行くぜ、東北。2014(みちのく二人旅)後編




津軽 AM10:30 【画像下】
 さて、時間も押せ押せなのでピッチを上げて先を急ぎます。海岸寄りの広域農道は道が空いていてペースを上げられますが、津軽半島は思ったよりでかくて時間が掛かります! 先端に近づくにつれて海岸沿いの道はワインディングになり絶景が広がり、木造校舎の廃校も北国の哀愁が漂っています。 



竜飛岬 AM10:50 【画像下】
 竜飛岬には石川さゆりの「津軽海峡冬景色」の碑があり、ず〜っと流れていましたね♪ 眼下にはアジサイが咲き誇り「津軽海峡冬景色」ではなく「夏景色」なんだけど、いいね津軽海峡と石川さゆりって!
階段国道 AM11:00 【画像下】
 津軽海峡の先端へと下る階段は国道339号線です。国道なのに車はおろかバイクも通行することが出来ません。両脇にはアジサイが咲いておりとても綺麗な階段です。下まで降りると、どんな景色が広がっているのだろうか・・・残念ながら降りる時間がありませんでした。



竜飛岬灯台 AM11:00

 階段国道の左手の小高い丘には津軽灯台が建っています。灯台へと続く階段には黄色い花が咲き青い空とのコントラストが美しいです。丘の上の真っ白い灯台の眼下には青い海が広がり漁船の白波がいい雰囲気を出しています。この海峡の先には函館があり、広大な海の下には青函トンネルが続いていると思うと日本の土木技術は凄いなぁ〜とあらためて思います。




青函トンネル記念館 AM11:20 【画像下】
 津軽灯台からすぐのところに青函トンネル記念館があり、この偉大なトンネル工事の痕跡を見学することが出来ます。海底へと続く坑道を見学するにはケーブルカーに乗らなくてはならず、事前にケーブルカーの時間を調べておいたのですが、予定時間には間に合いませんでした。よって、先に竜飛岬を見学してきたって訳(苦笑)
 1988年に開業したこのトンネルは全長53.85kmで、昭和36年に掘削開始され貫通まで24年の年月を費やしています。きっかけは昭和29年の青函連絡船「洞爺丸」の事故がきっかけらしいですが、当時の技術でよくこの海峡にトンネルを掘ろうとしたもんだ・・・
 ケーブルカーにて約8分で海面下140mまで下ります。この坑道では調査開始から完成までの実際に掘削に使われた機械や器具などの展示物を見学することが出来ます。トンネル内には海水が染み出しており、ところどころある止水扉が不気味に感じます。この坑道の先には実際のトンネルがあり、吉岡海底駅・竜飛海底駅がありますが現在は廃止されており降車することはできません。


蟹田 PM1:45 【画像下】
 青函トンネル記念館を後にして蟹田港を目指します。ここから下北半島の脇野沢まで1時間の船旅です。しかし、乗客が殆どいないでやんの・・・軽自動車1台とバイクが3台のみって、夏のハイシーズンなのに大丈夫か?この航路・・・これでは真冬には乗客がいないこともある気がします。



仏ヶ浦 PM3:45 【画像下】
 脇野沢からご機嫌なワインディングで仏ヶ浦を目指します。船中で出会った東京から来た隼のオジサンを先行させて、後からぶち抜く予定が、どうして意外に速いでやんの! 段々ペースを上げて無線も無言になり、ようやく追いつき抜くことが出来ました。仏ケ浦の駐車場には熊注意の看板が・・・
遊覧船 PM4:00 【画像上】
 駐車場から海岸までは15分ほど歩かなければなりません。おっさんには辛いですが隼のおじさんと一緒に頑張って下ります。おかげで綺麗な海に飛び込みたくなるほど汗をかきました。遊覧船は20分で800円とのことなので3人で乗ると40分以上掛かっておりサービスしてくれたようです。でも、グラスボートになっているにも拘わらずウニしか見えません(苦笑)




 イタリアの青の洞窟のような場所も連れて行ってくれました。こちらへは大型の観光船では近づけないようで、小型のグラスボートでしか見に行くことができないそうです。まぁ。いくらなんでもイタリアの青の洞窟はオーバーだけどね! 観光船のあとは汗だくになって駐車場まで戻り展望台へ ここでは仏ヶ浦の全貌を見ることができますが、木々が覆い茂っており隙間からかろうじて見ることができます。



 仏ヶ浦から大間を目指します。途中、野生のサルが出没したり道路にはヘビが寝ていたりします。しかも、ただの蛇じゃなくてマムシでやんの・・・毒性はさほど強くないようですが注意が必要です。日暮れの海岸もいい雰囲気でした。



大間海峡保養センター PM7:30 【画像上】
 本日のキャンプ地は大間崎の土産裏のキャンプ場ですが、まるで住宅街の公園のようなロケーションです。手早く設営を済ませたら大間海峡センターで1日の汗を流します。ここは地元民の憩いの場のようでマグロ漁師も訪れています。




 風呂の後は大間漁港近くの浜寿司さんへ 大間と言えども大間産のマグロを食べさせてくれるところは少ないようで胡散臭い店が多すぎます。久々の回らないすし屋にて一人旅の綺麗な若奥さんと三人でカウンターで楽しい時間を過ごしました。ちなみに、漁師さんしか食べられないマグロの心臓や喉といった珍味を味わうことができました。お値段も意外と良心的だったのにマグロづくしを頼まなかったことが悔やまれます。



8/4(月)AM7:15 大間崎 【画像上】
 本日の朝一発目は大間崎です。昨夕も訪れていますが夕暮れとは違った景色が広がっており、マグロの石造と一本釣り漁師を思わせる漁師の腕、目の前にはマグロがいる・・・はずの海峡が広がっています。



恐山 AM8:30 【画像上】
 大間から地の果てこの世の果てとも思える殺風景な風景が広がる恐山へ・・・風車が回る賽の河原はまるで、この世とあの世の境にいるような気分にさせます。それもそのはず賽の河原とは三途の川の河原のことですから、この湖から流れる正津川は別名三途川と呼ばれているのだとか・・・



 下北半島の大間の反対側にあるのが尻屋崎です。お土産が立ち並ぶ大間とは異なり民家もなく平原に寒立馬が放牧されており、北国の岬の雰囲気が漂っています。きっと、冬に来たら泣きたくなるような景色なんだろうなぁ・・・下北というと大間ばかり注目されますが個人的には尻屋崎の方が、ずっとお勧めです。ただ、よ〜く下を見て歩かないと馬の糞が多数落ちているので注意が必要です。自分も半生のやつを踏んでしましました。エンガチョ!



三沢 PM12:30 【画像下】
 尻屋崎からは太平洋無着陸横断飛行発祥の地へ ここにはミス・ビードル号という、世界で初めて太平洋を無着陸横断した飛行機の実物大の模型が展示されており、かつての滑走路を望むように展望台も設置されていますが、わざわざ見に行くほどのものではありません。その後は本日の宿泊地の酸ヶ湯温泉キャンプ場へ向かいます。



8/5(火)酸ヶ湯温泉

 酸ヶ湯温泉と言えば何と言っても混浴のヒバ千人風呂でしょう! 混浴なので撮影不可のためパクった画像で雰囲気を感じていただければと思います。混浴といっても浴槽の左右で棲み分けがあるようです。しかし、すっぽんぽんで入ってくる女性なんている訳ないのに、全員が女性の入り口に向かって湯船に浸かっていたのは笑えたけどね!
 さて、打たせ湯も含め30分程度入っていましたが、出口付近の水専用の流しには「からだの中心に冷水を掛けると元気が出ます」と書いてあったので3回ほど股間に掛けてみましたが、元気が出ないとです(byヒロシ) それとも、俺の勘違いがな・・・女の出口にはないらしいので股間で間違いないと思うんだけどなぁ〜



 さて、行くぜ、東北。の旅も4日目にして朝から雨に祟られます。昨日まではパーフェクトっだたのに残念です。天気予報では東北地方は明日も雨・・・仙台より下に行かなければ天気には恵まれないようです。でも、ここから300km以上あるんだよね・・・仙台 ということで、バイクを汚したくないのでハイエースに積んで予定より1日早く東北を後にします。って本当は色々ありましてこのような結果に(泣) あー 誤解しないように言っておきますが旧車特有のトラブルではありませんから!



編集後記

 さて、行くぜ、東北!2014(みちのくふたり旅)は如何だったでしょうか? 北海道を経験してしまうと今一のように感じる東北ですが、中々どうして見直しました東北!天気にも恵まれたせいもあるけど日本海があんなに綺麗なんて!今回のツーリングは全行程5日間の予定でしたが、トラブルもあり後半は尻切れトンボになってしまいました。でも、こうやって見直してみると今回もいい旅だったなぁ〜と実感します。まぁ、天気も雨になってしまったことだし、バイクも汚さず、ガソリン代と高速代も浮いて、タイヤも減らすことなく帰れたので結果オーライ!だったのではないでしょうか? 来年は、途中で終わってしまった今回の続きを巡ってみたいと思います。といいうことで皆さんも機会があれば東北へ出かけてみては如何でしょうか?







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