北の国から2004

 前年に引き続き2004年に再び北の大地を訪れた時の模様をご紹介したいと思います。前年は天候により出発当日の朝に北海道行きを決定するといった、行き当たりばったりの気まぐれツーリングでしたが、この年は前年の反省?から綿密な計画を基に北の大地を大暴れ・・・じゃなくて縦断してきました。前年は冷夏でとても寒かったのですが、この年は例年通りの気候で道内初日以外は殆ど雨に降られることもなく、ほぼ計画通り巡ってくることが出来ました。この北の国からシリーズも毎回同じ所を巡ったりしていますので、なるべく今まで紹介していない場所を中心に紹介してみたいと思います。



7/30(金)PM11:00 さんふらわあ つくば 【画像下左】
 大洗港から苫小牧行きのフェリーに乗ります。深夜便は23:59分出港(現在は深夜1時45分)なので仕事が終わってからでも、出港2時間前の乗船手続きに余裕で間に合います。しかし、金曜の夜便は人気も高く予約するのが大変なんだよなぁ〜 ちなみに予約受付は乗船日の2ヶ月前朝9時からとなっています。
7/31(土)PM7:00 甲板にて 【画像上右】
 船室は2等寝台で狭いながらプライベート空間が確保されています。学生の頃には雑魚寝の2等でしたが、はっきり言ってエンジンの振動が凄いんだよね(疲) 翌日は甲板でひたすらビールを飲んでゆっくり船旅を楽しみ、男のゴールデンタイムといった贅沢な時間の過ごし方です。


8/1(日)AM7:30 支笏湖 【画像下左
 さて、苫小牧港に入港するのは夜7時なのでキャンプ地は苫小牧に近いシコシコ支笏湖です。毎度のことながら管理人不在の時間に勝手に設営ですが、翌朝に管理人に発見されて料金徴収される確率は半々といったところか・・・徴収されたくなけりゃ早起きして早々に撤収するこった!

オコタンペ湖 【画像上右】
 翌日は計画通り時計回りにて道内を巡りますが、天気は大丈夫かぁ? 取り合えず近くのオコタンペ湖へ行ってみることにします。しかし、ここはアブが多いな・・・刺されると嫌なので写真だけ撮って足早に撤収です。その後は真狩村からニセコ方面へ向かいます。


神仙沼 【画像上】
 ニセコまで来ると本降りの雨に・・・お〜い天気予報チェックしたんじゃないのかよぉ〜とNinjaのO氏に訊ねます。空知地方は雨みたいですね・・・おいおい空知地方って札幌寄りじゃなかったっけ? 何で天気悪い方面に来てんだ? O氏「・・・・」 ここまで来たらしゃぁない!


小樽 【画像下左】
 雨の中を結局小樽まで来てしまいました・・・せっかく小樽に来たので昼飯は寿司を食うことにします。しかし、いくら寿司処小樽と言えどもカッパ着た小汚いカッコで寿司屋に入るのは恥ずかしいな・・・取り合えず寿司をつまみながら今後のルートについて携帯で天気予報をチェックして作戦会議です。
羊蹄山 【画像上右】
 結局、来た道を東へと天候の良い方面に戻ります。羊蹄山付近まで来ると青空も覗いてきて何のために小樽くんだりまで行ったんだか? 昨夜キャンプした支笏湖を通り過ぎてケンタッキーファームを目指します。何でO氏とのツーリングはいつも初日に雨に降られるかなぁ〜


ケンタッキーファーム 【画像下】
 ケンタッキーファームでの夕食はお約束のジンギスカンです。キャンプ地内だから酒も飲めるしね! でも、風呂は少し離れていてバイクで行かなきゃなんないんだよなぁ〜 しかし、このケンタッキーファームは残念ながら2008年を最後に経営難から閉園してしまいました。
8/2(月)AM8:30ケンタッキーファーム 【画像上】
 朝モヤのケンタッキーファーム入口ですが、馬車の車輪がいかにもウェスタンな雰囲気が出ています。このケンタッキーファーム近隣の牧場ではサラブレットを沢山見かけることが出来ます。日高地方はサラブレットを飼育している牧場が多いんだよね!


幾寅駅 【画像上】
 「幌舞〜! 幌舞〜!」と健さんの声がホームから聞こえてくるようだなぁ〜 小林念次もいい味出してたよねぇ 運転手はアパッチけんでさぁ〜 でもこの幌舞駅、本当は幾寅駅といって現役の根室本線の駅なんだよねぇ だから廃線になってないの!でも駅前の商店はセットだから営業してませんよぉ〜


拾ってきた家 【画像下左】
 「愛なんて言葉を軽々しく言うもんじゃないっ!この鼻たれ小僧がっ!」と中チャンが雪子おばさんの息子(大介)の携帯を取り上げて投げ捨ててしまう川です。「中ちゃん・・いくらなんでも、やり過ぎ・・だぁ・・」と五郎さんが言うシーンです。知らない人はレンタルビデオ見てねぇ〜
糞発電 【画像上右】
 中畑のおじさんの娘(すみえちゃん)の連れてきた北大出のフィアンセ(柳葉敏郎)が「いい質問です!」と言ってグーサインで中畑のおじさんを怒らせた糞発電です。シンジュク(布施博)と共にトライするものの結局エンジン掛からず・・・このシーンも知らない人はレンタルビデオ屋行きですな・・


小野田旅館 【画像上】
 「北の国から」で登場した小野田旅館です。旅館とは名ばかりで1階は蕎麦屋になっており、店内の壁は色紙や写真で埋め尽くされており、入口には記念スタンプも置いてあります。ドラマの中では宴会場や居酒屋といった感じで使われており、草太兄ちゃんは店の外で乱闘してたっけ・・・


白銀荘 【画像上】
 「北の国から」で五郎と宮沢りえが入った「吹上の湯」が近くにある十勝岳の白銀荘です。キャンプ受付ではキタキツネに食料を取られるので注意するように言われましたが、風呂に行こうとテントを離れた瞬間動く影・・・んっ「あ"〜俺達のえびせんがっ〜!」 速攻でかっぱわられました(泣)


8/3(火)AM11:30 愛国駅 【画像上】
 幸福から愛国への切符で有名になった愛国駅です。幸福駅はみやげ物屋もあって気動車なんかも展示されてとても綺麗に整備されており観光客もいるものの、愛国駅は訪れる人も無く寂れています。学生の頃に来たときはもっと活気があったんだけどなぁ〜


ラワンブキ 【画像下左】
 足寄から阿寒方面に行く途中に、となりのっ トットロットットロッ♪  トットロットットロッ♪ とトトロが雨の日にバス停でネコバスを待っている時に傘代わりにさしていたラワンブキの畑があります。残念ながらシーズン終盤で枯れて茶色い穴が葉に開いていました。
8/4(水)AM10: 00 釧路 【画像上右】
 足寄から屈斜路湖を目指して阿寒までくると雨に・・・対向から来たバイクに天候を聞くと屈斜路湖方面は雨とのこと! それなら釧路に下って知床方面を先に巡ることにしました。夜に雨の中を設営するのは辛かったけど、翌朝は昨日の雨が嘘のように天候が回復しました。


開陽台 【画像上】
 地球が丸く見えることでお馴染みの開陽台です。天気が良いとこのような地平線が見えるのですが、逆に天気が悪くてガスってたりすると何も見えないので、面白くも何ともない場所です。これは霧の摩周湖も一緒でガスると湖面どころか数メートル先も見えなくなります。


熊の宿 【画像上】
 羅臼から知床半島の先端に向かって県道87号線を30分程走った行き止まりが相泊です。ここにある民宿「熊の宿」ではとど肉や熊肉料理を食べさせて貰えます。とど肉なんてめったに食べる機会が無いと思いますが、食べた記念に証明書を貰うことが出来るのでいい思い出になります。


カムイワッカの滝 【画像上】
 かつて秘境であった天然温泉のカムイワッカの滝もシャトルバスが走り観光地化してしまいました。熊出没の危険もある場所ですが、この年を最後に落石により第一の滝より上に行くことが出来なくなりました。よってこの時が一番上の滝つぼに入った最後の時になります。


虹&オシンコシンの滝 【画像上】
 知床峠をウトロへ向かって下って行くと空に綺麗な虹が出ていました。ウトロから斜里方面へ少し走ると日本の滝百選にも選ばれたオシンコシンの滝があります。しかし、知床で時間を使い過ぎたかな・・・日没間近だけど今日の宿泊地の屈斜路湖はまだ遠い・・・


オーホーツク海の夕日 【画像上】
 オシンコシンの滝を見て駐車場に戻ると、道路の向こう側のオホーツク海に沈む夕日がめちゃめちゃ綺麗でした。思わず時間も忘れて見入ってしまい、今まで生きてきてこんなに綺麗な夕日を見るのは初めてです。こんな綺麗な夕日を見られるのは人生で何度も無いだろうなぁ〜


8/5(木)AM10: 00 神の子池  【画像上】
 摩周湖の裏の方にある神の子池です。はっきり言って神社にあるようなホントちっちゃな池なのですが、エメラルドグリーンの湖水と湖底に沈む枯れ木が何とも言えず神秘的です。よく探すと魚も泳いでいたりしますが、だからって釣りなんかしちゃ駄目ですよぉ〜


厚岸  【画像上】
 網走の能取湖に広がる厚岸草(通称:サンゴ草)の群生地です。厚岸草は塩湿地に生息する塩生植物で見頃は9月なのでまだ時期早々ですが、見頃になると赤く色づいて湖面を真っ赤に染めるそうです。まだ、見たことないけどそんな光景を一度は見てみたいです。


サロマ湖&湿原  【画像上】
 オホーツク海に面する道内一大きな湖のサロマ湖ですが、全国規模でも琵琶湖と霞ヶ浦に続いて三番目に大きな湖だそうで、汽水湖としては日本最大級だそうです。しかし、はっきり言って見所という点ではこれと言って何もありません。でも、近くには小さな湿原もあったりするけどね・・・


8/6(金)AM8:30 クッチャロ湖  【画像上】
 浜頓別町にあるクッチャロ湖です。このクッチャロ湖は日本最大のコハクチョウの中継地だそうで、キャンプ場は芝生が綺麗で近くに風呂もあり大変お勧めです。唯一ケチをつけるなら、便所に入る度に自動に流れるコハクチョウの音声ガイダンスがウザイです・・・


宗谷岬&宗谷丘陵  【画像上】
 クッチャロ湖を後にして日本最北端の地「宗谷岬」にやってきました。クッチャロ湖から宗谷岬って意外に距離があるんだよね・・・宗谷岬の裏には宗谷丘陵が広がっており、黒牛なんかも放牧されています。せっかくここまできたら是非寄り道することをお勧めします。


稚内駅 【画像下左】
 最北端の稚内駅は日本の鉄道の北の終着点になります。北海道の中でも北の外れにあるこの地の夏はホント短いんだろうなぁ〜 きっと真冬になれば凍りつくような閉ざされた世界になるはずで、だから北国の人は短い夏を思いっきり楽しむのだろう。
稚内港  【画像上右】
 稚内駅の正面の小高い丘を登ると稚内公園があり、眼下には稚内港を出港して行く利尻・礼文行きのフェリーが見えます。 何度も北海道を訪れている管理人ですが、まだ利尻・礼文には行ったことないんだよなぁ〜 礼文島と言えば管理人の世代だと「熱中時代!」の「みねっこぉ〜」のイメージです。


利尻冨士  【画像上】
 オロロン街道を南下していくと右側の日本海の向こうに利尻島が見えます。そびえる山は利尻岳で通称:利尻富士と呼ばれています。礼文島と共に高山植物の宝庫らしいのですが、バイクで走る場所ではないようです。この辺がまだ利尻礼文に行ったことがない理由でもあります。


旧花田家番屋  【画像下左】
 留萌郡小平町にある旧花田家番屋で、花田勝氏(若乃花)の別荘でも実家でもありません。この留萌地区はニシン漁が盛んで、この花田家は最盛期には18もの鰊定置網を持つ道内屈指の鰊漁家だったそうです。この建物は現存する最大級の木造番屋で日本最北端の国指重要文化財です。
北竜町  【画像上右】
 日本最大のひまわり畑がある北竜町です。ここでは広い園内を巡る為に無料の貸自転車がありました。勿論、ひまわりと同じ黄色に塗られており、管理人が借りた自転車はひまわり5号って何か聞いたような名前だな・・・確か気象衛星でこんな名前の奴なかったっけ?


8/7(土)AM11:30 積丹岬  【画像下左】
 結局、本来計画していたルートの逆周りで積丹半島は最終日になってしまいました。積丹岬へ行くには国道229のトンネル崩落事故で多数の死者を出した豊浜トンネルを通過しなければならない。しかし、土曜日の為か札幌近郊のレジャー目的の車が多く快適な走行は出来ない。
ウニ丼  【画像上右】
 神威岬から先の積丹半島西側まで来ると交通量も少なくなり快適な走行が出来きました。積丹半島にはウニ丼の店が沢山あり、今日で北海道ともお別れだし、せっかくなので最後くらい奮発してウニ丼を食べることにしました。ウニにも色々種類があってバフンウニが最も高価みたいです。



編集後記

 さて、北の国から2004は如何だったでしょうか? 今までご紹介していない所を中心にご紹介したので、あまりこれといった見所は無かったかもしれませんが、北海道はとても広大な為、とても一週間やそこらで全てを見ることは出来ません。それだけに来る度に新たな発見があるのも事実であり、何度もリピーターが訪れる理由でもあります。この年は綿密な計画を基に、往復のフェリーも大洗―苫小牧便を確保するといった万全な体制で臨んだものの、やはり天候により当初の計画と逆周りで巡ることになってしまいました。事前に計画を立てることはとても大切なことだと思いますが、あまり計画に固執しすぎると雨と一緒に行動するようになったりしますので、柔軟に軌道修正する余裕を持つことも大切です。まぁ、宿なんか押さえちゃうとそう簡単にはルート変更出来ないけどね! 管理人達はヤドカリみたいなもんなので、風呂と便所さえ確保出来ればどこでも泊まることが出来るのさぁ〜







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