


FIAT500 【画像上】
  ルパ〜ン3世でお馴染みのFIAT500もありますね〜 と車内を覗くとリアシートがあるべきところに何故かエンジンが鎮座していました・・・(汗) しかも、ホンダってシビックやCR-Xに搭載されていたZC型エンジンみたいです。確かこのイベントは改造車ダメだったと思うのですが・・・まぁ、改造車大好きな管理人こうゆうノリは大歓迎ですけどね(笑)


ディーノ246GTS 【画像上】
 フランス車が展示された先にはイタリア車が展示してありまた。もはや解説無用のディーノ246GTSタルガトップですね! 今回のイベントでは喧嘩しないように? 国産車はメーカー別に、外国車は国別に仲良く並んで展示されていました。


ポルシェ 【画像上】
 イタリア車の次はドイツ車コーナーで、独車といえばやっぱポルシェでしょう! ということで1965年式の356Cと1976年式の911Sです。356にはレプリカなんぞも存在して、オリジナルのフラット4じゃんなくてワーゲン製のエンジンを載っけてたっけ(苦笑)


ワーゲン 【画像上】
 ポルシェの次はフォルクス・ワーゲンのコーナーです。定番のビートル(1965年式カブリオレ)の隣にはカルマンギヤ(1968年式)、CMやドラマなどでも使われているタイプU(1966年式)も展示してあります。特にタイプUはエンジンルームまでピカピカにレストアされていました。


メルセデス 【画像上】
 ポルシェ、ワーゲンとくれば当然メルセデスもあります。画像上左の1965年製の220S コンバーチブルは貴族の愛車のような雰囲気で、まるでグレースケリーがモナコで乗っていそうな気品があるね! もう片方のシルバーの車両は1969年式の280SLで縦目のメルセデスSLもいいよね!




英国車

 仏、伊、独とくれば次は英国車です。画像上左はパンフレットによると1953年式のMG-TDで、画像上右は1961年式のMG-Aだそうです。MGとはモーリス・ガレージの略で、その後につくAだのBだのっていうのが車種になるみたいです。画像左は今回の出展車両では最も古いと思われるロールス・ロイスですが、当然ナンバー付き自走可能な車両です(驚)



MKU&カントリーマン 【画像上】
 真っ白なボディが眩しいジャグヮーのMKU(1963年式)も展示してあり、いかにも英国車っぽいよね! その隣にはMKUとは対照的に小さなボディが特徴的なミニのカントリーマン(1965年式)が展示されています。これでも普通のミニより随分大きい(長い)んだけどね(苦笑)


ロータス 【画像上】
 最後は何と言っても英国車を代表するスポーツカーロータスでしょう! ということで定番の1979年式のスペシャルと、真っ赤なボディの1969年式のSですが、Sの方はかなりモディファイされています(笑) その向こうにはトラ(トライアンフ)のTD-3A(1959年式)も確認できるな〜


トークショー

 トークショーはモータージャーナリストの川村完氏と飯田裕子さんでした。実は飯田裕子さんはスーパーGTなんかでもお馴染みの飯田章選手の実姉だったりします。また、会場内には展示車両だけでなく出店やジャンク市なんかもやっており、新鮮な野菜を販売する青空市場のブースでは俳優の永島敏行さんが自ら売り子をしていました。




番外編

 サクラ・オートヒストリーフォーラムを昼過ぎに後にして成田の航空科学博物館へと場所を移しました。以前、プチツーリングにて航空科学博物館をご紹介しましたが、それ以降747-200ヘッドが展示されたことから今回再び訪れてみることにしました。このヘッドは元NW機ですが、747の試作第一号機のカラーリングにペイントされています。機体のエアラインマークは747初飛行時に発注していたエアラインだそうです。
 【画像上左】-100-200型の特徴は何と言ってもこの螺旋階段になります。(-300-400型は直線階段)【画像上右】はファートクラスの天井裏になりますが、構造部材を貫く無数のワイヤーは全部操縦系統のワイヤーだそうです・・・ってっきり油圧かと思ってたのに驚きです。(何でも長いものは60mにもなるとか?)でもフライ・バイ・ワイヤよりもこの原始的な機械式の方が操縦フィーリングは良いそうです。


コックピット 【画像上】
 航空機関士が必要なクラシックジャンボのコックピットですが実際に座ることができました。また、館内では400型の大型模型を実際に操縦することができて、噂には聞いていましたが操縦性はとてもダルです(汗) 操作してから機体が反応するまで3〜5秒もタイムラグがあるそうでコントロールは難しいものでした。この辺の操縦感覚は船と同じだな・・・


編集後記

 今回、初めてサクラ・オートヒストリーフォーラムを訪れてみましたが、大変楽しめる内容でした。しかも、入場無料(出展者は有料)で半日も楽しめれば十分でしょう! 場所が美術館だけにカーマニアだけでなく一般の方や高齢者も多数訪れており、懐かしい車両を前に昔話に花が咲いているようでした。また、オーナーが近くにいる場合は直に車両について尋ねることもできるのでコミュニケーションの場としてもいいと思います。ただ、話しかける場合は相手の顔色をよく見て話しましょう! 某車両オーナーに一方的に機関銃のように話す傍から見ても超〜ウザイ奴もいましたから(汗) ということで、またこのようなイベントがあれば是非行ってみたいと思います。







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