山陰ツーリング 2010 (哀愁一人旅) 後編



10/9(土)AM9:15
恩師宅

 
 翌朝、恩師宅に行くと、触らないで下さいとお願いしたのにも関わらず、ブーツやら革ジャンやら管理人の「お臭れグッズ」が所狭しと干してありました・・・はっきり言って家族にも触られたこと無い汚いシロモノなのでとても恥ずかしかったのですが、本心はとても助かりました。奥様有難うございました。


AM9:45 堀川遊覧松江城 【画像下】
 あまり、ゆっくりしていても先に進めないので早速荷造りして恩師宅を出発します。朝一番で松江市街を見学して風情ある堀川遊覧を楽しむ予定でしたが、あいにく雨が降ってきてしまったのでパスして境港に向かうことにします。残念ですが次回是非リベンジしたいと思います。


AM11:30 ゲゲゲの鬼太郎 【画像下】
 境港はNHK連続ドラマ小説「ゲゲゲの女房」の影響もあって空前の「ゲゲゲの鬼太郎」ブームです。米子空港もいつの間にか米子鬼太郎空港に名称変更されており、JRの列車も鬼太郎のキャラクターが描かれており、駅名まで妖怪の名前っていくら何でもやり過ぎだろ・・・
水木しげる様々だな!



AM11:40 水木しげるロード 【画像下】
 水木しげるロードは800mの長さの商店街に139体のブロンズの妖怪が出迎えてくれます。でも、昔からこんなに妖怪の種類ってあったっけ? 昔は鬼太郎の技も髪の毛とちゃんちゃんこと下駄の3つしか無かったと思うけどなぁ〜 また、猫娘も昔と違って可愛くなってるんですけど・・・


AM11:50 水木しげる記念館 【画像下】
 水木しげるロードの末端には水木しげる記念館があります。ちなみに入館料は大人\700で館内では一部分を除き撮影禁止です。よって中を見たい方は実際に現地に行ってねぇ〜 という訳で撮影OKの階段の壁には水木しげる先生直筆の妖怪が描かれていました。


AM12:00 ゲゲゲの妖怪楽園 【画像下】
 水木しげる記念館の裏手にはゲゲゲの妖怪楽園なるものがありました。お土産を売っているだけでなく、縁日のように射的といったゲームも出来るようになっています。また、3Dシアターや鬼太郎のちゃんちゃんこを着ての記念撮影も出来て、屋外には鬼太郎のツリーハウスも再現されています。


AM12:30 妖怪倉庫
 
 境港駅から港の方にいくと、一際ハデな外観の妖怪倉庫があります。正確には「ゲゲゲのパワースポット鬼太郎妖怪倉庫」と言うそうな・・・随分長い名前だな・・ 中には妖怪の人形30体が展示されセンサーを感知して動くのだそうである。ちなみに入館料は\700で妖怪企画という会社が運営しているそうです。


PM2:00 青山剛昌ふるさと館 【画像下】
 境港で昼食を済ませ、皆生温泉前を通過して国道9号線で鳥取を目指します。途中の北栄町は漫画「名探偵コナン」の原作者「青山剛昌」の生まれ育った街だそうである。
ゴウショウ ゴウショウ♪ ゴショ ゴショ ゴウショウ♪ それを歌うのならショウコウ(麻原彰晃)だろうがっ!


PM2:15 コナン大橋コナン通り 【画像下】
 青山剛昌ふるさと館から町役場に向かう道の歩道には綺麗なコスモスが咲いており、数十メートル置きにコナンの絵が描かれた石碑が置かれています。でも、はっきり言って周りは畑で何も無く水木しげるロードのような賑わいはありません。川に架かる橋もコナン大橋って命名したのにねぇ〜


PM2:30 駐車場 【画像下】
 コナンロードの末端の川の手前に大きな駐車場と公衆便所があります・・・がっ!駐車場はガラガラです・・・5台程度か(苦笑) 漫画は流行ってるんだけどねぇ〜 ん〜残念! 駐車場には画像のような大きな石碑や、新一と蘭が仲良く並んで歩いているような銅像もあります。


PM3:00 三朝温泉湖山池 【画像下】
 9号線を少し内陸に入ると三朝温泉があります。河原には無料の露天風呂があって風情がありますが、時間がないので入浴しないで先を急ぎます。県道21号線を鳥取方面へ進むと湖山池があります。そういや〜O氏との初めてのロングツーリングで湖山池の管理事務所の庭でキャンプしたっけなぁ・・・


PM4:15 鳥取砂丘
 
 管理人の世代だと、砂丘というとドラマ「俺たちの旅」のオープニングを思い出すなぁ〜 
夢のぉ〜坂道はぁ〜♪ 木の葉模様の石畳〜♪ まばゆい長い白い壁〜♪(by中村雅俊)
こうやって一人砂丘を歩いているとカースケ(中村雅俊)になった気分になります。誰だぁ グズロクかワカメじゃね?とか言ってる奴はっ! あくまでも自称だからいーの!


PM4:20 
砂漠のオアシス

 
 砂漠を一人さ迷い歩いているとオアシスを発見っ! 思わず手ですくって飲みたくなります(あくまでフリだけなのでホントに飲んじゃ駄目ですよぉ〜)。手ぇのひらに〜 澄んだぁ水をすくってぇ〜♪ お前のぉ喉にぃぃ流し込むぅ〜♪ そんな不器用でぇ強く優しいつながりはないものかぁ〜♪(by中村雅俊)


PM4:35 砂の美術館 【画像上右】
 
鳥取砂丘のそばには砂の美術館がありサンドアートが展示されています。しかし、有料なので道路から見えるアートを撮影してみました。(砂の美術館さんスミマセン!)サンドアートは雨や風に当たると崩れてしまうので他のサンドアートはテント内に設置されており、時間に余裕があれば入場してみるのもよいかと思います。


PM5:45 国道9号線
 
 夕暮れの国道9号線を松江へと戻ります。本来は鳥取で宿泊して更に東に向かい東尋坊まで行く予定でしたが、明日以降も天候が悪く、三連休のため鳥取で宿が取れるとも限らないので、松江のホテルにまだ空室あったことから連泊することにしました。まぁ、鳥取と松江なんて130km位しか離れてないしね! 明日はどうすっかなぁ〜


10/10(日)AM7:40 宮島 【画像下】
 昨夜の天気予報では今日の山陰〜北陸は全滅! 中国地方唯一の晴れ予報は広島で、今まで一度も行ったことないので迷わず広島行き決定! 宮島は激混みと聞いていたので朝3時に小便に起きたので、そのまま身支度してフロントを叩き起こして3時半過ぎに雨の中を出発して、7時には宮島行きのフェリー乗り場に到着です。


AM8:00 厳島神社 【画像下】
 宮島は朝から快晴です(笑) ん〜 広島に行き先変更して良かったなぁ〜 画像下左の反橋は勅使橋といって国内の重要文化財の木造橋の中では最古のものだそうです。画像下右は国内で唯一海に浮かぶ能舞台だそうで、そういや岩手県平泉の中尊寺の白山神社にも立派な能舞台があったっけな・・・


AM8:15 大聖院 【画像下】
 大聖院は宮島で最古の寺院だそうである。ここから更にずっと登ると弥山展望台まで行けるようですが、とてもそんな時間と体力がないので引き返します。弥山展望台へはロープウェイでも行けますが、ロープウェイの乗り場も遠いんだよね・・・恩師にも勧められましたが今回はパスします。


AM9:00 五重塔
 
 厳島神社はフェリー乗り場から一方通行だなんて知りませんでした・・・そんなこと書いてあったかなぁ〜 よって参観券を見せて入口から出て五重塔を見学します。もしかして逆から入ってまた戻れば参観料ただとか? 間違ってもそんなバチ当たりのことしちゃ駄目ですよぉ〜


AM9:30 宮島松大汽船 【画像下】
 ひと通り見学したので帰りのフェリーに乗ります。フェリーの運賃は往復で\340と激安で駐輪料金\500より安いです。しかし、船中で鳥居の前を通過する違う色のフェリーを発見!・・・到着後、確認するとJR西日本宮島フェリーにこんな看板が・・・しかも、運賃も同じってショックです!


AM11:00 広島市街 【画像下】
 広島は言わずと知れた世界で初めて核兵器を使用された都市である。被爆国の国民としていつかこの地を訪れ、かつてここで起きた惨状をこの目で確かめなくてはならないとずっと思っていましたが、皮肉にも天候不良という理由から急遽それが実現することとなりました。
AM11:00 平和記念公園 【画像上】
 平和記念公園は、かつて人類が経験したことがない悲惨な被害を受けた場所とは思えないくらい、現在は綺麗に整備され美しく手入れがなされています。逆にその美しさが淋しくもあり悲しくも感じます。そんなことを思い一人歩いていると自然と涙が溢れ、それを隠すようにサングラスを外すことが出来なくなりました。


AM11:15 原爆ドーム 【画像下】
 原爆ドームは爆心地に近く、ほぼ垂直に衝撃波を受けたことから奇跡的に倒壊を免れ、現在は世界遺産に登録され負の遺産として存在しています。しかし、今日は天気がいいな・・・真っ青な空にそびえる鉄骨むき出しのド−ムは、65年前の暑い夏の日の悲劇を想像させます。


AM11:30 平和記念資料館 【画像下】
 平和記念資料館では被害の惨状を伝える展示物から、よりいっそう原爆の悲惨さを実感することができ、屋内にも関わらず片時もサングラスを外すことが出来なくなりました。来館者の中には外国人の方も多数見受けられ、肩を寄り添うように展示物に見入っている外国人カップルが印象的でした。


AM11:40 原爆投下 【画像下】
 1945年8月6日午前8時15分、B29爆撃機エノラ・ゲイから投下されたリトルボーイと名付けられた原子爆弾が広島の上空約600mで爆発しました。かつて時を刻んでいた時計もその時を境に動かなくなり、今後もこの時計は再び時を刻むことはなく8時15分のままここに存在し続けるのだろう。


PM12:00 人影
 
 爆心地近くで被爆した人は一瞬のうちに高温の熱線に曝され肉体は消滅し、存在した証として影のみを建物の床と壁に残しました。しかし、このように即死できた方はまだ幸せだったのかもしれない。生き残ったばかりに重度の火傷や放射能による後遺症に苦しみながら死んでいった方が多数いました。

 この記念館の入館料は\50と安いものであった。これだけの施設を維持管理するにはとても足りないはずで、個人的には十倍以上高い入館料でもよいと思いますが、少しでも多くの方に来館して貰いたいとの思いがあるのかもしれない。被爆国の国民として今後私たちに何が出来るのだろう・・・


PM12:00 かき船 【画像下左】
 広島はカキで有名ですが、恩師からも広島でカキをたらふく食べてとのメールを頂いたので、昼時だしどっかに食べさせてくれる処ないかなぁ?と記念館の警備員に聞くと川沿いに少し行くとカキ船というのがあるそうな・・・いやぁ〜 聞いてみるもんだ! 御礼を言って速攻でカキ船に直行です。
PM12:10 カキフライ定食 【画像上右】
 川沿いに少し歩くと台船の上に建築したようなカキ船が・・・建築基準法上は疑問が残りますが取り合えず中に入ります。昼時なのに客は他に誰もおらず(夜がメイン?)、お勧めを聞くもはっきりしないので、定番のカキフライ定食を食べることにします。でも店員のおネェちゃんは綺麗だったな・・・カキよりネェちゃんかいっ!


PM2:45 ロケ地1 【画像下左】
 広島の街を後にしてせっかくなので国道2号線で尾道まで足を伸ばすことに!(ホントに今日帰る気あるのかぁ?)取り合えず駅前でロケ地マップを貰ってロケ地巡りをします。画像左は映画「転校生」で小林聡美が自転車で登ったスロープだそうですが、正直予習してきていないので全く覚えていません(苦笑)
PM3:20 ロケ地2 【画像上右】
 この階段は言わずと知れた映画「転校生」で尾美としのりと小林聡美がおっこちて体が入れ替わっちゃう階段ね! 入れ替わってパンツの中見て鼻血出したり、「太陽にほえろ」のジーパン(松田優作)みたいに「なんじゃこりゃぁ〜!」みたいなシーンが無かったっけ? はっきり言ってあんまり覚えてないんだよなぁ〜


PM3:30 尾道ラーメン
 
 映画と並んで有名なのが尾道ラーメンで、連休の為か有名店と思しき店には昼時でも無いのに長蛇の列が・・・せっかくなので食べて帰ることにしますが、並ぶのが嫌いでそんなに食い物に執着心がない管理人は適当な店で済ませます。でも正直言ってあまり旨くなかったな・・・残念!


 尾道を午後4時に出発して千葉まで帰るって尋常じゃないよな・・・しかも、今日は午前3時半から走っているし(既に12時間以上)・・・でも、今更キャンプ場探すのも面倒だし、今日頑張って帰れば明日はゆっくり休めるので、気合だ!気合だ!気合だ!気合だ!気合だぁー オイオイっ!(byアニマル浜口)で帰ります。途中浜名湖手前で睡魔に襲われベンチで寝るものの、あまりの寒さにより30分で起きてしまったので、諦めて走りなんとか午前2時に自宅到着となりました。松江を出発して約22時間半だな・・・やっと横になれる、それではお休みなさぁ〜い zzz


編集後記

 今回の山陰ツーリングは如何だったでしょうか? はっきり言って想像していた以上に山陰は良かったです。山陰というと誰かさんの性格のように暗いイメージで見所も何もない(山陰の方々スミマセン!)といった先入観がありましたが、あんなに海が綺麗だなんて・・・正直びっくりしました。個人的には四国なんかよりもずっと楽しめる内容でした。(あくまで個人的偏見です!)毎度のことですが今回も天候不良によりルート変更をした為に、予定していた大山や天橋立、東尋坊等を訪れることが出来ませんでしたが、今度行く機会があれば是非リベンジしたいと思います。また、一人旅は淋しくてつまらないものと思っていましたが、意外に一人でも楽しめたので、管理人の根本は根暗のオタク系なのかもしれません(笑) 孤独がぁ〜好きな〜俺さぁ〜♪ 気にしなぁ〜いで行っていいよぉ〜♪(by寺尾聡 ルビーの指輪より)
 最後に、松江の恩師W先生と奥様には大変お世話になりました。この場を借りてお礼申し上げます。(出来の悪い生徒を持つと先生も苦労するわな・・・)







inserted by FC2 system