東京モーターショー2011 in  東京ビックサイト

 12/4(日)に東京ビックサイトで行われていた東京モーターショー2011にかつての級友と行ってきました。十代の頃は心ときめかせて毎回足を運んだモーターショーですが、時代の変化と共にミニバンやエコカーが主流となり、モーターショーに対する興味も薄れここ20年近く足を運ぶことはありませんでした。しかし、今回は24年振りに会場が幕張から東京ベイエリアに戻ってきたことから、久しぶりに足を運んでみることにしました。


東京ビックサイト 【画像下】
 朝8時過ぎに起きると級友からのメールでもう現地へ向かっているとのこと・・・ヤバッ!速攻で飯をかき込み9時前には家を出ます。もう、電車じゃ間に合わないのでKDXを出動させ9時半過ぎには現地到着となりました。心配した駐輪場(1日300円)も渋滞する車をよそにすんなり停められましたが、まだ開場前でやんの!
東京ビックサイト 【画像上】
 開場前から凄い人の数です(汗) 当然開場前ですから列が進むはずもなく最後尾は駅まで続いています(驚) 「諦めて並ぶか・・」と級友に電話すると、あまりの混み様で並んでいないとのこと・・・確かにこれじゃいつ入場できるか解らんな・・という訳で先にMEGA WEBで行われているお台場モーターフェステバルに行くことにします。


MEGA WEB 【画像下】
 ビックサイトからMEGA WEBまでは歩いて移動してここで級友と合流します。しかし、MEGA WEBの開館時間は11時なので30分ほど並んで待つことにします。まぁ、久しぶりに会ったので会話にも困らないしね! 開場したら速攻でデモ走行予定の車両を見学しないと人混みで見れなくなります。

 ん〜 MEGA WEBはトヨタのショールームのはずなのに他社の車両の展示も行われています。昔なら考えられないのだが、ホンダのコレクションホールといい最近は他社の車両も展示したりして各社寛大なようです。先日のモータースポーツジャパンでもデモ走行を披露したマツダ787Bもデモ走行を行っており、ドライバーは残念ながら寺田陽次郎ではありませんが、4ローターペリフェラルポートの甲高いエキゾーストノートを聴かせてくれました(笑)

                  マツダ787Bのデモ走行


ロータス88B 【画像下】
 うおぉぉ、往年のF1ロータス88Bじゃないか! どっから持ってきたんだこんなマシン? 1981年のウィングカー全盛の頃のF1マシンでサイドポンツーンが殆ど無いのが特徴的です。なんとこのマシン通常のモノコックとは別に空力を担うプライマリシャーシを持つツインシャシー構造の変態マシンで、最低地上高を守りつつもグランドエフェクトを確保するということでしたが結局レギュレーション違反との裁定で本戦を走ることはありませんでした。
 エンジンはこの時代の定番フォードDFV(V8 2993cc 500PS)ですが、音は現在のF1マシンのように甲高いものではなく低く図太い音です。まぁ、回転数が相当違うのだろうけど・・・でも泣けてくるな〜この時代のF1の走行が見れるなんて(グスン)

                  ロータス88Bのデモ走行


F3 & トヨタ7  【画像下】
 【画像下左】はF3のマシンで、先日のモータースポーツジャパンや昨年のドリームドライブドリームライブでも展示やデモ走行をしたトヨタ7 【画像下右】もデモ走行を行いました。ある意味この時代のレーシングマシンをデモとは言え走らせられることは凄いな・・・


マクラーレンMP4/6 【画像下】
 1991年にG.ベルガーが鈴鹿で優勝したときのカーナンバー2のマクラーレンMP4/6です。確かこの時はファイナルラップのゴール手前でセナがスロー走行して勝ちを譲ったんじゃなかったっけ? でも肝心のデモ走行はサスペンショントラブルにより中止だって(泣) あ〜ぁ V12のホンダミュージック聴きたかったなぁ〜(残念!)


アルテガ & GSV−R 【画像下】
 【画像下左】はイタ車っぽいけどアルテガというドイツのスポーツカーだそうです。また、モーターフェステバルということなので一応バイクの展示もありました・・・ってスズキのGSV-Rの1台だけだけど(汗)でも、青木宣篤選手によるクレイジーなデモ走行は楽しめましたよ〜

                   GSV-Rのデモ走行


R383 & ランクル

 屋外だけでなく屋内にも他社のレーシングマシン日産R383が展示されています。1970年の日本グランプリ用に開発したマシンでV12気筒6.0Lエンジンを搭載するものの実践投入されることなくお蔵入りしたものを、レストアして走行可能にしたものだそうです。また、画像下はランクルのラリー仕様車みたいですが、新旧モデルが並んで展示してあるところが面白いです。



ビーナスフォート 【画像下】
 さて、デモ走行も終わったのでビーナスフォートで飯でも食うか・・・とビーナスフォートに入るとサーキットの狼ミュージアムの車両が展示されていました。な〜んだ、モーターショーに行かなくてもここで十分楽しめるじゃねーか!しかも、タダだし(苦笑)
ランチア・ストラトス 【画像下】
 という訳でイルミネーションの下、輝くランチア・ストラトスは誰の愛車だっけか? サーキットの狼ファンの方なら当然ご存知なんだろうけど記憶無いなぁ・・・調べてみるとルマン・イン・ジャパン(架空のレース)で吹風裕矢がシルエットフォーミュラに改造して出場しているそうです。


2000GT&ディーノ246GT 【画像下】
 トヨタ2000GTはピーターソンの愛車ですね、その後はBMW3.0CLSに乗り換えた悪役ドライバーで顔の火傷が特徴的だったっけ! ディーノ246GTは吹風裕矢のロータス・ヨーロッパの次の愛車で、最終的にはエンジン・ボディ共にモディファイされディーノレーシングスペシャルというオリジナルマシン(当然架空)となりました。


911カレラRS

 ダックテールのポルシェは73カレラRS かな? ポルシェ911といえば何と言っても早瀬左近の愛車でしょう!首都高バトルで吹風裕矢のロータスヨーロッパに勝つものの、73カレラRSは2700ccの210馬力に1tを切る車重・・・いくらロータスヨーロッパが軽量低重心のコーナーリングマシンとは言え低速コーナーの続く峠の下りならともかく、中高速コーナーの首都高じゃ相手じゃないと思うのだが・・


ロータスヨーロッパ

 うぉぉ まんま「サーキットの狼」の吹風裕矢の愛車ロータスヨーロッパ・スペシャルがあるじゃないか〜 真っ白なボディに赤いライン、星は公道レースで勝った数を意味している。所謂、戦闘機の撃墜マークみたいなもんだな・・・でもさぁ〜 当時は子供だったから解らなかったけどロータスヨーロッパなんて1600ccで126馬力しか無いんだよね(汗) 今ならシビックの方が断然速いな(苦笑)


ミウラ & LP400S 【画像下】
 うひょ〜 飛鳥ミノルの愛車のランボルギーニミウラじゃん! いかにも昔のスポーツカーっぽい流線形のボディラインが美しいです。ミウラがあれば当然カウンタックも必要でしょう!ということでLP400Sも展示してありますが、ハマの黒ヒョウの愛車はハネ無しのLP400じゃなかったっけ?


池沢さとし & 岡本夏生

 ビーナスフォートの一番奥にあるハレモアナ(ハワイアン・ダイナー)で食事を終えると、店の前の教会広場で池沢さとしのトークショーが始まりました。何でも漫画家ではなく小説家:池沢早人師としてのデビュー記念ということらしい・・・でも連載はベストカーというカー雑誌なんだと。ゲストは最近再びテレビで見かけるようになった岡本夏生で、バブル時代の芸風は全く変わっていません。



メインゲート前広場 【画像下】
 あれこれ見ているうちにいい時間になってしまったので級友はもう帰る(横浜在住)とのことなのでここで別れてメインゲートを出ると、さっきまで何も無かった円形広場はいつの間にかランボの展示場と化しています。ナンバー付きの車両なのでどうやら個人所有の車両みたいです。
LP500S & ディアブロ 【画像上】
 展示車両はカウンタックが多くLP400から最終型のアニバーサリーまで揃っています。当時じゃ考えられないようなパステルカラーのカウンタックもありますが、ホイールまで同色に塗られておりこれはこれで決まっています。ディアブロは最近流行のネオン管でも付いていそうな改造ですね(苦笑)


 ランボルーギーニの最新車両のムルシエラゴも展示してありますが、この手の車両になると新しければいいとういう訳ではないので(無論、信頼性とか性能という面では新しい方がいいのだが・・・)残念ながら注目度は低いです(汗) そして、ランボルギーニ勢に混じって唯一のフェラーリはF50って超希少車両です。カーボンモノコックにF1譲りのV12気筒エンジンで当時(1995年)の新車販売価格は約5千万円だそうで、現在でもその価値は殆ど変わらないとか?



 さて、級友と別れたもののせっかくなのでモーターショー会場に向かいます。まぁ、時間は午後3時を回っていますが、バイクもビックサイトに停めてあるしね! 流石にこの時間ともなると朝の人波は無くなっているもののチケット売り場はそれなりに並ぶことが必要でした。会場内はというと・・・凄い人混みでエスカレーターに乗るにもクネクネ並ばなくてはなりません(汗)


BMW  【画像上】
 まぁ、時間も時間なのでチャッチャッと早足で見て回ることにします。前回は出展しなかった外車勢も今回は出展しておりBMWはアルピナを展示していました。ふと見上げると人でごった返している展示フロアを見下ろす様にVIPルームがりました。まぁ、我々庶民が入ることは一生無いわな・・・


アウディ & ポルシェ  【画像上】
 アウディのルマン用マシンのR18DTIで、今年はフォーミュラ・ニッポンやGT500でもお馴染みのアンドレ・ロッテラーが乗っています。このマシン実はエンジンが直噴ディーゼルターボだったりします・・・それでも540PS以上を発揮するバケモノで恐るべしディーゼルパワー(驚) ポルシェの方は毎度お馴染みのGT3ですね!


トヨタ車体 【画像上】
 200系ハイエースも展示してあり、出展はトヨタ車体ですがこんなグレードあったっけ? 10人乗りの5ドアにアルファードのような高級シート! 聞いたところニューモデルとのこと・・・でもメーカーでさえ乗車定員の変更は大変なそうで、真ん中2列がスライドシート化されただけでどっちにしろバイクは積めんな・・・


日信工業  【画像上】
 ニッシンのオネーチャンは何故か削り出しのキャリパーを持ってポーズを決めていました・・・それに群がるカメラ小僧・・いや親父(苦笑) オネーチャンよりもその手に持っているキャリパーの方に興味がある管理人の方がここでは変態のようです(汗) 【画像上右】のシモンチェリのRC212Vにもニッシンの削り出しキャリパーが装着されていました。


 ホンダのNCX700はBMWのアドベンチャーを意識したようなデザインでんなぁ〜 この辺は最近の流れなんですかね? 性能がうんぬんよりも旅を意識して造ったような車両です。 【画像下左】は今年で無くなってしまった125ccクラスに代わるMoto3用市販レーサーでしょうか? 【画像下右】往年のホンダレーサーを感じさせるマシンは電動レーサーだそうでモーターサイクルにも電動化の波が・・・ってマン島じゃ既に電動クラスあるしね(汗)


カワサキモータースジャパン 【画像上】
 我らがカワサキのブースはコークバリントンのKR250! くぅ〜かっけええなぁ〜 この頃は1978年と1979年に250ccクラスと350cクラスのダブルタイトルを獲っているんだよね! その時のメカニックのケン鈴木さんは軽井沢でシルバーストーンというペンションを営んでいることは有名です。
Versys1000 & ニンジャ650 【画像下】
 カワサキのニューモデルはVersys1000とニンジャ650だそうです・・・まぁ、他社も似たり寄ったりだから仕方ないか・・・Versys1000はZ1000のエンジンを流用、ニンジャ650はER-6の後継だそうでメーカー自体も方向性を絞れないでいるようです(汗)
ZX-10R 【画像上】
 今年、大幅なモデルチェンジが行われたZX10レーサーも展示してあります。フレームはカワサキお得意のバックボーンフレームからツインチューブに変更され、エンジン出力はクラス最高のラム圧無しで200PS以上を発揮するバケモノです・・・140万足らずで誰でも買えてしまうことがある意味恐ろしい


日野自動車

 【画像右】は日野自動車のダカールラリー用カミオンクラスの車両かな? 日野は1991年からダカールラリーに参戦しており、世界的にはトラックレースはロードレースも含め行われているので他メーカーも是非参加して欲しいです。また、最近はトラックやバスもハイブリッド化が進んでいるようで、それとは対象的なスミダM型バス(いすゞの前身)が泣かせます。


エコカー  【画像下】
 やはり、電気自動車や環境を意識したエコカーが展示の主流になっています。でも、木製の車って環境に優しいのかね? 今回のモーターショーは自動車メーカーだけでなく大手ハウスメーカーも出展しており、車も含めて住環境の省エネ化を図るだけでなく、住宅と車で相互に電力を供給し合うシステムなどを構築して展示していたことが特徴的でした。


 まぁ、時間にして2時間足らず、ザーッと一周してみましたが、始めから予想はしていたものの目ぼしいモノは無かったな・・・まぁ、時代は省エネとエコですから仕方ないか・・・管理人の方が時代に逆行しているわけだから(苦笑) というわけで一番衝撃的だったのはこれかな・・・セーラー服着たオジサン(爆)皆さん展示物に夢中で他の客なんて見てないので注目度は今一ですが、すれ違いざまに「げっ!」とか「うっ!」とか反応が面白く今回一番の収穫です(笑)



編集後記

 さて、約20年振りに東京モーターショーに足を運んでみた訳ですが、展示物に関しては最近の傾向通りエコや環境に意識したものが中心であり、スポーツ性を追及したものは少ないです。しかし、会場がビックサイトということで近年稀に見る盛況だったのではと思います。しかしその反面、大変な混雑ぶりで会場のキャパシティー不足を感じたのも事実であります。平日に関しては夜8時まで延長し午後3時以降限定のアフタヌーン券も用意して仕事帰りにも立ち寄れるように工夫されていることから、ゆっくり見学するにはそちらを利用した方が賢明かもしれません。どっちにしろ休日の朝一から行くのは無駄かと・・・まぁ、管理人達的にはMEG WEBとビーナス・フォートで十分楽しめたからいいんだけどね(苦笑) そういえば、別れた級友もあれからモーターショーに行ったそうですが(メールに気付かなかった)、どっちにしろあの人混みじゃ行動を共にするのは無理があるかな(笑)







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