‘ 88・91インターTEC in 富士スピードウェイ

 今回はかつて富士スピードウェイで行われていたインターTECの画像をご紹介したいと思います。インターTECはグループA規定の車両によるツーリングカーの耐久レースといった感じで、開催当初の頃は空飛ぶレンガと呼ばれたボルボ240ターボやジャガーXJ−S、フォードシェラRS500等といった車両で海外から遠征してくるチームも多かったんだよね!また、市販車ベースの関係からレース結果がそのまま市販車の販売台数に影響することから、各メーカーはレースで勝つ為に限定車両を造ってホモロゲを取ったりして、とても人気のあったカテゴリーのレースでもありました。


‘ 88インターTEC (国際ツーリングカー選手権)
おぃ〜すっ! もういっちょついでに おぃ〜すっ!(byいかりや長介) 
それではまず88年のインターTECいってみようかぁ〜! 
えんやぁ〜こらぁやぁっと♪ どっこいさっさっ〜こ〜らやぁっと♪(八時だよ全員集合より)

各車入場 【写真上】
 入場門から各チームの車両が入場です!ってまるで運動会の入場門のようですがグリッドに並べられる様子は華やかで、運動会といった感じもしないでもないけどね! 当然、全車揃ったらヨーイドンで競走が始まる訳で、今回は耐久レースなので運動会で言えば駅伝のようなもの・・・って運動会で駅伝は無いか・・


ミノルタ カローラレビン(AE92) 【写真上】
 グリッドに仲良く並ぶミノルタカローラレビンです。レビンと言えばFRのAE86(通称:ハチロク)が有名ですが、このAE92からはエンジンはハチロクと同じ4AGなものの、FFになり「キューニー」の愛称で親しまれました。一説によると「エーイー キューニー」ではなく「あぁ〜いぃ〜 クンニ」と呼ぶ輩も居たとか居ないとか(笑)


RICO GTS-R
 
 いわゆるセブンススカイライン(R31型)です。これ以前はRSターボ(R30型)を使用していましたが、R31になってエンジンが直4のFJから直6のRBに変更になっています。このGTS-Rは普通のGTSと異なりタービンがギャレット製TO4Eに変更されており、市販モデルは色も濃紺の限定車だったりします。ドライバーはこの年にF1デビューを果たした鈴木亜久里です!


ミノルタ スープラ
 
 日産に対抗すべくトヨタが送り込んだ車両はスープラ(MA70)のターボAです。エンジンは3,000ccの7MGでこちらのターボAもレースで勝つ為に造られた限定車で、フロントバンパーに冷却用のインテークが追加されているのが普通のスープラと異なっています。でもスープラって発売当初はトヨタ3000GTというネーミングでトヨタ2000GTの再来と言われていたんだよね(苦笑)


三菱スタリオンGSR-VR
 
三菱と言えばラリーのイメージが強いですが、この頃はツーリングカーレースにも出場していたんだよね!車両はスタリオンGSR-VR 2600ccターボでブリスターフェンダーが格好良かったけどエンジンはSOHCで上は回らなそうだったなぁ・・・しかもドライバーの高橋国光はフルフェイスじゃなくてジェットヘルでスクーターに乗るおばさんみたいだったしね(笑)


ウェッズスポーツ
カローラレビン(AE92)


富士の2コーナーを下るウェッズスポーツの「クンニレビン」です・・・な〜んてな事書くと「何がぁクンニレビンじゃぁ!」と坂東商会代表の坂東親分に怒られそうなので皆様お間違いないように「キューニーレビンですよ! キューニー!」でもキューニーを連呼するとなんかキューティーハニーを思い出すな・・・


アドバン BMW M3

 これまた、2コーナーを下るアドバンBMW M3です。この頃はさぁ〜 女に人気の車って言やぁBMWだったりして無理して3シリーズを購入した輩も多かったけど、M3はそんなミーハーな車じゃなくてDOHC2.3Lの5MTで、ブリスターフェンダーにリアスポが付いたレーシーな車だったよね!勿論、現行のM3もレーシーだけどね!


リーボック GTS-R

 リーボックスカイラインを駆るのは星野一義と並んでミスター日産の長谷見昌弘です。ヘルメットは黒に黄色いラインが特徴的で、この頃は二輪用ヘルメットなのに星野一義や高橋国光といった4輪ドライバーのレプリカが販売されていたけど、長谷見ちゃんはSHOEIユーザーだったのでレプリカ化されることはありませんでした。アライユーザーならきっとレプリカ化されていたはず?


コスモオイル BMW M3
 Aコーナーの進入でカウンターを当ててるBMW M3は我らが土屋圭一です。この頃の土屋圭一はビデオ
「ザ・峠」(土屋の地元の碓氷峠でのAE86でのドリフト走行)で人気絶頂だったんだよね!その後、公道でのドリフト走行が問題となり競技ライセンスを剥奪されそうになってたけどね(苦笑)このことから「ザ・峠3」は発売中止になり幻のビデオに・・・






‘91インターTEC (全日本ツーリングカー選手権)
ばばんばばんばんば〜ん♪宿題やったかぁ〜 ばばんばばんばんば〜ん♪風呂入れよぉ〜
ばばんばばんばんば〜ん♪歯磨いたかぁ〜 ばばんばばんばんば〜ん♪また来週〜
 (八時だよ全員集合エンディングより) って終わっちゃうじゃなか!
それでは引き続き91年のインターTECいってみようかぁ〜!(byいかりや長介)

各車入場 【写真上】
 各車グリッドに付くべくコースに入場ですが、前年の90年に日産はついにGTR(R32型)を投入させた! はっきり言って反則ですよぉ〜ってな位ブッチギリに速くインターTECの人気も絶好調に! メインスタンドにはカルソニックの応援席なるものもあってスタンドの一角はブルー1色に染まっていたよね!


スターティンググリッド 【写真上】
 全車グリッドに付きスタートを待っている状態です。ペースカーが先頭にいることからローリングスタートですかねぇ? グリッドは先頭からカルソニック&リーボックの日産ワークスGTRの後ろにフォードシェラRS500軍団が続きます。外車と比較して車両価格が安く戦闘力の高いGTRは、国内のツーリングカーレースでGTR帝国を築くことになります。(GTRが輸出されていればきっと海外でも活躍したはず)


カルソニック スカイラインGTR 【写真上】
 カルソニックスカイラインGTRのドライバーはお馴染み日本一速い男「星野一義」(管理人が小学校の頃から日本一速い男と呼ばれていた)で、スポンサーのカルソニックは昔で言うところの日本ラヂエーターだったりします。ところで、今回HP作成してて気付いたんだけど星野一義の隣のBSキャンギャルは女優の原久美子だよね!最近TVで見掛けないけど確か脱いでたような・・・昔はキャンギャルから芸能人になった人も結構いたっけ!


リーボック スカイラインGTR 【写真上】
 リーボック スカイラインGTRのもう一人のドライバーはアンダース・オロフソンです。オロフソンは第一回のインターTECにボルボワークスとして来日し空飛ぶレンガと言われた240ターボで優勝したことから日産のワークスドライバーになり、その後、主に日本のツーリングカーレースで活躍しましたが、昨年祖国スウェーデンで就寝中に逝去されたそうです。


トランピオ フォードシェラRS500
 
フォードシェラRS500は国内ではあまり馴染みの無い車だったけど、レースでは結構メジャーな車両でWRC(世界ラリー選手権)なんかでも活躍してたんだよね!今じゃボディサイズの大きいFRのラリー車なんて考えられないけどね(笑)でもターマック(舗装路)ではFR特有のドリフトなんか決めて格好良かったんだよね!


オートテック BMW M3
 
このM3もフォードシェラ同様FRながらWRCで活躍したんだよね!黄色いBMWはオートテックのM3で、昔は黄色い車と言えばキチガイか頭のイカれた野郎の乗る車と言われたもんだけど、確かに昔は黄色い車って無かったような・・(今でも少ないって!)バイクだと黄色タンクのヨンフォアがあったけど、赤と青もあったから単純に信号色にしただけかな?



出光モーション シビック


 出光モーションシビックのドライバーは岡田秀樹と中子修ペアです。決勝レース前のメインスタンド裏では各メーカーやスポンサーのブースがあり、トークショーやサイン会もあったりして楽しむことが出来ました。上記右画像はそんなトークショーでの岡田選手ですが、左のサインは中子選手のものだったりします。ホントは岡田選手のサインが欲しかったんだけどね・・・


富士通テン スープラ ターボA 【写真上】
 スポンサーが富士通テンに変更になったものの車両は相変わらず3000ccのMA70型です。この時、既にウェイトハンデ上有利な2500ccの1JZエンジンを搭載したJZA70型(ジェフ・リースがCMしてたっけ)が市販されていましたが、所詮GTRに敵わないと思われることから?実践投入されることはありませんでした。でも、サイドマフラーから火を噴く姿は超〜格好良かったけどね!ドライバーは日本人初のルマンウィナーのMr.トムスこと関谷正徳が乗ってたりしました。


リーボック スカイラインGTR 【写真上】
 ヘアピンコーナーに侵入・・じゃなくて進入していくのはリーボックスカイラインGTRの長谷見昌弘で、高橋国光と共に旧型の箱スカGTR(KPGC10)でもレースに参戦していました。しかし、この年まで現役でしかもトップクラスで活躍してるなんて凄いことで、新旧のGTRでレース参戦した希少なドライバーでもあります。ホイールは長谷見ちゃん定番のSSRスピードスターですなぁ〜


ヘアピン 【写真上】
 画像はヘアピンに進入する各車で、このアングルはいかにも富士スピードウェイといった感じがするね!昔はヘアピンのネットの表にプレス関係者用の撮影台があって、本当はプレス関係者の腕章がないと入れないのだけれど勝手に入って撮影出来たっけ!今じゃ考えられないけどね(苦笑)


公式プログラム 【写真上】
 '88と'90インターテックの公式プログラム・・・なぜか1991年の公式プログラムと1990年の写真が見つからない(汗) ウ〜ム両方見に行ったことには違いないと思われるが1991年はプログラムを購入しなくて1990年はカメラを持って行かなかったということですかね(謎) ところで'90の表紙のモデルは時代を感じるね(苦笑)



編集後記

 今回はかつて富士スピードウェイを賑わせたインターTEC(違う意味で賑わせた富士グラチャンなんぞもあったけどね!)の画像を紹介してみました。当時のグループAのレギュレーションは外観がSTDなせいもあり、身近な存在でとても人気がありました。現在のスーパーGTは外観がハリボテで市販車とはちょっと掛け離れているけどね(STDフォルムなのはフェラーリやランボ、ポルシェといった外車勢位か・・・)しかも、NSXやJZA80スープラ等、生産中止モデルでレースは無いだろうに!(怒) まぁトヨタはレ臭ス(レクサス)投入したけどな・・・雨さんはプライベーターなので生産中止モデルのFDでしょうがないとしても、こんなにレースベースとなる車両が無いと、そのうちハイブリットカーレース(燃費勝負!)なんかが主流になり、その結果が販売台数に影響したりして・・・ね(苦笑)







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