中部ツーリング2012(元祖おっさん夏物語) 後編


8/2(木)白川郷 AM9:00 【画像下】
 母袋温泉から合掌造りで有名な世界遺産(文化遺産)の白川郷へやってきました。白川郷へ来るのは1999年の岐阜ツーリング以来ですが、当時は無かったはずの東海北陸自動車道が出来たおかげでアクセスが大変よくなりました。とはいうものの自分らは風情を感じながら国道156で来たけどね(苦笑)


明善寺庫裏 

 白川郷の中でも最も大きな合掌造りの建物は明善寺の庫裏(クリ)になります。クリと聞いて女性のアソコのお豆を想像した方も中にはいるかと思いますが、庫裏とは寺の僧侶が居住する住居のこと言い、つまり寺の本堂とは別棟で寺務所と兼用になっている場合も多いです。この立派な合掌造りの建物は白川村指定重要文化財に指定されているそうです。 
城山展望台 AM10:00 【画像上】
 白川郷を一望する城山展望台からの眺めです。雑誌やパンフレットの写真はここから撮影されていることが多いので一度位、皆さんも見たことがあるのでは思います。この展望台へは国道360号線(天生峠)へ向って少し登ったところにありますが、この天生峠は通行止めになることが多いいです(泣) 



菅沼合掌集落 AM10:30
 
 白川郷から国道156号線を北上すると菅沼合掌集落があります。まぁ、白川郷に比べれば規模は小さいですが、白川郷と共にユネスコの世界遺産として登録されているそうです。一応見学しようと思いましたが、駐車料金を取られるので国道から写真を押さえて終了とします(苦笑)



相倉集落 AM11:00 【画像下】
 相倉集落は菅沼合掌集落から更に国道156号線を北上したところにあります。白川郷は岐阜県大野郡白川村にありますが、菅沼集落と相倉集落は岐阜県ではなく富山県にある集落です。相倉集落は白川郷とは異なり小ぢんまりとしており、古き良き日本の故郷を連想させる集落です。



国道471・472号線 PM12:30 【画像下】
 相倉集落からは飛騨へと向かいますがここで問題が・・・本来であれば白川郷へ戻り国道360号線(天生峠)で行くのが近道ですが、白川郷で確認したところ8/7まで通行止めだそうです(泣) まぁ、こんな事もあろうかと迂回路を検討済みで、更に北上して国道471・472号線で下ってくることに・・・
 しかし、この国道471・472号線は酷いなぁ・・・地図だと結構大きな道に思えるけど、実際は一応舗装されているものの道路中央にぺんぺん草が生える林道並みの道です。岐阜にはこんな国道が沢山あるから注意が必要で、車だったら確実にすれ違えんな・・・まぁ、全国的には階段の国道もありますから走れるだけまだマシかな(苦笑)



レールマウンテンバイク PM2:00 【画像下】
 レールマウンテンバイクは旧神岡鉄道の奥飛騨温泉駅と神岡鉱山前駅間の2.9kmの線路上を自転車で走ることが出来る施設です。まぁ、北海道のトロッコ王国や三笠トロッコ鉄道の自転車版といったところですかね・・・帰りは上り坂なのでお勧めの電動アシスト付きを選んだものの、上りはともかく下りも重いんだけど(汗)
 路線はというと鉄橋やトンネルもあって結構楽しめます。トロッコ王国や三笠トロッコ鉄道ではトンネルはありませんから・・・まぁ、あったとしても追突事故の危険性があるから走行は難しいでしょうしね! またトロッコ王国や三笠トロッコ鉄道とは異なり途中に駅があるのがいいです。特に【画像左】の鉄橋上にホームがあったのは風情があって良かったですね!

       往路動画(その1)             往路動画(その2)


イノシシ PM3:50 【画像下左】
 飛騨へ向かう途中、道路脇からイノシシの群れが飛び出してきました。少なくともウリ坊も含め10頭以上は居たと思います。道路を横断して反対側の斜面を登り損ねたウリ坊を何とかカメラに収めることが出来ました(ブレてるけど)まぁ、最近は住宅地にも現れてイノシシなんて珍しくないのかもしれませんが、初めての野生のイノシシの群れに超ワロタ(爆)
有峰林道 PM4:30 【画像下右】
 飛騨からは有峰林道で立山に向かいます。ここは林道にも関わらず有料道路だったりしますが山奥の秘境っぽいところは走る価値ありです。またダムの堤の上を走ることが出来て右手にはダム湖、左手にはダム下を望むことが出来ました。また、展望台ではダムのスケールの大きさを感じることが出来ます。



立山山麗家族村 【画像下】
 今日の宿泊場所は立山駅近くの立山山麗家族村です。芝生がとても綺麗に整備されリーズナブルで良いキャンプ場でした! 食事と風呂も近くのグランドサンピア立山を利用すること出来てとても便利です。夜はカブトムシも見つけることが出来たしね(笑) まぁ、欠点はコンビニが近くに無いコトかな・・・という訳で管理人達のツーリングでは初めての連泊となりました。設営したままだと楽でいいなぁ〜



立山駅 AM7:15 【画像下左】
 立山黒部アルペンルートの富山側の玄関はこの立山駅になります。はっきり言ってバイクで走れるところは皆無なのでツーリングには不向きですが、朝7時にも関わらず駐車場(無料)が満車だったので、そういう意味では空きスペースに止められるバイクで来る価値はあるかな(笑) よって本日はノーバイクデーです!
ケーブルカー AM7:45 【画像上右】
 今回は立山駅−黒部ダムの日帰りプランとしました。よって。立山駅では往復切符を購入しますが、JAF割引を使用することが出来たので往復\9,470で済みました。まずはじめはケーブルカー(約7分)に乗って美女平へ向かいます。ちなみにこのケーブルカーのみ時間指定で2便待ちしました。


立山高原バス AM8:15 【画像上】
 美女平からは立山高原バス(約50分)に乗り継いで室堂へ向かいます。この区間の一般車両は通行出来ませんが貸切観光バスに関しては通行が可能です。流石に環境に配慮してか車両は日野のハイブリット車でしたね!しかし、運行期間なんて1年のうち半分くらいしかなかろうに冬の間は何してるのかなぁ〜? 陸援隊だったりして(苦笑)


室堂 AM9:15

うお〜 何て美しい景色なんだ! 今まで来た山の中では一番かも(自分は山登りをしないもんで)乗鞍も良かったけどそれ以上だな〜 雪渓の上も歩くことが出来て夏スキーを楽しむ方も見受けられました。しかし、運賃にはスキー板や10kg以上の荷物に別途に料金が掛かるようです。流石に登山者が多くナメた格好は管理人達を含め少数派です(汗) 


室堂 AM9:45 【画像上】
 ミクリガ池の向こう側には山荘の雷鳥荘があり、遠くには映画にもなった剣岳も確認することが出来ます。秋には真っ赤に染まる紅葉で赤いじゅうたんを敷き詰めたようになるそうで、そんな景色も是非見てみたいです。室堂は登山者でなくても山の美しさを楽しめる数少ない場所と思われます。でも一番良かったのは天気に恵まれたことかな(笑)


室堂―黒部平―黒部湖
 
 室道からトロリーバスとロープウェイ、ケーブルカーと乗り継いで黒部湖へ向かいます。JAF割引を使えたとはいえ交通費に1万円近く払うのは決して安いとは言えないですが、このコースの所要時間は観光も含めると8〜9時間が推奨となっていますので、丸一日遊べることを考えると仕方ないかな・・・冬季運休の分もこの時期に稼がなきゃいけないしね(苦笑)


黒部ダム PM12:00 【画像下】
 道黒部ダムは高さ186mの日本一のアーチ式ダムで、別名黒四ダム(クロヨンダム)とも呼ばれています。この巨大な施設は昭和31年に建設が始まり、7年の歳月を経て完成したそうです。訪れた時は観光放水がされており虹のアーチを真上から見ることが出来ました。いや〜 何度見てもスケールがデカイやね黒部ダム!
 黒部ダムの建設においては171名もの殉職者を出しており慰霊碑も建てられています。このダムに通じる扇沢からトロリーバスのルートの関電トンネルは、元来工事用の資材や機材を運ぶ為に掘られたものであり、現在でも工事用の資材運搬に使用されています。


黒部湖遊覧ガルベ PM1:00 【画像下】
 今までも黒部ダムには何回も来ていますが、せっかくなので今回初めて黒部湖の遊覧船「ガルベ」に乗船してみました。何でも日本で最も高所を運行する遊覧船だそうですが、船の大きさは関電トンネルを通れる寸法で決まってしまうそうです。ちなみに所要時間は約30分のアルペンクルーズとなっております。



称名滝 PM4:45

 朝7時に立山駅を出発して午後4時に戻ってきました。まだ、陽も高いので近くの称名滝を見学することにします。称名滝は立山駅から数キロのところにありますが、滝の駐車場からは結構歩きます。でも、落差350mで日本一の落差をもつ滝であることから一見する価値はあります。滝下では霧状のしぶきと冷たい風はマイナスイオンを感じられましたが、日本一の落差の滝の割には観光客が少ないのはアクセスの悪さでしょうか? 



8/2(木)レッドアロー号 AM6:40 【画像下左】
 今日は黒部渓谷鉄道の始発トロッコ電車に乗る予定なので、早朝5時半に立山山麗家族村を出発して宇奈月駅を目指します。途中、平行する線路を走っていたのは・・・かつて西武鉄道で走っていたレッドアロー号じゃないか! 映画「レールウェイズ2」の舞台となった富山の私鉄ってここだったんですね!
宇奈月駅 AM7:00 【画像上右】
 黒部渓谷鉄道のトロッコ電車は事前にネット予約を済ませておきました。今回は始発(7:32発)だったので空いていましたが、帰りにすれ違う下りのトロッコは全て満席状態でした(汗) よって夏休みや紅葉の季節は予約しないと乗るのは難しいかもしれません。



 黒部峡谷鉄道は黒部川電源開発のための資材運搬用鉄道で、762mmの特殊狭軌道(ちなみにJR在来線は1,067mmです)で、日本で最も軌間が狭いナローゲージ鉄道になります。また、時刻表には記載がありませんが工事列車というのが存在し、工事関係者や資材を乗せて運行をしており、沿線には生コン工場や砕石場も見ることが出来ました。ちなみに冬季は積雪のため運休しており従業員は車両等のメンテナンスをしているそうです。


 宇奈月から終点の琴平までの20.1kmを約50分掛けてゆっくり登っていきますので、結構、乗り応えがあります。また、車内案内放送も流れており車窓からは発電所や万年雪も見ることが出来きて退屈することはありませんが、終点の琴平での見所は殆どありません・・・よって、琴平到着50分後のトロッコで宇奈月に戻ります。



明星山 PM12:20 【画像下】
 宇奈月からは黒部ICで北陸自動車道に乗り糸魚川ICで降りて国道148号線で諏訪方面へ向かいます。途中にヒスイ峡との看板が出ていたので無線でO 氏に連絡して寄り道をすることに! 明星山の白い岩肌はロッククライミングのゲレンデとして有名だそうです。ヒスイ峡って言う位だから一攫千金できるかなと思ったけど、そんなに甘くないか(苦笑)



道祖神 PM2:30 【画像下左】
 安曇野は道祖神で有名なので国道から外れて探してみましたが中々見つけることが出来ません(汗) 地元の人に聞いても「どこにあるかなぁ〜 そこら中にあるからなぁ〜」とのこと・・・まぁ、地蔵みたいなもんだし場所を聞かれても困った様子(苦笑) やっとひとつ見つけたけどイメージと違うなぁ〜 個人的には田んぼ道の交差点にあるイメージなんだけどなぁ・・・
プリンス&スカイラインミュージアム PM3:00 【画像上右】
 豊科ICから長野自動車道で岡谷のプリンス&スカイラインミュージアムへ向かいます。午後3時には到着できたので閉館の5時まで見学時間は十分です(笑) 館内の様子はここではスペースの関係上ご紹介できませんので、また別の機会にご紹介したいと思います。その後はR142で佐久へ抜け、上信越、関越、北関東、東北東自動車道、外環経由で8時には帰宅となりました。



編集後記

 さて、中部ツーリング2012(元祖おっさん夏物語)は如何だったでしょうか? 今回のツーリングは全行程4日間ですが、3日目のアルペンルートでは殆どバイクに乗っていなことからツーリング先として適しているかは疑問ですが、アルペンルートの美しい景色は一見の価値はあると思います。今回の計画では夏の暑い時期は山に限るということで、ルートやキャンプ場を選択しましたが、それでも今年の猛暑は厳しく夜は少し寝苦しかったです(汗) 明け方で丁度適温といった感じでしょうか? とはいうものの天候にも恵まれO氏とのロングツーリングでは初パーフェクトとなりました(厳密には関越でゲリラ雷雨に遭遇しましたが合羽着なかったのでセーフってことで)といいうことで皆さんも機会があれば中部ツーリングへ出かけてみては如何でしょうか?







inserted by FC2 system