2011海上自衛隊下総航空基地開設記念行事

 10/1(土)に海上自衛隊下総航空基地で行われた開設記念行事に行ってきました。下総航空基地は千葉県柏市にある海上自衛隊の航空基地で、航空関係の機器や機体、P-3C等の操縦、航空士になるための教育を行っております。管理人の家からはバイクで40分程度の距離にあり、自宅上空を旋回する訓練機も見ることができるのですが、この度初めて下総航空基地開設記念行事を訪れてみることにしました。当日は残念ながら曇天で秋晴れの飛行日和ではありませんでしたが久しぶりに基地祭を満喫することが出来ました。



管制塔&消防車 【画像下】
 基地へは駐車券が無いのでバイクで行くことに、天候も怪しいのでMKUではなくKDXの投入です。まぁ、タンデムとはいえ40分程の距離だしKDXで十分でしょ! 基地周辺の道路はあまり人気のあるイベントではないせいか空いていました・・・よって駐車場さえ確保できれば車でも行けるイベントです。
 基地内では白い制服を着た隊員が迎えてくれ、航空基地なのに海上自衛隊の所管であることを実感させます。しかし、管制塔は年季入ってるなぁ〜 まぁ、建設年度は1945年だそうだから殆ど当時と変っていないのだろう・・・航空基地だけに当然消防隊も配備されています。


T5 & TC-90 練習機 【画像下】
 【画像下左】のT5は海上自衛隊が運用するパイロット養成用の初等訓練機で富士重工が製造しています。【画像下右】のTC-90も海上自衛隊が使用する双発練習機でビーチクラフト社が製造しており、エンジンはP&W社のターボプロップエンジンが装備されております。


U-36A

 U-36Aは海上自衛隊における唯一のジェット機で、見た感じとしては派手にカラーリングされたビジネスジェットのように見えますが、見た目の通りビジネスジェット(リアジェット36A)を新明和工業が改造したものだそうです。主翼両先端についているのは右がTVカメラで左がミサイルシーカー・シミュレーターという訓練機材だそうです。


US-1改 【画像下】
 へ〜 飛行艇なんて初めて見たのでちょっと感動・・・飛行艇というと宮崎駿の「紅の豚」を思い浮かべるけど、それとは比較にならないくらい巨大な機体です。なんかノーズの形が「鉄腕アトム」に出てくる「お茶ノ水博士」の鼻に見えるのは自分だけでしょうか(笑)
US-1改 【画像上】
 この機体は新明和工業が開発した救難機だそうで、新明和工業が飛行機を造ってたなんて全く知らなんだ・・・てっきりダンプの荷台やパッカー車(ごみ収集車)を造ってる会社かと思ってた(汗) 調べてみると現在でもボーイングやエアバスの航空機部品を造ってるんだと!


P-3C

 対潜哨戒機のP-3Cは日本に配属されている機体はロッキード社製ではなく川崎重工業がライセンス生産したもので、ターボプロップエンジン4発を搭載しており、今まで100機以上が海上自衛隊に納入されているそうである。しかし、何だなぁ〜 このノーズの黒い線はアザラシかアシカのひげのように見えるのは気のせいかな?


C-130H 【画像下】
 C-130Hはロッキード社が製造する戦術輸送機でターボプロップエンジンを4発搭載していますが、補助ロケットを装着することでより短い滑走路での離陸が可能になるんだと・・・なんかスゲーなぁ しかし、これまたノーズが前に突き出ていてモグラかカモノハシの顔のように見えるんだけど(笑)


SH-60Jシーホーク  【画像下】
 毎度お馴染みの管理人が大好きなシコる好き〜(シコルスキー・エアクラフト社)製のSH-60Jシーホークも今回地上展示してありました。同じSH-60Jでも白い機体とオレンジと白のツートンの二種類の機体がありますが、これは哨戒機と救難機の違いで当然装備も異なっております。


AH-64D(アパッチ)

 陸上自衛隊が装備するAH-64Dアパッチ・ロングボウはマクドネル・ダグラス(現:ボーイング)社が製造する攻撃ヘリコプターで、日本に配備されている機体は富士重工がライセンス生産しています。同じ攻撃ヘリのAH-1Sと比較するとエンジンの排気口等、かなり異なっているのが解ります。まぁ、あっちは元々ベル・ヘリコプター・テキストロン社が開発した機体だしね(苦笑)


UH-1J  【画像下】
 UH-1Jは陸上自衛隊が装備する多用途ヘリコプターで、ベル・エアクラフト社が開発したものを富士重工鰍ェライセンス生産したものです。管理人の世代だとこの機体を見るとベトナム戦争か角川映画の「戦国自衛隊」を思い出します。


AH-1S(コブラ)

 陸上自衛隊のAH-1Sコブラはベル・エアクラフト社が開発したものを富士重工潟宴Cセンス生産したものですが、エンジンは我らが川崎重工叶サだったりします(笑)前後にコックピットが配置されているのはAH-64Dアパッチと同様ですが、AH-1SコブラはAH-64Dアパッチと異なり単発機だったりします。AH-1SコブラはIHI製ターボシャフトエンジン二基搭載しています。


YS-11

 ハンガーにはYS-11が二機展示されていました。YH-11は言わずと知れた戦後初の国産旅客機で、日本航空機製造が製造した機体にロールス・ロイス製のターボプロップエンジンが装備された双発機です。民間機では既に運用は終了しており、海上自衛隊においても全機退役となっていることから、これは訓練用機材といったところですかね?


高機動車 & P-3Cジュニア  【画像下】
 ハンガー内には陸上自衛の高機動車(疾風)も展示してあり、運転席に座ることも出来ました。また、スクーターをベースにFRPのハリボテで造ったと思われるP-3Cジュニア?らしきモノも展示してありました。この辺はブルーインパルスJrと同じノリで考えることは皆一緒かな(苦笑)


日章旗

 開設記念行事だけにこのような光景も見受けられます。白い制服に日の丸ではなく日章旗なのがいかにも海上自衛隊であることを感じさせます。そう言えば、昔はバイクのタンクを日章カラーに塗ってしまった方もいらっしゃいましたが、さすがに最近は見ないわな・・・マフラーまで赤く塗っちゃったりしてさ(苦笑)


出店 & 花電車  【画像下】
 基地内には多く出店が出展されており食べ物には不自由しませんが、グッズ関係は充実していませんでした。取り合えず季節モノということで災害復興支援のパッチをゲット! 【画像下右】は見学用の花電車ですが、花電車と聞いて変なコト想像した方はストリップの常連ですかね(苦笑)


CH-47J  【画像下】
 CH-47Jが飛来してきて降下訓練展示が行われました。多分、習志野空挺団かな・・・CH-47Jは陸上自衛隊に装備されるタンデムローターの輸送ヘリで、日本に配備されているものは川崎重工業鰍ェライセンス生産したものです。残念ながら今回地上展示はありませんでした。


P-3C 体験搭乗

 下総航空基地ではP-3Cの体験搭乗が出来ますが、全て事前申し込みの抽選となります。よって午後からは体験搭乗に伴い1番機から4番機が次々と離陸と着陸を繰り返します。よってP-3Cの展示飛行はオープニングの変態飛行・・・じゃなくて編隊飛行とこの体験搭乗のみとなります。よって少し見学したら撤収〜!


V107A & SNJ  【画像下】
 撤収する前に展示してある退役機を見ていくことにします。【画像下左】のV107AはCH-47Jが配備される前のタンデムローター輸送ヘリです。画像上右のSNJは航空自衛隊用のT-6G練習機を海上自衛隊型にしたものだそうです。


LC-90 & SNB 【画像下】
 
【画像下左】のLC-90はビーチクラフト社が開発した双発ターボプロップエンジンを搭載した海上自衛隊の練習機です。【画像下右】のSNBもビーチクラフト社の双発練習機でTC-90と共に海上自衛隊の練習機としてパイロット養成に貢献しました。


開設記念行事プログラムと海上自衛隊下総航空基地パンフレット



編集後記

 今回、初めて海上自衛隊の下総航空基地で行われた開設記念行事に行ってきました。海上自衛隊の航空基地祭というと2009年の八戸基地についで2回目ですが、内容としては八戸基地の方が飛行展示・地上展示共に充実しています(詳しくは八戸基地航空祭参照)。八戸の場合は地上展示機に米空軍のF-16や空自のF-2もあったしね(苦笑) まぁ、あっちは米空軍と空自共用の三沢基地が近くにあるし立地的にも地上展示が可能だしね(笑)  もし、下総基地にF16やF-2といった戦闘機が飛来したら爆音の苦情で二度と基地際は開催出来なくなるだろう・・・とはいうものの家からも近く無料のイベントとしては結構楽しめるので近隣の方は一度訪れてみるのもよいかもしれません。







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