北の国から2008

一昨年に引き続きライダーの聖地「北海道」にZRXのE氏・NINJAのO氏と管理人で行ってきました。道内では初日に雨に降られた以外は全てピーカンの快晴で、ほぼパーフェクトと言える天候でした。今回は前回とは異なり綿密な計画を基に北の大地を駆け巡り、どんな珍道中になることでしょう。それでは北の国から2008「おっさん3人夏物語」の始まりです。



8/2(土)AM8:00 新潟港【写真下左】
新潟に行くには関越道を使用するのがセオリーですが、今回は滅多に利用する機会が無い東北道→磐越道を選択。当然ETCの早朝割引の恩恵を受けるために蓮田SAにAM4:00前に集合して出発。会津磐梯山を横目に磐越道を走りAM8:00には新潟港に無事到着。
AM10:30 出航【写真上右】
今回は新日本海フェリーの新潟→小樽便を選択。昨今の原油高騰でフェリー代が値上がりしている中、比較的リーズナブルな料金設定で航行時間も短く、首都圏から高速代と燃料代を差し引いても十分利用する価値があります。また船体は2003年就航の新しい船で船内も大変綺麗です。唯一の欠点は車両甲板に荷物をバイクに積載したままに出来ないことと、バイクの下船待ち時間が長いことです。


8/3(日)AM8:30 夕張【写真下】
夕張の街には古い映画の看板が多数設置されており映画のまち夕張を感じさせる。しかし、観光客も少なく閑散としており、財政再建団体転落への影響か過疎化も進んでいるようである。また、今まで無料だった「幸福の黄色いハンカチ思い出の家」も有料化されており財政再建に喘いでいる様子が覗える。
AM8:45 殺人現場【写真上右】
映画「幸福の黄色いハンカチ」で自棄を起こした高倉健が酔っ払いのチンピラを殴って殺してしまう現場です。そういえば昔の健さんは殺人犯だけど実はいい人的な役が多かったように思います。「幸福の黄色いハンカチ」には亡くなられた渥美清さん(寅さん)も警察官役で出演してたりします。


AM11:45 富良野【写真下】
「北の国から」のロケ地巡りです。今回はメジャーな五郎さんの家巡りではなく、ちょっとマニアックな場所を巡ってみました。このような「北の国から」ゆかりの地は他にも数多くあり、拾って来た家等で地図を配布しています。
中ノ沢分校
布 部 駅 布部札幌軒
北 時 計 森のろうそく屋
AM12:30 北の国からロケ地巡り【写真上】
一番上は涼子先生(原田美枝子)が教壇に立つ中の沢分校。その左下は草太兄ちゃん(岩城滉一)が黒板家をはじめに迎えに来た布部駅。その右隣は豆大尽の孫(風吹ジュン)と草太が行ったラーメン屋(味噌ラーメンが旨いっス)です。その左下はシュウ(宮沢りえ)と純が待ち合わせに使った喫茶店「北時計」で、最後はニングルテラスにある雪子おばさん(竹下恵子)の「森のろうそく屋」です(ちなみにSM用のロウソクは売ってません)。ニングルテラスの奥にはドラマ「優しい時間」の喫茶店「森の時計」も営業しています。当然、寺尾聰さんは居ませんけど・・・。


PM5:30 白銀荘【写真下左】
中富良野のラベンダーを見た後にドシャ降りの雨になり、美瑛の丘巡りを諦め買出しをして早めにキャンプ地の白銀荘へ行くことに。受付では突然のビショ濡れの「お腐れ様」の来館に大騒ぎ!雑巾を渡され玄関で全て脱ぐように指示され、まるで「千と千尋の神隠し」の「くされ神」のようであった。
PM7:45 食堂【写真上右】
雨なので素泊り\2600に決定!乾燥室と2段ベット、温泉と自炊食堂完備で天国のようです。早速、食堂のテーブルで焼肉をしていると焼肉は禁止とのこと、でも「すぐ終わるでしょ!」と言うので気を利かして換気扇下のコンロへ移動。しかしこれが裏目に・・・げっ火力が強く豚トロがファイヤ〜!全館中に煙幕を張ることに・・・


8/4(月)AM7:15 玄関【写真下左】
昨日の雨が嘘のように止んで快晴ですが、それとは裏腹に昨日の一件が気まずいです。焼肉禁止の理由がよぉ〜く分かりました。雨天時は屋根付テラスで出来るそうなので良い子の皆さん焼肉は屋外でやりましょう(By白銀荘)。来館していた皆様にはご迷惑をおかけしまして大変申し訳ありませんでした。(おっさん一同)
AM7:10 キタキツネ【写真上右】
今日は朝5時半に早起きして、シュウ(宮沢りえ)と五郎さん(田中邦衛)が入った吹上の湯に入ってきました。一昨年は見かけなかったキタキツネも出没しています。以前はよく食料をかっぱわれたものですが、最近は餌付けを禁止しているせいか警戒しているようです。


AM7:30 十勝岳【写真下左】
白銀荘をそそくさと退散して、美瑛側に5分程下った所にある十勝岳望岳台に行く。早朝に十勝岳を覆っていた雲とガスも晴れて噴煙もはっきりと確認できる。登山者はここに車を置いて登山するようで朝から数多くの登山者が山へ入って行った。
AM7:30 富良野盆地【写真上右】
十勝岳望岳台では十勝岳を背中に向けると眼下に富良野盆地が広がり、今日は快晴なので旭川の街まで確認することが出来る。吹上の湯で出会った「山の達人?」曰く雲の動きや旭川空港に着陸する飛行機の進入ルートで天気が予想出来るそうである。ホンマカイナ


AM8:15 美瑛【写真下】
昨日は雨の為に美瑛の丘巡りが出来なかったので、かる〜く美瑛の丘を巡回して「ジェットコースターの路」経由で北竜町へ向かう。目の前にはコントラストの対照的な麦畑と緑の丘が広がり、改めて美瑛の素晴らしさを実感することが出来た。


AM11:15 北竜町【写真下】
ひまわりのまち北竜町である。約100万本のひまわりが丘一面に広がっています。園内ではあまりの広さに無料の貸自転車も用意されていますが、以前は園内通路が砂利道で、しかも上り坂の為に自転車を漕ぐのも大変でしたが、現在はちゃんと舗装されています。


PM2:45 サロベツ原野入口【写真下】
最北端への玄関「サロベツ原野」の入口では、横一列に並んだ発電用の風車が出迎えてくれる。風車の手前までは画像左のような牧草地も見受けられるが、この風車を過ぎると民家が全く無くなり、何も無い平原が延々と続き人の生活の気配を全く感じなくなる。


PM3:00 オロロン街道【写真下】
最果ての地「稚内」へと続く道は辛く寂しい。民家どころか電柱も無くなり、視界左側に日本海に浮かぶ利尻富士を見ながら北へと伸びる道をひたすら走り続ける。その様はまるで映画「マッドマックス」のようである。


PM4:00 稚内駅稚内ドーム【写真下】
日本最北端の駅「稚内駅」である。駅構内では記念切符も売られており最北端の線路はここから南へと続く。画像右は古代ギリシア建築を彷彿とさせる北防波堤ドームで、最近の建築物のように見えますが1936年に完成した歴史ある建造物で、風雨を避けてここでキャンプする人もいたりします。


PM5:00 宗谷岬【写真下】
やっと辿り着いた日本最北端の地「宗谷岬」です。何故かこの地に立つと何とも言えない達成感が沸いてきます。最北端の出光給油所では、給油すると貝殻とカードの記念品が貰えます。また今年から無くなったホクレンフラッグですが、最北端のホクレン給油所では限定フラッグを配っているそうです。


PM4:45 宗谷丘陵【写真下左】
宗谷岬まで来たなら是非、宗谷丘陵にも立ち寄ることをお勧めする。宗谷岬を背に綺麗な丘が幾重にも重なって続き黒牛が放牧されている。丘の向こうにはオホーツク海の青い海が広がっているのが見える。
PM6:45 クッチャロ湖【写真上右】
今日のキャンプ地「クッチャロ湖」は日本最大の白鳥の中継地で、湖面に沈む夕日は素晴らしいものがあります。キャンプ場も芝生が綺麗で、すぐ裏にはホテルがありレストランと浴場を利用出来るので大変便利です。ただ、以前あったクッチャロ湖と彫られた木製の記念碑が無くなっていたのは残念でした。


8/5(火)AM9:15 美深町【写真下左】
美深町にあるトロッコ王国です。ここは廃線になった国鉄の線路を利用して、片道5km程の線路を動力付トロッコを運転して走るNPO法人が運営する施設です。料金は大人\1200ですが往復するのに40分程かかるので十分楽しめます。また運転するには自動車免許が必要です。
AM9:30 トロッコ王国【写真上】
終点ではターンテーブル(方向転換台)を使用して自分でトロッコの向きを変えます。本来はループ状の線路でUターンするのですが、修復中の為ターンテーブルを使用しました。保線はJRの職員がボランティアで来てくれるそうです。また、車やバイクと異なり滑走面を走行する為、ブレーキが利かないので要注意です。


AM12:00 層雲峡【写真下】
層雲峡は石狩川を挟み約24kmの断崖絶壁が続く大雪山の麓にある渓谷です。断崖絶壁の上から流れ落ちる二つの滝「流星の滝」と「銀河の滝」は圧巻で、近くには石狩川によって浸食されたことにより形成された、高さ200m前後の柱状節理の断崖の大函・小函があります。


PM1:00 三国峠【写真下】
北海道は直線が多くワインディングらしい峠が少ないのですが、三国峠は景色も素晴らしくお勧めの峠のひとつです。画像右は三国峠ではなく、オンネトー湖から国道241号線に向かう峠で右上に雌阿寒岳が見えます。ワインディングを満喫したい方は北海道より東北の方がお勧めです。


PM2:30 ナイタイ高原牧場【写真下】
初めて快晴のナイタイ高原牧場に来ました。前回来た時は霧で何も見えませんでしたが、今日は地平線もくっきり見えます。北海道7回目のO氏にとっても初めての景色だそうで、初めて来るE氏はとてもラッキーです。上士幌に伸びる直線道路も美しく、この景色は「開陽台」以上かもしれません。


PM5:00 アイヌコタン【写真下左】
アイヌコタンは阿寒湖のほとりにある約200人のアイヌ民族が暮らす北海道最大の部落です。約30件の木彫りの民芸品を販売する店が立ち並んでおり、スピーカーからはビヨ〜ンビヨ〜ン♪とムックリ(アイヌの楽器)が鳴り響き、映画「クロコダイルダンディ」を想像させる。
PM8:45 川湯【写真上右】
今日の宿泊地は屈斜路湖畔のオートキャンプ場で、風呂と夕食は川湯の街へ繰り出す! 風呂は毎回利用している「川湯ホテルプラザ」(2階建ての風呂が最高!)で済ませ、食事は定食屋で鹿肉定食を食べる。近年、鹿が増え過ぎたせいもあり食用とされるようになったが、調理は臭みを取るのに手間が掛かるそうである。


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